乙女ゲーメーカーについて語ってみる
乙女ゲー暦も(たぶん)4年目を数え、乙女ゲープレイヤーとしても中堅になってきたのではないかと(勝手に)思っているわたしなのですが、また唐突に意味のわからないメーカー評なんかを語ってみようかと思います。
※いつものことといわれればそれまでですが、独断と偏見しかありません。
※あといつも以上に辛口かもしれません。
乙女ゲーを語る上でははずせない超大御所。
乙女の心をつかむには何がなくとも今風の美麗イラストというツボを真っ先に&継続して押さえ、ガッチリファンを獲得している。
小奇麗な絵をつけて特定ファンがついてる声優に声を入れてもらえれば(あと最近は微エロとかヤンデレを入れれば)売れると思ってるふしがあって、それがあながち間違ってないのが恐ろしいところ。
たまに素人集団くさい若いノリを感じさせてくれる。
「○○ちゃんのキャラかわいー☆」的な内輪ノリをひしひし感じることや、自分たちの作ったゲームやキャラクターに対する酔いが見られることが多々。
システムの改良は一切放棄していることと、製作ラインごとにテンションが大幅に異なること、ゲーム性を出そうとミニゲームなんかを入れるとほぼ失敗することも特徴。
多分安定的に代わり映えはしないけどそれなりに面白い乙女ゲームを量産してくれるんだろうと思う。
ルビーパーティ(コーエー)
乙女ゲーを語る上でははずせない超老舗。
大企業らしい洗練されたゲームを作ってくれるので、ゲームとしてのやり応えは随一。
最新作下天の華ではかなりノベルゲーになったけど、コルダなんかは普通にシミュレーションゲームとしても面白い。
ただ、致命的なまでのセンスの古さが辛い。あと、頑ななまでに糖度低めで、そこも若人には受けないと思う。
若者受けしないこと、固定ファン以外への掴み力が恐ろしく低いことを乗り越えないと先細りが心配される。
今後、他社に追従してほぼノベルオンリーゲー方面に鞍替えするのか、コルダのようなゲーム性の高い方面を再度作ってくれるのか。次の作品で大体の方向性が読めると思うので、行方が気になるところ。
ただ、遙かなる時空を越えて歴史を改変するのはもうおなかいっぱいです。アンジェもコラボやもしもしゲーやら(わたし的には)失敗してるし、既存シリーズの展開を続けるにしてもうまいこと頑張っていただきたい。
とにもかくにもときメモ。
やっぱり天下のブランドだけあって、ときメモは乙女ゲーとしての枠を超えて「ちゃんとしたゲーム」になってると思う。
(他の)乙女ゲーはやんないけどときメモGSだけはやるという乙女も多いのではないだろうか。
今は数少ない「古きよき」を守ってくれる大事なメーカーだと思う。
あとはテニプリの乙女ゲーか。
ネタゲーとして面白いらしいが、テニプリは元々ネタマンガだからな……。
しかしながらときメモも男向けからの派生だし、(恐らく)乙女ゲーにはそこまで力を入れてないんじゃないかと思うのが寂しい。もっと本格的に頑張ってくれてもいいのよ。
クインロゼ
前にも散々語ったが、わたしはこのメーカーのゲームと相性が悪い。
が、コアなファンがついていることも確かなので、多分特定の人々の琴線を大幅に揺さぶる力があるのだろうと思う。
クドくて癖のあるストーリー&キャラクターと、これでもかというほどのエロが特徴。
最近は他社ゲーでもエロ方面が増えてきているし、乙女ゲーファンにもエロを喜ぶ層が増えてきているっぽいので、時代がロゼに追いついたという風にもいえる。
ユーザーの声とかなにそれ美味しいの? という超・唯我独尊な女王様的メーカーでもあり、それはいっそ潔いと思う。
本業は海上運送とか土木建築とかなのに乙女ゲーやギャルゲーを作っているという摩訶不思議なメーカー。
しかも意識的か無意識にかわからんが、ギャグだったりホラーだったり幻想系だったりと、かなりニッチ向けのゲームを作っている。
大衆受けはしないが、ハマる人にはハマるだろうと思う。
システムのユーザーフレンドリーさは他社の追随を許さないし、どのゲームもシナリオがよく練ってあるし、多分スタッフは超真面目なんだろうな。
最新作でまた恐ろしいまでのマニアックさを発揮してくれたので、「ハマった人」であるわたしにとっては今後が楽しみである。
ただ、あらゆる意味で乙女ゲー初心者には向かないような気がする。
Rejet
代表・岩崎さんのトガりまくったセンスが遺憾なく発揮されていて、ちょっと変わった物好きのオトメ向けゲームを乱発している。
変なゲームを出しても「ああ、リジェットか」で済まされる気がする。
ロゼとはちょっと方向性が違うがエロ方面も充実していると思う。
ゲームの公式サイトを見てそのテンションについて行ければ、たぶんアタるのではないかな。
当たり外れはあるにせよ、こんなにトガったゲームは岩崎さん及びリジェットにしか作れないだろうなってのが多々あるので、そういう点は大いに評価する。
なんだかんだシステムが洗練されている点も○。
Vitaminシリーズについて述べようと思ったんだが、Vitaminは岩崎ゲーだったな……。岩崎さんが絡むと、メーカーの垣根を越えて「岩崎ゲー」になっちゃうからな。
しかも開発はヒュネなのか。ここらへんの関係がよくわからん。
まあ、いっか。
とりあえず、ちょっとしたミニゲームが面白いソフトが多いと思う。
Vitaminとかストラバとかラスエスとか、単なる読むだけゲーはほとんどないんじゃないかな。
ルビパのような本格シミュレーションはないにせよ、オトメイトのようなクソつまらんゲーム性じゃないことは確かなので、新作情報が出ると嬉しくなる。
個人的に、「暗闇の果てで君を待つ」みたいなやり応えのあるゲームをまた出してくれないかなぁと期待している。
とにもかくにもうたプリが大ヒット。
シナリオは脅威すら感じる「ちゅうがくせいがかいたかっこいいおとこのことのれんあい」だが、テニスの王子様と同じく一定のレベルを超えたようで、光り輝くギャグの塊としては大いに評価できる。
あと音ゲー部分が面白のも好きだ。
今のところうたプリシリーズしかないので今のところは判断に困るが、次の「神々の悪戯」で乙女ゲーメーカーとして一発屋かどうかが分かれるのではないかと予想。
ただ、既に「ヨネ絵」というブランドがあるので、クソゲにはならないのではないか。
プリンスたちの売り方といい、商才はあると思う。
うーん、代表的なのってこんなもん? まだあったっけ?
書いてるうちに体力が尽きてきた。
あと、見返したらオトメイトをぼろくそに言い過ぎていたのでちょっと削った。笑
なんだかんだ言いつつ、乙女ゲーメーカーはみんな応援してますよ!