ラストランカー (2010/07/15) Sony PSP 商品詳細を見る |
流浪民族出身の青年ジグが故郷を捨て、力を絶対的な基準として世界を統治する組織"戦侯機構バザルタ"の戦士ランキングで1位を目指し戦うRPG。
ランキングを駆け上がれ! という売り込みだったのですごくフリーな感じのゲームかと思いきや、びっくりするくらい一本道ゲー。
でも結構面白くて好きでした。
<システム>
・戦闘
ランカー戦(対人戦)はガチンコバトル。
SPという行動ゲージ(時間で回復)を使って行動。回数制限のあるスキルを上手いこと使って攻撃したり回復したり。
HPとは別のブレイクゲージというやつを削ることで相手を「ブレイク」状態にして、ダメージを倍増させたりもできる。
メイン武器は片手剣だけだけど、サブ武器で「短剣(攻撃重視)」「籠手(ブレイクしやすい)」「盾(ガード)」「銃(トリッキー)」があって、戦闘ではそのうちの二つを入れ替えながら戦えるという仕組み。
まぁ短剣と籠手しか使ってないけどね。
盾と銃の存在意義が見いだせなかったよ。
ランカーそれぞれに特徴があって、戦闘は結構面白かったなぁ。ランカーを倒すとスキルを習得できるってのもよかった。
あ、モンスター戦はおまけです。存在価値なし。笑
概ね快適でオシャレ。ポップな色合いがペルソナっぽくて可愛い。
ただ、スキルチップの付け替えが死ぬほどやりづらい。最後の最後まで慣れなかった。
・マップ/ダンジョン
ダンジョンは短めで、結構どこも一瞬で終わる。モンスター戦の存在意義もないし、どこもほぼ通路。
マップも、中心に一つの街があって、そこから世界が広がっていく感じなので狭め。
スキップ移動がものすごく便利で、ダンジョン巡りはあんまりストレスなかったな。優秀。
主人公ジグの足がちょっと遅いなーと感じたのと、結構頻繁に行く必要がある自室に直で行けないのが面倒だったくらい。
・ほか
メディアインストールしなくてもロードがかなりさくさくなので快適。
というか、システム周りはかなり快適なゲームだったと思います。特にマップ移動はほんと神。
ほかのゲームで言うところの「クエスト」みたいな「修練」がすごくお使いなんだけど、間にランカー戦が挟まれてるからかつまらくなはなかったな。
<ストーリー・キャラクター>
ランキングを駆け上がっていくうちに陰謀に巻き込まれたり旧友から憎悪されたり世界を救う羽目になったりするという、衝撃的なまでの巻き込まれ度を誇る主人公大活躍なゲーム。笑
ストーリーそのものは超展開も多々あって割とぶっ飛んでるんだけど、テンポよくさくさく進んでいくのであんまりイライラしなかったな。たまにびっくりするくらい。
まあ、あんだけ騒いでた七騎士の雑魚っぷりには心底びっくりしましたが。
小ボスのテンションでさくさく出てくるんだもの。
敵としても弱い。センゴクはまぁ手加減してくれてたからいいとして、ノーマ弱かったし、ゼブリラなんてカスだし、ロザも弱いし、ユーリも弱いし。みんなキャラクターは結構立ってるのにな。
個人的にはユーリの「失礼な、私はいつも邪悪ですよ」がほんとツボでした。しかしファズの妹であるミシーの鬼畜っぷりよ……。あやつ、間違いなくこのゲームで一番邪悪である。
ハースは強かった。ほんと倒せなくて焦った……何回リトライしたことか。スキルチップを頑張って入れ替えて何とか勝てました。
そしてその後に続くラスボスの弱さよ。
主人公のジグがクールキャラなのですが、結構アホの子なのでなんか可愛くて和んでました。
ヒロインのレンはなんかよく掴めなかった。結局取り巻きはなんだったのかが不明。
ヒロインその2であるファズは 最初:ジグ大好き→中盤:裏切り者め!→終盤:ジグ大好き の流れが唐突すぎてびっくりする。ほんと彼は情緒不安定です。
ラストには心底驚きました。え、レンいいの?
モブの反応がいちいち面白いし、雑魚ランカーも一人一人個性があって素敵。
情報屋マキスや任侠の男タイロンなど、ゲームを彩るサブキャラクターも魅力的。
ストーリーもぶっ飛び超展開ではあるものの、王道で面白いと思う。
何よりランキング一位を目指してひたすら戦うって設定が面白いよね!
なのになんというか、全体的にアッサリなんだよな。なんでだろう。
ストーリーも盛り上がりどころがどこなのかわかりづらいし、キャラクターもいいけど、いいんだけど、どこか薄いのよね。
でも、なんだかんだ楽しめました。
全体的にストレスがないし、もうちょっと頑張ってくれればすごい名作になったかもしれない。
もともとのソフトそのもののお値段6000円弱ほどの価値はないけど、廉価版1600円くらいだと間違いなく「買い」だと思うなぁ。