お昼寝タイムズ@ゲーム

ゲーム感想。RPG、SRPG、ADV、アクション、乙女ゲー、ボブゲが好きです。辛口め注意。

CLOCK ZERO ~終焉の一秒~ 終夜&哲学者攻略

終夜

 

※このプレイ日記はネタバレの塊です

 

全力で泣いた

 

神ゲーの匂いしてきた 終夜が好きすぎて辛い

 

 

終夜は、表面的なキャラクター性から想像していたよりもかなり重い話だったのでびっくりしました。

子供時代から、精神病を患っているお母さんを見舞うところがあったりで、割とシリアスな面もあり。

いつでも殿台詞&斜め上発言なのに、このルートの泣けること泣けること……。

終夜って、ほんと優しいんですよ。優しさの塊。

「壊れた世界」に来て、どうして自分を裏切った(壊れた世界に連れて来て利用しようとしている)のに優しくしてくれるのかと聞く主人公に、「主人公に優しくしてもらったから、自分も主人公に優しくありたい」と言ってくれるのに、じーんときました。

終夜はほんと自己犠牲というか、もうとにかくずっと他人のために動いてて。

あーもう、やばい。思い出し泣きできる。

 

あと、わたしこういう記憶ネタ弱いのかも。

夏空の篠原くんのもぼろ泣きしたし……。←他ゲーのネタバレです

終夜は不完全な技術で転生(意識だけ別の時空の体に送ること)をしたので、記憶がどんどん欠落していくという後遺症を患ってしまうんですよね。

有心会での日々は、終夜がすっとぼけた感じで楽しませてくれるし、楓が優しいのでなんだかんだのんびり楽しく過ぎていくんですが……その穏やかな日常に挟まれる「違和感」

記憶の欠落を意識する瞬間の、あの突き刺すような悲しさ。

思い出が消えていくのが辛すぎる……。終夜は「元の世界」での記憶も共有していた相手だっただけに、より辛い。

もーだめだよー……心臓が痛くなっちゃう。

そして、取り返しのつかない記憶障害にまで進行してしまったと明かされたときのショックといったら……。

もうね、ここから泣き通しといっても過言ではないほど、泣けるんですよ……。

 

終夜は自分が駄目になってしまう前に主人公を元の世界に戻そうと、有心会から逃げる決意を固める。

「殿先生のために」って言いながら楓も逃げるのに協力してくれてね。殿先生を純粋に慕う楓に、ここもぼろ泣きですよ。

楓、いいやつすぎる……。理一郎ルートではあんなに嫌なやつだったのに……。

終夜と楓を見逃してくれるトラもいい男。

 

で、逃げ出して、主人公を元の世界に戻す算段を進めてくれるんですが、主人公はこんな状態の終夜を置いて行けないという気持ちでいっぱい。

そんななか、ついに終夜が昏睡状態に陥ってしまう。

主人公は終夜の夢に入って意識を引き上げてこようとするのですが……。

終夜は、あの談話室でひとり、CZメンバーが来て課題が始まるのを待っている。

「元の世界」での生活は、終夜にとって本当に優しい時間で、本当に愛していたんだなぁと思うと……。

切なすぎてもう、どうすればいいのかわかりませんでした。

 

終夜ルートは帰還EDも残留EDもバッドEDも、どれも大好き。

帰還EDではCZメンバーがみんなで終夜を探してくれるのですが、ここでも、夢の中でCZメンバーをひとりで待っていた終夜を思い出して号泣(またかよ)。

残留EDは、甘く見せかけておきながら未来があるのかないのかわからない刹那的な終わり方だったけど、とっても美しかったし。

バッドEDも味があってね……これまた美しくてね……。撫子の花を差し出してくれるとか、反則だろ。

しかし、EDにスチルがあるのが残留とバッドとは。

なんだか、終夜ルートでは、救われないことが正史なのかなという気になってしまいますね。

まぁ、正直帰還EDはほんと、チートですよね。

 

 

終夜ルートは、終夜以外の話の根本たる諸問題は無視というかなり思い切った話運びでしたが、それだけに終夜だけに集中できて、よかったかなと思います。

ぶっちゃけ何も問題は解決してないんですが、ほんと切なくて美しくていいルートでした。

理一郎と違って、終夜という存在が、過去現在未来一貫して「ひとり」だったのも好感。

ちゃんと落ち着いて「終夜が好き!」って言えましたからね。

 

終夜はほんとネタキャラかと思ってたんですが、思わぬダークホースで、今のところずば抜けて愛おしいキャラクターになってます。

なんかもう、他ルートでも終夜を思い出して泣きそうな気がするw