白華の檻 総評
![]() | 白華の檻 ~緋色の欠片4~ (通常版) (2012/09/20) Sony PSP 商品詳細を見る |
世の終わりを司る【剣】を封印し、
それを守り続けることを宿命とする、
1人の少女――玉依姫。
自らの背負う【罪】に苛まれる日々の中、
彼女はとあるカミとの邂逅を果たす。
その者は自身の存在を【罪】だと語る。
【罪】を背負った者たちの行く末は、いかなるものか。
白華舞う平安の世を舞台に、
古の玉依姫の物語が今幕を開ける。
そういえば総評を書いていなかったことにいまさらながらに気づきまして。
もう記憶の彼方に飛んでいることもあるだろうけれども、覚えている限りで頑張ろうと思います。
<システム>
まあ、もう言うべきことはないですね。
いつものオトメイト。これが全てです。
ただ、最近オトメイトはようやくデフォ名呼びをデフォルトに装備することを覚えてくれたらしく、嬉しい限りです!
次は目パチ口パク(気持ち悪くないやつ)と選択肢まで丸ごとスキップの標準装備をお願いします!
グラフィックが相変わらず美しいのがすばらしいね!
強いて言うなら、バッドエンド後、どうすればよかったかを教えてくれる指南処が面白くてよかった。
本編はどシリアスな感じで終わってるのに(大抵死んでるとか)、本編キャラがテンションあげあげの漫才をカマしてくれるのには笑わせてもらいましたw
BADENDの発音には注目せざるを得ませんね。
指南処に初回辿り着いたときのイベントが1回しか見られないのが残念でした。
これを再度見るにはシステムデータがない状態でバッドエンドを見るしかないみたいですね。
あとはほんとに特筆すべきところはないです。
可もなく不可もないとはこのことだ!
<ストーリー・キャラクター>
見てわかるとおりイメージは冬、なおかつ罪の物語ということで、全編にわたってほぼシリアス。
時折明るい話も含まれますが、暗く寂しい冬のお話です。
特に主人公は自責の念も強く、ただでさえ生真面目で優しい人柄なので、苦しむさまを見るのが辛い。
ですがその分、冬を乗り越え、手に手をとって春を迎える各エンディングはどれも素晴らしい。
誰も彼もが幸せになってほしいと心から願っていたのが最後には叶う、プレイしてよかったなと思えるゲームでした。
攻略キャラもサブキャラもみんな魅力的ですが、わたしは主人公が一番好きでした。
美しくて理性的、戦ってよし、振舞いよし、優しくて強くて、とにかく魅力的。
自分を責めすぎるきらいがあるのが見てて痛々しかったけど、本当に大好き。
ただひたすら彼女を幸せにしてあげたいと思いながらプレイしてました。
攻略キャラでは、個人的に空疎様のひとり勝ちでした!
タカビーなところから、さり気なく甘やかしてくれるところから、心を許してくれる過程から、呼び方から、もう萌えて萌えてしょーがなかったわ。どうしようかと思った。
サブキャラ部門では、道満さんが堂々の1位ですよね。
まさに理想的ゲスキャラ。
「わたし悪いことしたけど実はこんな裏事情があったんだよ。可哀想でしょ?」と言わんばかりの敵キャラが多い昨今で、一片の同情の余地もないほどに清清しく下衆い男。
わたしは同情クレクレの敵より清清しい下衆の方が好きなので、道満はほんといい敵役だったなぁと思います。
いい敵役という意味では、己の意志を貫いて非道を成す吉影もかっこよくてよかった。
わたしは今作が緋色シリーズ初参戦だったのですが、時系列的に最初の物語だったせいか、違和感なくプレイできました。
緋色シリーズを全く知らなくても楽しめると思います。
現段階でファンディスクも決定しているらしく、これはもう買うだろうと。
見た感じ明るい雰囲気だし、期待できそう! アテルイが攻略できますように!!!