お昼寝タイムズ@ゲーム

ゲーム感想。RPG、SRPG、ADV、アクション、乙女ゲー、ボブゲが好きです。辛口め注意。

月影の鎖~狂爛モラトリアム~ 藤堂雅感想

月影の鎖 -狂爛モラトリアム- 応援中!

※ネタバレの塊

タイプとしては割と俺様で傲慢なのですが、良くも悪くも素直で気風がいいせいか、驚くほどに嫌味がない藤堂兄

にしてもこの人24歳設定は無理があるんじゃ……w

経営やら呉服のイロハはこの若さで一体どうやって仕入れたんだろうか。

親は会社員だから家の事業を手伝ってたとかいうわけでもなし、どっかに弟子入りしてから事業立ち上げて~大きくして~って考えたら、若くても30歳くらいであってくれたほうがよかったなあ。

乙女ゲーの登場人物は概ねみんな若いもんですが、月影は神楽坂さんとかが歳食ってるから……あ、でも他はみんな若いか……違和感ないのは望月くんと兄貴くらいだったなw

閑話休題

料理はべた褒めしてくれたり、素直で可愛いところもある人でしたw

序盤はめぐみのことほんとボロックソに言うんだけどね! でも月影に関してはほんと何言われても腹立たないというか、めぐみさんはまじで拗らせすぎなのでもっと言ってやってほしいとすら思うというか……。

しかしなんでここまであたりが強いんだろうと思っていたら、ちゃんと理由があったのはよかったですね。

藤堂家は元々裕福な家庭だったらしいのですが、両親が騙されやすく、困っているらしき人を見るとお金でも物でも援助しまくっていた。そのせいで資産も金も底をつき、騙されやすい愚かな一家だと馬鹿にされ続けてきた、それだけでなく、他人ばかりの面倒を見て実の子供は蔑ろに。

雅はそんな両親を嫌悪し、一心不乱に藤堂呉服を作って育て上げてきた。

自己犠牲がすぎるめぐみを見て、両親と重ねて嫌悪感を抱いてしまったということらしいです。

基本的な流れは樹と同じで、住民どもの掌クルーで島からの撤退を余儀なくされるストーリー。

もう何回言ったかわかんないけど早くこの島主要人物が脱出した後沈んでくれねえかなって感じのクソっぷりが炸裂でした!

しかし榛名がほんといい仕事してくれて……。

堂兄弟の凋落を予期して「関わるな」って助言をくれたり、その後言うことを聞かず兄弟との関係をますます深めためぐみがまずい立場に立たされたときもめぐみを心配して来てくれたり、嫌がらせの処理を手伝ってくれたり……。

「君が住んでるのは馬鹿みたいに狭い場所で、こうやって直ぐに噂が広まって気に入らなければ集団で虐めるクズがいっぱいいるんだよ!!」いやもうほんとその通りです。

このルートでも島の人たちは苦しんでいるから少しでも助けるために店に来てくれた人に無償で果物入りの大福をプレゼントしたいとか電波な事言い出したり、他のルートでも散々島の人を助けたい発言するんだけど、島民には心底嫌悪感を抱くクソッたれな虐めしか受けたことないから、こういう献身に1ミリも賛同できないんだよな……。

めぐみちゃん心優しいってか単にどMなんでしょって感想抱くくらいw

こうやってはっきり言ってくれる榛名ほんと大好きです!!!!

雅ルートどこいったw

純愛エンド

島民を煽って気持ちを神楽坂さんに向け、金をばら撒いてめぐみと共に去り、本土で結婚。

どこがとは言わないけど、藤堂兄弟ルートはちょっと雑だよなーと思ったり……特に終盤の展開w

いきなりお金ばら撒くのもよくわからなくてついていけなかったw 展開としては面白かったけど。

しかし島民たちがお金のばら撒きにあっけに取られるって反応したのは納得いかなかったな。絶対殴り合いの乱闘起こして奪い合いするだろうと思ったのにw

最後に本土であげた式の写真を見る幸せな二人でエンド。

依存エンド

島民を煽るターンで雅が怪我をし、大井川家で静養。樹だけが一人で本土に戻る最中、島民に襲われて消息不明に。雅が主人公にべた依存するようになってしまい、二人でズブズブ。最後に白無垢を着て心中。

雅は自ら死ぬことを選ぶタイプじゃないと思っていたのになあ。

堂兄弟ルートはキャラクターもいいし大筋もまあよかったんだけど、なんとなーく無理やりな話運びもあり、冗長なところもありで、ちょっともったいなかったなーと思いました。

月影らしさのあるキャラクターとストーリーはめちゃくちゃマッチしててよかったんだけどね! 追加キャラとは思えないくらい自然に世界観になじんでました。堂兄弟二人とも大好きです!

そういえば、このゲームをやって白無垢と色打ち掛けの由来、初めて知りました。勉強になった!