※このプレイ日記はネタバレの塊です
「こいつ腹黒っぽい」という理由で友人と一緒にプレイ。
しかし想像の斜め上をいくトンデモ男でしたw
Vitaminと同じく、序章を経てキャラクターを選び、4月から3月までの1年間が全部個別ルート。
音楽・恋愛のパーセンテージによってEDも3種類に変化するという……まぁとにかくスタイルはVitamin。
Aクラスの天然おっとり天才系な那月くん。
彼は出会った瞬間からイカニモ!なミラクルネタ発言を連発してくるので、正直失笑の連続でしたw
乙女ゲーに出てくる男は多かれ少なかれ冷静になると寒いもんですが、それでもこんなに寒い台詞の数々と出会ったのは始めてかも知れんと思いました。
最初からベタ甘1000%なんですよね。正直、引くわw
しかも天然さんなんだよなぁー。「小鳥さんと話せる」とかもう(いや実際話せてるっぽいのですが)宇宙人かと思ったわ。たぶんスタッフも狙ってんだろなと思いました。
腹黒かと思いきやマジ天然なので、もうどうすればいいかわからんわこいつと思いながらプレイ。
眼鏡をはずすと腹黒い裏人格が出てくるのかと思ったら、ゴゴゴゴとかいう効果音を出しながら暴れだすという、斬新過ぎる展開には、これってギャグゲーだったかと思いましたね。
正直、途中までストーリーもないようなもの。完全にネタ。
「すれ違いのデュエット」とかいうタイトルコールの月に、何が起こるかわかりますか?
主人公と那月がすれ違うと思うでしょ? それが違うんです。
那月と翔(Sクラスの生徒で、那月のルームメイト)のすれ違いなんです。斬新じゃね?
という感じに、途中まではほんと小話の連続みたいな感じ。
でも、突然ゴゴゴ系でしかなかった裏人格が砂月とか名乗りだして、俺様なキャラクターとして登場。
そっから、二重人格問題という、ネタゲーにあるまじき重苦しい話へと発展するのには驚きまくりました。
那月が消え、砂月が表人格みたいになって、砂月の「那月を守りたい」という思いを少しずつ理解しながら進んでいくところは結構好きだったなぁ。ってか、砂月のが好きだったんだよ。那月が天然キャラすぎて辛くて。俺様ドSっぽい砂月ほんとオイシイ。
後半は砂月がしばらく出ずっぱりだったのも手伝って、かなり愛着がわいてたもんだから、「那月のために」って消えていくところはほんと、そこだけ切なかったなぁ……。
だからか、友情エンドの2つの人格が残って……って方が、終わり方としては好きかもなぁ。
まぁ陳腐すぎて笑ったがな。
恋愛・大恋愛エンドの、砂月が那月に融合して、那月が那月のまま砂月っぽい雰囲気で主人公にセマるというのが、なんかもやもやしてしまいまして。
でも、EDもそれぞれ結構長くて丁寧だし、恋愛・大恋愛エンドでの、今まで演奏試験で練習してきた歌が流れ出してくる神がかった展開は、それだけでなんかグっとくるものがありました。
エンディングの演出って重要だよなぁ。すごく余韻があっていいエンディングで、華ヤカに次ぐくらいのクオリティでした。
ミニゲームで触れた歌詞・音楽が、最後にようやくひとつの曲として流れてくるところにほんと感動した。サザンクロス恋唄好きだよ。
なんか、曲のせいで後味がよくなりすぎて、すごく感想が甘くなるw
いや、気持ちよく終われてるってことだからいいんだけどね。
ストーリーはカスすぎてびっくりしたんだよ。いやもう、カスすぎてネタなのかな?