テイルズオブベルセリア
これは伝承の始まり。そして、遥か先の未来では忘れ去られた真実の物語――
業魔病と呼ばれる人を魔物へ変える奇病により、世界は混乱の時代を迎えていた。
ミッドガンド聖導王国の辺境の村に暮らすベルベットは、厳しい状況の中でも家族と助けあい、あたたかな日々を送っていた。
しかし、緋色の月が昇る夜、彼女を取り巻くすべてのものが一変。信頼していた人に裏切られ、愛する肉親を奪われただけでなく、謎の力に飲み込まれた彼女の左手は、魔物を喰らう力を持つ魔の手へと変貌を遂げた――
時は流れ、3年後。救世主の登場によって、秩序ある世界を取り戻しつつある王国を一人の女性が駆け抜ける――
彼女の名はベルベット・クラウ。その瞳には、彼女からすべてを奪った救世主への激情を宿していた――
<システム>
驚くほどストレスフリーでした!
まず戦闘に爽快感があって楽しい。通常攻撃という概念がなく、最大5たまるソウルを使って特技と奥義+ブレイクソウルといわれる個人ごとの特殊攻撃みたいなものを組み合わせてコンボをつなげていく戦闘。
言葉で説明するのは難しいなw 公式サイトとか見てください!
難易度はそこまで高くなく、アクション苦手でもレベル上げをすれば力押しできます。難易度も制限なく変更可。
武器ごとに固有のスキルがついていて、熟練度みたいなものを上げてマスターすればそのスキルが身につく(はずしても効果をえら得る)というシステムもあり。
個人的にはこういうの好きだけど、弱い装備でもつけてなきゃいけない(いけないということはないけど、スキルをえるためにw)時期があったり、そういうのがちょっとストレス感じる人はいるかも?
ロードは「どこで入ったっけな」と思うくらい、感じない!
前作ゼスティリアはそこそこロードあった気がするけど、すごい進歩。
3Dグラフィックは頭打ちというか、そこまで進化した印象は受けなかったけど、普通にキレイです。
でも、ロングチャット(従来のスキット?)はすごい!
アニメーションがすごくよく動くし、PTメンバーじゃないサブキャラも出てくる豪華さ。
途中のイベントではさまれるアニメも綺麗でよかった!
グラフィックに関しては文句なしです。
唯一ちょっとなーと思ったのは、船での移動かな? 船を直接操作して動かすわけじゃなく、行き先を選ぶだけなので、マップをめぐって隠れ村なんかを探す楽しみはなかったのが残念。
<ストーリー・キャラクター>
巷でも評判ですが、前作(時系列的には後)ゼスティリアはほんとクソオブクソゲーでした。
ゼスティリアやったことない方。ぜひそのままやらず、触れず、アニメも見ず、ベルセリアだけやってください。
ゼスティリアやったことある方。記憶は消せませんが、ベルセリアは良ゲーです! 安心してやってください!
ベルセリアの汚点はゼスティリア。
これ単体の話はすごくいいのに、ゼスティリアにつながる話というのがほんとクソ。記憶を抹消したい。
よし、ベルセリアの話をしよう。
公式サイト見ても分かるとおり、主人公ベルベットもPTメンバ-も悪役側。
非道なことしまくるし、無関係な人も巻き込みまくってます。
でもそれにはちゃんと原因があり、目的があり、最初から最後までそれに向かってぶれずに突き進んでいくので、わたしは本当に好きでした!
終盤は急展開があり、最後も王道ハッピーエンドではないけど、物語として納得のいく筋の通った話だったと思います。
ストーリーも好きだったけど、何よりキャラクターがホントによかった。
主人公のベルベットはもちろん、100%いい奴ではないけどかっこよくていい男なロクロウとアイゼン、鬱陶しいだけだと思っていた(笑)マギルゥ、そして物語を通して成長著しいライフィセット、おそらく一番印象が変わったエレノア。
エレノアなんて、最初ほんと嫌いだったなぁw 好きになるなんて思ってもいなかった。
みんな自分の事情と都合と思惑があって、仲良しこよしでつるんでるPTじゃないので、ぶつかり合うことも多いし、それどころか見捨てたりもするけど、いがみ合ってるわけではなく。
基本ずっと暗い話なんだけど、たまに息抜きみたいな展開も不自然じゃなくあったり。
とにかくもう好きで好きでたまらんのだーーー!!!
クリアした今では、テイルズで一番このパーティメンバーが好き!!!
↓↓以下、ベルセリアとゼスティリアのネタバレ含む叫び↓↓
もーねー!
ほんとベルセリアが名作だっただけに、ゼスティリアのクソさが光りすぎてつらいの!!!
アイゼンとかなんなの、あのくだりさ……ドラゴン化は布石として分かるけどさ。
一緒に旅して助ける方法を探そうと言ってエドナを味方に→(道中なんも探さす)→やっぱ殺すしかねーから殺そう! って控えめに言ってゲスの極みじゃないっすか……。
そもそもゼスティリアがベルセリアの全否定なのがしんどいよね。
元に戻っただけやんけっていうね。
ゼスティリアの世界でベルセリアやる必要性は一ミクロンもなかったのが余計ね……。
ライフィセットがマオテラスなのも救いがないよね……。
わたしショタキャラってあんま好きじゃないんだけど、フィーは成長が著しくてほんとかっこよかったなぁ。
ラフィに裏切られてたって知ったベルベットが心折れてるのを叱り飛ばして、左腕はカノヌシを殴りたいから残して置いてっていうのとか痺れたよ。
アイゼンも基本かっこいいんだけどマギルゥとの漫才ネタはアイゼンが一番笑えたし、薀蓄マンなのにエレノアの最新情報に巻けたりするのがかわいくてw
ロクロウも斬ることに関してはさすが業魔だなというキチガイっぷりだったけど、フィーの成長を見守ってたり、飄々とみんなの様子を気遣ってたり。
クワブトネタとか、フィー・アイゼン・ロクロウ対ベルベット・エレノア・マギルゥの男対女のネタも面白かったw
戦闘後掛け合いも薄ら寒いのなかったし、ネタはほんとよかった印象しかない。
あと個人的にすごいなと思ったのが、PTメンバじゃないサブキャラへも愛着がもてたこと。
使い捨ての雑魚だと思ってたダイル、クロガネ、ベンウィックをはじめとするアイフリード海賊団、モアナにメディサ。
それぞれPTメンバーとの絡みでイベントがあって、一体感があったなあ。
敵キャラも魅力的だったと思います。下衆だけどアルトリウスも嫌いじゃないし、シグレもかっこよかったし、オスカーとテレサも。
まあ、出てくるたびにワンパンでベルベットにやられるオスカーとテレサはかませ犬すぎてびっくりしたけどww
公式サイト見てるときはもっとライバル的な立ち位置かとw
あーもうとにかくみんな愛おしくてね……! クリアしたけどまだ感慨にふけってますw
ゼスティリアとの関連があるって聞いて全く期待してなかったけど、心底買ってよかったしプレイできてよかったと思える出来でした。
だからこそ最後にもう一度言う。