遙かなる時空の中で3 with十六夜記 愛蔵版
遙かなる時空の中で3 with 十六夜記 愛蔵版(通常版) (2009/03/19) Sony PSP 商品詳細を見る |
2004年に発売された恋愛AVG『遙かなる時空の中で3』と、その追加ディスク『遙かなる時空の中で3 十六夜記』が1つのストーリーとなってPSPに新登場。
『遙かなる時空の中で2』から約100年後の異世界を舞台に、時空を越えた甘く切ない恋の物語がドラマティックに展開していく。プレイヤーが望むように世界を変えられる"運命上書きシステム"や"五行属性"を絡めた奥の深い戦闘システム、そして豪華声優陣による魅惑のボイスなどはそのままに、本作では新規イベントを多数追加。
エンディング後のエピソードも20本追加されているので、まさにファン必携の愛蔵版ソフトとなっている。
恋愛ゲームの中毒性が尋常でない。
ということで、有名な「遙かなる」の第3弾。1も2もやったことないけどね!
ちなみに絆の関エンドだけ全員分クリア。蜜月はやるか不明。
あとめんどくさいので反転してないけどネタバレ満載です。
<システム>
なんと1週目は絶対にバッドエンドになり、そこから運命を上書きしていくという斬新すぎるシステム。
初めこれを知らなくて、敗北エンドに衝撃を受けた……。
この運命上書きのせいで、基本一人につき1週する必要があるのが面倒っちゃ面倒なんですが、個別に用意されてる各キャラの話が面白いので頑張る気になれる。
一回ボタン押したらスキップしっぱなしにしてくれるのも便利だし、システム面は快適そのもの。
まぁ、イベントごとブっとばせたら言うことなしだったんですが。
さらに言うと、大まかなルート分岐くらいはさらっとさせてくれると嬉しかったなぁというワガママ。
ちょっとPSPがもんのすごい頑張っちゃってる音がするくらい笑
あと、PSPだからか、若干ロードが気になる、かな。まぁわたしがイラチだからというのもある。
ただ戦闘は微妙。まぁ乙女用だからというのもあるんだろうけど、戦闘時の絵も変だし、そこまで面白くはない。負けはまずないしね。
あと、評判の悪いアニメには何回も笑わされました笑
だって変なんだもの、みんな。特に九郎のアニメシーンは面白すぎる。ギャグか。
<ストーリー>
源平をもとにしたシリアスな話がメイン。甘さは控えめ。
途中から個々で違う話になるけど、どれもいい!
最初のバッドエンドで真剣に絶望したけど、そこから「やるぞう!」って気持ちになるし。
割と殺伐としてるんで、ラブラブさなんかね、あんまりないんだけど、わたし、ときめきたいってえか、どっちかというと「みんなを幸せにしてあげたい」って気持ちがおっきくなっていきました。
コルダと違って、主人公が割とはっきりしてるからかも。強い子ですし。
初期段階はブっとんでるというか、時空を飛び越えて異世界に来た割に主人公たちの馴染むのが早すぎて焦りました。
プレイしてるわたしのほうが置いてきぼりがちになるくらい笑
時は戦国の世、時間がズレて飛ばされて、方や3年半、方や半年も会っていなかった幼なじみに異世界で再会したときの反応の薄さ、別れるときのあっけなさには心底驚いた笑
ま、そこはファンタジイですからね。
<キャラクター>
・有川将臣
気づいたら一番最初にクリアしていた。青龍二人クリアしやすいんだもの。
幼なじみで敵将と、いろいろオイシイ設定を独り占めしている彼。でもそこまでラブはなく。
お互いの正体がなんでバレないのかがわからないという最大の謎を持った物語ではありますが、途中の展開はとっても感動します。
BASARA(田村由美の)みたいなんだよなぁ。敵味方に別れての悲劇……。
どきどきだ!
なのに、エンディングが、「南の島ってなんだよ笑」ってなります。
南国すぎた、あまりにも。どこだよあそこ。笑わせてくれるわ。
・源九郎義経
二番目にクリア。髪の毛がファサファサすぎて気になった。
割と騙されっぱなしで可哀想な印象。素直すぎる。こんなんで将つとまるのか。
熱血で嫌いじゃないけど、あんまり好きなタイプではないんだよなぁ。
鵯越イベントだとか、単身助けに来てくれるところなんかは、とっても楽しかった!
エンディングももう忘れてしまったよ。ごめんね。
・梶原景時
もうどうしようもないヘタレ陰陽師。
彼は個別ルート以外ではあまりにもずっと頼朝の犬なので(個別ルートでもそうだけど)、何かしらしゃしゃってくるたびにどきどきさせられました。
自分のヘタレさをちゃんと自覚してて、でも最後にはちゃんと頑張って、「どうしようもないオレなんか放って逃げてくれよ」的なことを言うところでは不覚にもじーんときてしまいました。
あと、彼ではない誰かを攻略している時にふと出現した、寝起きで髪を下ろした彼には心打ち抜かれました。
不意打ち萌えすぎる。
・有川謙
ちょっと重たい愛の後輩くん。
終始先輩(というか私)ラブなので、なんだか逆にときめきません。メガネだしな。
兄貴への反応から、兄弟愛をあんまり感じないのもマイナス。なんか兄貴ってよりライバル認識なんだもんよ。
コルダの柚木さまと同じ壁ドンイベントあるのになー。どうしてだ。
あ、でも、那須与一なんかと絡んだイベントがあるのにはなんだか嬉しくなったな。
友達から聞いてた有名なところだったから。
・梶原朔
初めて乙女ゲームで女の子攻略した。可愛くてけなげ。
黒龍との愛に泣かされる。そして朔のターンでは景時も光り輝くのだよね……。
ちゃんと妹のことを心配する兄貴でさあ。この兄妹の絡みはすごくいい。
しかし乙女ゲームなのに、ひたすら黒龍と朔とのラブシーンを見るのは変な気持ちでした。
そして黒龍が大小ともに好きです。かっこよすぎる。可愛すぎる。
しかし朔以外の人の話だと、黒龍の逆鱗が清盛の便利アイテムでしかないのが辛い……。
・平敦盛
悲しい怨霊くん。
彼のストーリーが一番好きでした。
キャラクター的にも、陰を背負いつつ、貴族っぽさが前面に押し出されててよかったなぁ。
笛を吹くスチルなんか大好き。
平経正がもう、この話では特にいい人過ぎて泣けた……。平家と戦うのが一番辛かった。
エンディングも、怨霊という存在のまま、いつかやってくる別れの日までであっても一緒にいたいってのがじんときたなぁ。ともかくよかった。
・リズヴァーン
あまりにも浮いているので、プレイ前は隠しキャラクターかと思っていたらそんなことはない、すぐに仲間になってびっくりした。
あと、金髪碧眼が鬼として忌み嫌われてるって設定、大丈夫なのか。主人公の髪はピンクだし、他にも緑とか赤とかいろいろあるけど。笑
彼も実は運命を上書きしていたってのにはびっくりしました。
なんか意味深なこと言うなぁと思っていたら、そうきたか。
タイムパラドックスが死ぬほどあるこのゲームの中でも、この「逆鱗二枚」状態がずば抜けてまずいと思うんですがどうなのか。あとリズ先生の上書きの仕方下手すぎる。もっとうまいことできるだろ絶対!
と突っ込みどころ満載ではありますが、それに目をつむるとすごくいい話でした。
リズ先生はほんとに主人公一筋。後日談で現代に来てくれるのもよかったなぁ。
・白龍
クリアするの面倒だった。あと、小から大への変化が大きすぎてびびった。誰だお前と思った。
正直小白龍のほうが好きなんですが、毎回海辺のあのイベントで、小さい方が良いって言うのが心苦しくて言えなくて、ずっと大白龍でプレイ。
全体的に甘さ薄めのこのゲームの中で、突如として現れた「ほっぺたペロリ」スチルには度肝を抜かれた。
・銀
はじめはてっきり知盛だと。
彼のストーリーも好きだったなぁ。バッドエンドでの、「ご主人様、ご命令を……」ってひたすらつぶやく彼には泣かされた……。反則だよー。
そういや敦盛といい、遙かでは切ない系の話の方が好きなのかなぁ。
登場も遅いし、仲間期間は短いんですが、短いながらに圧縮されたラブラブがすごくいい。
というか、好き好き言ってくれるのがすごくいい。
でもごめん、知盛のほうが好きだ。
・ヒノエ
一番好きなキャラクター。本名が厳つい熊野の頭領。
はじめから軟派で、神子姫だのなんだのと軽いやつではあるのですが、そこがいいのだ!
彼はもう、いてくれるだけで幸せ。攻略するとさらに幸せ!
いったいどこまでが女好きであるが故の甘い言葉で、どこからが主人公への愛がある甘い言葉なのかがイマイチ不明で、いつ好きになったんだよお前はと思いつつ、別当であることを明かしてくれるところとか、「オレの女になりなよ」ってさらっと言ってくれるところとか、船の上で縛り上げられるシーン(ちなみにここのヒノエ色っぽすぎる。主人公の何十倍もセクシーである)とか、もうともかくオイシイ。好きすぎる。
エンディングもわがままに帰さない宣言とか。ごちそうさまです。
大好きです。
軟派さんその2。
こいつ絶対腹黒いわと思って、楽しみに最後にとっておきました。柚木様臭がしたんだよ。
まぁ確かに裏切るし、黒くはあるんですけど、思ったよりパンチ薄めで失礼ながらがっかり。口調とか変わらんのかよー。
若い頃はやんちゃだったとかいうから期待してしまったじゃまいか。
でも、我が身を犠牲にして清盛を倒そうとするバッドエンドはかなりよかった。
あと、彼の言う「いけない人ですね」が好きすぎた。おめーの方が何倍もいけない人だよ。
・平知盛
えろい。びっくりした。
ドSな匂いと電波さんなところが良い感じにマッチングしてる。
あとクリアまでの道のりがすごおく面倒。途中で何回も萎えかけた。
一瞬だけ仲間になる期間で起こるイベントがほんとどれもいい。
いっしょに舞ってくれたり、押し倒されたり(笑)……。
彼のクライマックスでは、初対面の女に欲しいって言わせたり、もう突っ込みどころしかないけど、それを乗り越えたあとのエンディング……なんぞあれ……!
心底驚いた。このゲーム随一のエロさ。そしてそれに無理矢理ときめかされる。というか心拍数をはね上げられた! ほんとやられたよ。
後日談も、はじけてて大好き。この後日談での
九郎「平家はこんなのばっかりなのか!」
敦盛「いや、そんなことは……」
的なやりとりにはかなり笑ったよ。