本来であれば共に行動するはずのない少年と巨獣が、幾多の苦難を乗り越えて絆を深めていくアクションアドベンチャーです。
プレイヤーは少年となり、人喰いと恐れられる大鷲のトリコと共に、忘れ去られた巨大遺跡を冒険します。
<システム・グラフィック>
とある謎の遺跡で目覚めた少年が、人喰いであると言われている大鷲トリコと心を通わせながら遺跡からの脱出を目指すアクションアドベンチャー。
ICOやワンダをプレイしたことがある人ならわかると思いますが、決して親切なゲームではありません。
主人公の少年は動きが鈍い上動かしづらいし、一人では敵と戦えないし、トリコは自由気ままで思ったように動いてくれないし、セーブは不可視のチェックポイントでのオートセーブしかない上いつされてるのかわからんし、カメラワークは悪いし……。
ヒントも少なめで、途中何回か「これどうやって進めばいいんだ……」と詰まって絶望したこともありますw
でも操作性が悪く思い通りにいかないからこそ、トリコがふと主人公に甘えてくれたとき、何も言わずに助けてくれたとき、上手く連携が取れたときの感動もひとしお。
グラフィックは個人的には十分綺麗だと思いますが、ひと世代前だな~という感じも。
決してやってて楽しい~~~!!! という感じではないですが、やっていくうちにじわじわ愛着がわいてハマってしまうという、スルメゲーだと思います。
正直、オススメはしづらいw
でも、わたしは大好きなゲームです!
<シナリオ>
言葉多く語られるわけではないですが、進んでいくうち謎は少しずつ明らかになっていきます。
少年が遺跡で目覚めた理由もわかり、最後の結末まで綺麗にまとまっていると思います。
ただ、全てが語られるわけではない。
遺跡の謎や中を徘徊している鎧はなんだったのか、大鷲トリコの正体なんかは明かされることなくエンディング。
大体こういう感じなんだろうな、という想像はつくんだけどね。
比較的あっさりしたシナリオだと思いますが、最後はトリコへの愛着がわきまくってたこともあり、滅茶苦茶感動しました!!!
ラストシーンは自分でも引くくらい涙がw
心に染みるいいゲームだったなあと思います。
キャラクターがどうだとか、シナリオの妙がどうだとか、ゲームとして面白いだとか、システムがどうだとか、ぶっちゃけどこをどう褒めればいいのか全くわからない。
なのに不思議と心に残る、魅力のあるゲームだと思います。
ずっと待っててよかった。ありがとうトリコ。すごく楽しかったです!