蝶の毒 華の鎖 尾崎秀雄感想
ということで気になってた蝶毒です!
最近ゲームやりすぎてレビューが追いついてない……w
※ネタバレの塊
主人公の野宮百合子は貧乏華族。
存続の危機にある家と百合子の幸せのため、百合子の誕生日に「結婚相手探し」の豪華なパーティを開催するものの、ならず者の乱入でパーティは滅茶苦茶に。また、父親が殺されてしまいます。
そして後を追うように母親も謎の死を遂げる。父と母、両方の死体の傍にあったのは「桔梗の花」……。
というミステリ仕立てのストーリーに
・強引に求婚してくる大金持ちの貿易商:斯波
・女と酒に現を抜かす厭世的な兄:瑞人
・異国の血が入った真面目な執事:藤田
・堅物軍人幼馴染:秀雄
・優しい庭師:真島
・大金持ちの婦人:鏡子
が絡んでくる物語。
最初は一番まともそうに見える幼馴染の秀雄からスタート。
かつては仲がよかったものの長じるに従って疎遠になっていたが、次々に野宮家を襲う不幸と、斯波の求婚をきっかけに、少しずつ以前のように交流するようになる。
冷たい幼馴染と思っていた秀雄を「男」として意識するようになる百合子だったが、自身も斯波に求婚され、また秀雄も高貴な令嬢との縁談が決まっていた。
どうにもならない状況かと思われたが、秀雄が縁談を破棄するためシベリア出兵を決断。
百合子も秀雄の帰りを待つことを決意し、二人は結ばれる。
ある晩謎の物音で目覚めた百合子は、下男の三郎が母の着物を漁っているのを発見。かっとなって咎めるが、様子がおかしい三郎に襲われそうになる。
そこでなんとシベリアにいるはずの秀雄が助けに入る! 百合子が送った写真に写っていた男が闇の大物だということに気がつき、命令違反を犯して帰ってきた模様。
その男はなんと庭師の真島。秀雄曰く、真島は「闇の阿片王」と呼ばれる存在であるらしい。三郎の異変も、真島が阿片を与えて操っていたせいの様子。
真島は三郎を殺して逃げおおせるが、この事件がきっかけで軍を辞めて鳥類の研究者になった秀雄と百合子が結婚してハッピーエンド「鳥」。
秀雄はほんとピュアッピュアで可愛かったw
堅物幼馴染、でも根は優しくて、真面目系だけど軍人だから無茶苦茶いい体してるし殴り合いも出来るし、全く興味なかったけどほっこりできて好きになれました!
一番可愛いなぁ~って笑ったのは二人で河原で写真とるところですね。
二人ともしゃちほこばって、距離も若干離れてて、かたい表情なのが初々しくてw
正直結ばれるまでのこの微妙な距離感が一番好きでしたw
秀雄とはお互い初めてなので秀雄のやり方においおいと思いながら見てましたが、百合子の包容力がすごかった! 「やめてと言ったら止めてしまうだろう」とか……百合子はよく出来た娘さんですよ……w
秀雄はほんと最初の相手が百合子でよかったねw
よくできた娘さんといえば、秀雄の婚約者の佐和子さんもいい娘さんでしたね。
乗り込んできたときは何事かと思ったけど、はっきり言ったらすんなり受け止めてくれる芯の通ったライバルキャラで素晴らしかった。見た目はこけしみたいだったけどw
まあここで嘘つくとバッドエンド「うそつき」にいっちゃうんですけどね……w
このバッドエンドはすごかったなーw
シベリアから帰国後も佐和子が秀雄と婚約解消してくれず、また百合子も尾崎家やら何やらから圧力を受けたため、「秀雄とも関係を続けさせてもらう」ことを条件として斯波と結婚。秀雄は佐和子と結婚。
百合子は斯波との子を孕んだまま、秀雄と斯波公認の密会を繰り返す。
秀雄は密会の最初は百合子を詰るが、最後は泣いて捨てないでくれとすがるという……。
なんかこう、子供を作ってから百合子を秀雄と会わせるという斯波の計算高さとか、裏切られたと思っている秀雄の心情とか、全てを受け入れる百合子とか……この背徳感尋常じゃないですよ……!
誰も幸せじゃないんだけど、こういう昼ドラばりのエンディングは大変好みです! ぞくぞくしました!!!
もうひとつのバッドエンドは秀雄がシベリアで戦死してしまう「白」。
これバッドエンドのひとつは絶対戦死だなと思っていたので、予想通りでしたw
ルート中ではほほえましく笑った写真が、このエンディングではすごく切なく使われているのがうまいなーと。涙でぼやけるところは胸が痛くなりました。
全然関係ないんだけど、ルート中に出てきた「闇の阿片王」ってワードで笑ってしまったww
いやめっちゃシリアスなシーンなんだけどねwww
や、闇の阿片王ってwww ってなってしまいましたwww ごめん真島w
真島は制限かかってて確定最後みたいなので、楽しみに待ってます!