戦場のヴァルキュリア
戦場のヴァルキュリア PlayStation3 the Best (2011/06/30) PlayStation 3 商品詳細を見る |
●寄せ集めの義勇軍が、いま立ち上がる!
帝国と連邦に挟まれた小国・ガリア公国。中立を掲げるこの国を突如、帝国軍が侵略する。その強大な軍事力の前に敗走するガリア軍。首都陥落寸前、寄せ集めの義勇軍が帝国軍に立ち向かう!戦争という極限状態の中で生まれる様々なドラマを通して今の時代に失われてしまっている「がむしゃらに生きることのすばらしさ」「人と人との絆の大切さ」を描く大作RPG。
●手書きイラストが3Dで自由に動く、新表現「CANVAS」
手書きの水彩イラストが動く!今までにない暖かみのあるグラフィックを実現。輪郭線のズレや、色のはみ出し、斜線で描かれる影、文字で現れる効果音など独特のゲーム世界を演出。プレイヤーはこの世界を自由に動き回る。
●戦略×アクションRPG「BLiTZ」システム
戦略とアクションを融合した「ターン制アクションRPG」、BLiTZ。プレイヤーは小隊のキャラクターをターンごとに自由に動かし、敵の部隊を撃退していく。屋上からの狙撃や潜伏・索敵など、戦略性に満ちたフィールドを攻略せよ。RPGならではのキャラクターの成長や、自分だけの部隊を編成する要素も重要なポイント。
<システム>
時系列的に言うとおかしいのですが、わたしがプレイした順番が2→3→1なので、後発作との比較になります。
基本的には2、3と同じシステム。
違いは、
・1は「本を読み進めていく」形式で物語が進む
・主人公が戦車乗り
・増援を呼ぶのに1ターンかかる
・マップが広い、広いので切り替えとかがない
・支援兵が思いのほか役立つ(笑)
・兵科変更できない
・CPの繰越が可能
……とかかな?
最初は増援に慣れなくて、兵の初期配置に失敗するとキツかったりしたなぁ。
戦車は相変わらず2CPかかるのですが、主人公が戦車乗りのためか、戦車を運用しやすいつくりというか、戦車を運用せざるを得ないマップが多かったり、盾として大活躍したりと。いいバランスでした。
難易度は2・3より高いように感じました。「初見殺し」マップ多々……。
特にセルベリアさん無双な7章の鬼畜っぷりは尋常じゃないかと。何度やり直したことか……。
マップが広いこともあり、30分以上かけて進めてきたマップでやられたときの敗北感といったらね……。まじで心折れそうになる。
でも、その分もちろん達成感もある!
さらに言うと、ひとつひとつのマップが広くて割合がでっかい分、出撃そのものは2や3に比べると格段に少なめで、マップの使い回しがない。ほぼ毎回新しい戦略を練らなきゃいけない。
ここらへんのボリューム感は、さすが据え置きといったところですね。
グラフィックもやっぱりきれいだし。
プレイ時間そのものは、2や3よりむしろ少ないと思うんだけど。
据え置きと携帯機なので単純比較はしづらいのですが、わたしの個人的な好みでいうと、制約が多いという点でも、1が一番やりがいがあって好きなシステムでした。
<ストーリー・キャラクター>
ストーリーは、3の表舞台であり、2の少し前。義勇軍大活躍の話。
わたしは3を先にプレイしてしまったのでかなりネタバレがあったのですが、それにしてもストーリーの密度や質は正直シリーズ随一なんじゃないかと(一番最初の作品に対して変な言い方になるけど)。
本編にかかわってくる部隊メンバーが主人公ウェルキン、ヴァルキュリアなヒロインアリシア、ウェルキンの妹でダルクス人のイサラ、ダルクス嫌いの歌姫ロージー、かっこいいオッサンのラルゴと絞られているのが逆によかったな。
少ない分それぞれの関わりがすごく濃密で、のめりこみやすかった。
特にイサラとロージーの関係、その後の運命には泣けました……。
ウェルキンも、普段穏やかな分、たまに見せる強い感情の発露にはっとさせられて。「また明日、君に会うために僕は命をかける」という、ソフトに書いてある文句がまた秀逸すぎる。
あと、地味にマクシミリアンとドライ・シュテルンが大好きになってしまったw
3の段階でセルベリアはかなり好きだなーと思ってたのですが、マクシミリアン&グレゴールがもうね。まさかこいつらを好きになるときがくるとは……。
グレゴールの徹底した帝国万歳っぷり、マクシミリアンの「男が戦う理由として、野望のためといえば十分ではないか」という潔さ……かっこいいいいいいい!!!!!!!!!!
3のダハウも途中まではかっこよかったんですが、最後の最後になって己の軸をブレさせてしまったからなぁ。
辛い過去を背負ってなお、「野望のために戦う」と言い切るマクシミリアン、かっけぇ。
ダルクス人迫害、ガリアと大国2つの関係、ヴァルキュリアの歴史や真実なんかも、(当たり前だけど)やっとはっきりわかった気がします。
特にヴァルキュリアの真実なんかは、2や3では直接言及はされていなかったような……?
まぁ、これしかねーなっていう真実ではありますが。
むしろ、なんで誰も気づかないのかわからんw
アドベンチャーパートと出撃パートの割合も、2や3は3:7か4:6くらいの感じがしたものですが、1は6:4か5:5くらいに見えました。
改めて考えると、携帯機組は戦う→戦う→ちょっと話進む→戦う→戦うって雰囲気で、すごく忙しなかったなーと。
とにかく、バランスがいい。
2と3は正直中だるみがあったので、1もだらだらプレイして、気づいた頃に終わらせようくらいの気持ちでいたんですけど、あっという間にクリアしちゃったよ。
イレギュラーな形にはなりましたが、とにもかくにもこれで戦ヴァルシリーズは全部プレイしたことになるのですが、総合して1>3>2という評価に、わたしの中で落ち着きました。
プレイ順は……3には1のネタバレがふんだんに盛り込まれてるので一般的にはやっぱり123といったほうがいいんでしょうけど。
わたしとしては、だんだん面白くなっていったので、これでよかったかなーと。
無印、めっちゃ面白かったです!
続編も、「その後」という形でも「一次大戦」という形でも出せると思うので、ぜひ出て欲しいなぁ。