お昼寝タイムズ@ゲーム

ゲーム感想。RPG、SRPG、ADV、アクション、乙女ゲー、ボブゲが好きです。辛口め注意。

華ヤカ哉、我ガ一族

華ヤカ哉、我ガ一族(通常版) 華ヤカ哉、我ガ一族(通常版)
(2010/07/01)
Sony PSP

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5

 

大正時代を舞台とした女性向け恋愛AVG

プレイヤーは、日本を代表する宮ノ杜財閥の宮ノ杜家で使用人として働くことになった少女となり、個性豊かな宮ノ杜家6人兄弟との間で起こるさまざまな出来事を体験していく。

ゲームはキャラクターが大きく映し出される会話画面と、自分でデフォルメキャラを操作する移動画面の2つで構成されており、毎週土曜日の夜になると次の週の行動を設定できる。

設定した行動はパラメーターに影響を与え、さらに変動した数値は2か月に1度行われる使用人審査の合否やストーリー展開にも大きく影響する。

また、キャラクターから依頼を受けることができ、依頼をクリアすると自室に飾れるアイテムや、小説やラフ画などさまざまなものが手に入る。

 

 

世界観からキャラクターからシステムから、ひたすら私の心を鷲掴みにしてくれた初めての乙女ゲーム

初回プレイの共通ルート時からあまりにも好きになりすぎて、あんまり興味ないやつからクリアしていこうと決意。

 

 

<システム>

屋敷やら銀座やらをウロついて依頼を受けて探し回っては解決するというハイパーお使いタイムのマップ移動モード、一週間ごとの予定を決めてステータスを上げていくシミュレーションパート、アドベンチャーパートを繰り返していくシステム。

 

お使いタイムは面倒で、ぶっちゃけやってもやらなくてもいい。

マップ移動のロードがくそ長いし、ちょこちょこ不便なとこだらけ。

でも、集められるアイテム(キャラクターの初期ラフやらオマケ会話やら、好きに変えられる部屋の飾りやら)が面白いのでついついコンプしたくなる。

これが2週目からは引き継げるのもありがたい。

 

メインのアドベンチャーパートでのシステム周りがものすごい便利なのもありがたい。

既読・強制スキップがワンボタンでできるどころかイベントごとスキップもできる、便利かつうっかりミスしにくいクイックロード・セーブ、細かい音声個別設定、バックログ・ジャンプ機能完備、どこでもメニュー開ける、などなど、不満点が見あたらない。

……あ、オートメッセージのスピードがくそ遅いのは難点。

あとロードが多いし長い。データインストールしてもそんなに変わらない笑

イベントスキップ機能が神。これのおかげで周回プレイのしやすさがもう、ものすごい。

そしてイベントというか、普段のちょっとした会話らしきものにも全部タイトルがついてて、全部回顧録として見られるのももう、涙が出るほどありがたい。神機能。

こういうの、初めてだよ……。

 

絵も、普段の立ち絵もスチルもめっちゃ綺麗、好み。

特に立ち絵は、光の差し込み方で微妙に陰影がついたり、上がる花火の色によって光の色が変わったり、冬の屋外では白い息を吐いたり、車や街鉄の中の背景は揺れたり、エフェクトが細かくていちいちツボ。

登場人物の服装も個々人すごくバリエーションがあって、もう立ち絵だけで楽しめる

スチルも縦長だったり横長だったりいろんなパターンがあって楽しい!

 

さらにはBGMもどれもいい。

同じ会社の薄桜鬼が、あまりにもひどいブツ切りBGMだったのに対して、自然なループ(当たり前ですけど)!

いちいちレトロで雰囲気あるBGMだしなぁ。

声も聞き取りやすいし。薄桜鬼は(以下略)。

 

わたしはデフォ名呼んでくれる場合はデフォ名派なので、主人公はるのことをいっぱい呼んでくれるのはもちろん、いろんなバリエーションで呼んでくれるのが高ポイント。

「はる」「おはるちゃん」「はる吉」などなど、これは地味に嬉しい!

 

全く、薄桜鬼とは雲泥のシステム周りだ。笑

 

あと、たまらんのがゲーム全体の大正レトロな雰囲気ですよなぁ。もうこれに尽きる。大好きだ!

 

 

<ストーリー>

とにかく序盤はドMモード。

攻略対象たちが酷い酷い。

主人公は使用人なのですが、使用人は人ではないという扱いなのですね。

一部は「ゴミ」「虫」呼ばわりがスタンダード。「自害しろ」「斬る」とか普通に言われる。笑

優しいキャラクターもいるものの、そんな彼らも時折「使用人に聞いた私が愚かでした」等、さらりとグサッとくる一言を漏らしてくれる。

 

だがしかし心が折れそうになりながらもプレイしていって、だんだん兄弟たちがデレていく快感はものすごい

特に「ゴミ」呼ばわりだった長男・次男・六男あたりが「はる」と呼んでくれるようになった時なんてもう……!

なんかツンデレ楽しい。もうすげー楽しい。

 

まだ二人しかクリアしてないんですが、主人公に好意を持っていく過程も割と自然なんだよなぁ。

個別ストーリーも起伏が激しくて、散りばめられた謎がちょっとずつ解明されていく様がすごく面白いし。

全然興味なかった二人からクリアしたのに、その二人もものすごい楽しめたという。これは他にも期待せざるを得ない。

普段の日常会話なんかもすげー楽しい。

一週間ごとに絶対1個か2個イベントがあるのも、飽きなくてありがたい。

周回プレイごとに、共通ルートにも前回を踏まえての新イベントがあるし。

 

あと脇キャラクターがすげえ魅力的なんだよな。

たえちゃん、千富さん、平助さん、喜助、三治、紀夫さん、紅、兄弟のオカンたち……。

だがしかしオヤジは酷いオヤジです。笑

 

突っ込みどころもなきにしもあらずというかままあるというか、まあアラはあるというか、粗筋を順を追って考えていくと変なとこいっぱいあるし、主人公があまりにも常識がなかったりするんですが、ともかく総合して大好きになりました。

早くファンディスクでないかな!

 

 

キャラクター別感想

 →長男・正

 →次男・勇

 →三男・茂

 →四男・進

 →五男・博

 →六男・雅

 →隠し・守

 好き:勇様≧雅様>博≧正様>守>進様>茂様  でもみんな好き!