タクティクスオウガ 運命の輪
タクティクスオウガ 運命の輪(特典なし) (2010/11/11) Sony PSP 商品詳細を見る |
オベロ海に浮かぶヴァレリア島…。
古来より海洋貿易の中継地として栄えたこの島にはその覇権を巡り、民族間で紛争が絶えなかった。
そうした長い戦いに終止符を打った男がいた。
後に覇王と呼ばれたドルガルアである。
ドルガルア王は民族間の対立を取り除くことに努め、ヴァレリアは半世紀に渡り、栄えることとなる。
しかし王の死後、その後継を巡って貴族階級のバクラム人、人口の大半を占めるガルガスタン人、少数民族のウォルスタ人の三民族が覇権を争い、ヴァレリアは再び内乱状態に陥った。
バグラム陣営、ガルガスタン陣営が島を二分する形で、一旦沈静化したかに見えた内乱だが、それがつかの間の静寂であることを知らぬ者はいなかった。
<システム>
基本はオーソドックスなSRPG。古き良き、といった感じ。
新しい目玉システムの、W.O.R.L.D.とC.H.A.R.I.O.T.がほんと神がかってると思う。
特にC.H.A.R.I.O.T.はSRPGの革命的システムと感じました。
簡単に言うと、「やり直し」できるシステム。50(だったかな?)人分の動きまでは遡って、いつでもやり直せる。
「いっこ前の動きミスったあああ」とかいう激しすぎる後悔をしないですむという、本当にありがたいシステムでした。
正直、使いまくるとヌルゲーになるというか、当たる確率が低い攻撃でもまさに文字通り「数打ちゃ当たる」戦法(ひとマス位置を変えて当たるように調節したり)が取れるようになってしまうので、難易度が駄々下がりしてしまうのですが、嫌な人は使わなければいいだけの話。
ひとマス移動ミスったとか、可愛いあの子を復活させるの忘れてたとか、そういう「あああぁ」と頭を抱えたくなるような間違いを犯しても、やり直しがきくというのがすばらしい。
話だけ聞くとものすごくチートみたいなんだけど、あんまりにも自然に馴染んでるのよね。
過去に戻って分岐をやり直せるW.O.R.L.D.も、「2周目するのはちょっとな~」タイプのわたしにぴったりのシステムで。
レスポンスも早いし、要素は多いのに割とわかりやすい画面構成とか……とにかく、システムさいこーでした!
<ストーリー・キャラクター>
虐げられている民族である主人公たち解放軍のお話。
ストーリーは大きくロウ、ニュートラル、カオスと分かれます。
わたしは最初、カオスになりました。
てか、初っ端からロウルートに突入できる人は結構な猛者だと思います笑
とにかく、われらが主人公デニムさんが苦労人過ぎる。
幼いころからカチュアさんとヴァイスさんに挟まれて育ったとか、泣けてきます。
かのぷーことカノープスがいい奴かつかっこいい。大好きです。
チマチマ系グラフィック・あっさりめの演出ですが、話は劇的。しかも展開が速い。
ぼーっとしてるとぼーっと過ぎていきますが(当たり前か)、ちゃんと順を追ってみていればかなり盛り上がる話だと思います。
民族紛争を描いた話なので、雰囲気は重めです。
まぁシミュレーション系は大抵戦争ものなので、軽いテンションのSRPGなんて、サモンナイトしか知りませんが笑
サブイベントや、本編攻略には関係のないサブダンジョンも豊富で、やりこみ要素は満載かと。
キャラクターもたくさんいて、しかもきちんと育てていけば割とどいつでも役に立つようになるので、パーティ編成は悩むこと必須です。
しかしデニム、かのぷー、アロセールは強すぎる。鬼神トリオです。
途中で間をあけまくり、1年以上かけてプレイしたので、話やキャラクターがどんなだったかはちょっとあいまいになってしまってますが……面白かったと思います!
いいSRPGでした。
チャリオットシステムはSRPG界で標準装備にしてもいいと思う。