流行り神 警視庁怪異事件ファイル (通常版) (2004/08/05) PlayStation2 商品詳細を見る |
都市伝説―それは、あたかも実際に起こったかのように流布される噂話。
首なしライダー、テケテケ、ピアスの白い糸、赤マント……。
『流行り神』は、現代社会に突如として現れ、瞬く間に広がっていったこれら都市伝説を主な題材としています。
プレイヤーは警視庁の刑事となって、身の回りに起こる様々な事件を、『科学的』に解明するか、『オカルト的』アプローチで捉えるかの選択に迫られます。
この選択によって、物語の方向が大きく変化していきます。
「都市伝説」をもとにした怪異事件を解いていくアドベンチャーゲーム。
「科学ルート」と「オカルトルート」が選べる。
都市伝説! 科学! オカルト! わくわく! と思ってものすごく興奮して買ったはいいが、思ったより都市伝説めいてなくて、全然怖くないことにびっくりしました。肩すかしも良いとこだ。
<システム>
致命的に不便。
科学・オカルトの両ルートをやらせること前提(=最低2周はする必要がある)なのに、スキップ機能無し、早読みも既読のみでかつ遅いし、同じ文章なのに未読にされるところまである。
このせいで、2週目、特に序盤の、ルートが分かれるまでが果てしなくイライラする。
タイムチャートもないし戻る機能もないので、FOAFをひとつ集めるためにでもイライラしつつ1週する必要があるからなぁ。ほんと不便だわ。
しかし、FOAFという豆知識なデータベースはほんと面白い。本編より面白いくらい(わたしは本編より楽しめた)。
ここでのほうがよっぽど都市伝説やら、オカルトやら科学やらに触れている気がする。
文章だけなせいか、怖い話もこっちの方が想像力掻き立てられて怖いし。
でも、さっきも言ったとおり、FOAFをいっぱい集めたくても、やりにくいことこの上ないのがイラッ。
ともかく、428なんかの快適システムになれたわたしにはほんと辛かった。
<ストーリー・キャラクター>
ぶっちゃけ、科学ルートもオカルトルートも大差ない。
大差ないというか、科学ルートでもオカルトを否定しきれないので、なんかしっくり来ず終わる。
科学ルートというからには、もっとズバッと解決してくれるのかと。
オカルトルートにいくともう、最後は妖怪大暴れみたいな展開になるし、そのくせ大して怖くないし。
死体の様子とかはやたらグロテスクで、これは結構怖かったな。
あと、このゲームは話の最後に、人物相関図にキーワードを当てはめて「推理」するんですが、まずオカルトルートからやると、最後の推理が当て勘みたいになった。
なんでか、都市伝説をもとにした怪異事件といっても、なんか、そんな面白くないんだよなぁ。
説明しづらいけど。
ゲームしながら、あの、都市伝説を聞いたときに感じる「ぞわっ」な感覚を味わえるかなと思ってたんだけど、そうではないんですよ。そういうのではないんです。
本編最終話のトンデモぶりにもびっくりしたな。
ちなみに全編通して(オマケシナリオも退魔編以外は全部プレイ済み)一番面白かったのはオマケシナリオの霧崎編「さとるくん」かな。
退魔編は出す条件がシビアすぎて諦めました。
ゆうか編は、選択肢を間違えると即死なので、唯一攻略サイトを見ながらプレイしました。
主人公の刑事と相棒の刑事が、どことなく「逆転裁判」のナルホドくんとイトノコ刑事に似てて微笑ましい。
登場人物は結構よかった。
オカルトの人・霧崎さんも、科学の人・式部さんも、すごくよかった。
絵の雰囲気も、萌えっぽすぎずリアルすぎず、好みでした。
……なんというか、いろいろ、惜しいのだ。