お昼寝タイムズ@ゲーム

ゲーム感想。RPG、SRPG、ADV、アクション、乙女ゲー、ボブゲが好きです。辛口め注意。

大正メビウスライン Vitable 千家伊織 感想

奇しくも館林様と真逆の感想になってしまいましたw
以下、ネタバレあり感想!

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千家さんは館林さんと真逆で、キャラは滅茶苦茶いいんだけどシナリオがちょっとハマれなかった
はまれなかったというか、ちょっと萌えるのが難しくなってしまったというか……w
誤解してもらいたくないのですが、シナリオの質が悪かったというわけではないんですよ!?
お話としてはすごくよかったです。

 

千家と京一郎って詭弁vs詭弁で、言動は両方クソなんですよね。理想ばっかり追いかける京一郎に、先には破滅しかない覇道を行きたがる千家。どっちにも正しさがあり、間違いもあって、正直どっこいどっこいなんですが、知識量と口のうまさで負けている京一郎は千家に反論しきれず絡め取られていく。こういう展開は割と嫌いじゃない。
でもその後がほんっとにきつくてw

 

五本刀の反撃を食らって、甘さゆえに千家を庇ってしまう、ここまではわかるんですよ。ただ、その後時雨が殺されて五本刀が滅ぼされる所を黙って見てるのが耐えられなくて……。
もっと発狂して後悔したり虚脱して、そこで生まれた心の隙を突かれるみたいな感じにしてくれたら見え方も違ったんだろうけど。
いやね、シナリオ的にはこのルートの京一郎は時雨とも五本刀とも全然絡んでないわけで、「知り合いが死ぬ」悲しさはあっても、そこまで思いいれてないってのは理屈としてはわかる。時雨を殺す気は無くて、ただ考えなしについ千家を庇ってしまったのもわかる。結果時雨が死んでしまい、五本刀を滅ぼすところは茫然自失していたんだろうなっていうのもわかる。
わかるんだけど、でも。
プレイヤー=わたしは無理なんだよおおおお!!!!!
時雨も五本刀も好きになりすぎてて、純粋に辛い!!!!!
このしばらく後で京一郎が昂后に拝謁させられて千家に協力するという言質をとられる展開があるのですが、時雨殺しの前にこのエピソード入れておいてくれたらよかったな~って思いました……。
そしたら、京一郎の流され方にももっと納得がいった気がする。
いや納得いっても許せてないかもしれないんだけどな!w

 

その後も館林隊を抹殺する展開もあったりして、このルートはとにかくもう墜ちる所まで墜ちちゃう
京一郎も流されすぎでしょおおおおって思っちゃって。基本的に全ルート流されてはいるんですが、このルートの京一郎の性格付けはとにかく千家さんを受け入れることに特化されてるせいか、流され度が半端じゃなくて。
あと体の結びつきが強すぎ&多すぎて、下半身に流されたんか!? ってちょっと思っちゃうしww
これ、千家への心の持ち方、攻略順と他キャラへの思い入れにもよるかもしれないなあ。
最初にやれば時雨や五本刀、館林隊に対してフラットな気持ちだったろうから、もっと違う感想を抱けたかもな~って思いました。

 

実は千家も昂后に操られていて、その事実を知ってアイデンティティが揺らいでいくところは無茶苦茶好きです。
国の核はもうとっくに失われていて、でも家族もたくさんの人々も、全てを犠牲にして今の立場、今の道を進んできた千家は立ち止まることが出来ない。覇道と信じた道を行くことでしか犠牲が報われない。
情があるからこそ非情にならざるを得なかった、っていう矛盾を抱えたキャラなのが物悲しくてすごくよかったです。
しかも、矛盾を自覚して、改心するわけじゃないところが最高に好きなんですよね。
泥を啜ってでも自分の信じた道を行く我の強さがほんとに魅力的でかっこいい。
う~ん。今感想書いてて気づいたんですが、千家ルートで受け付けられなかったのは千家さんじゃなくて京一郎だったのかもしれない……。
自分では何も決断せず、なんていうか全ての行動原理が「○○は嫌だ」って駄々をこねてるだけみたいなナヨナヨさがw
割と潔癖なキャラとして描かれてる京一郎に千家さんを受け入れさせるにはこうするしかなかったのかもしれないけど。

 

エンディングはなんと色とりどりの地獄4種類
全てをなぎ倒して死霊兵軍団を作り上げ二人で覇道を行くエンド。
昂后に一矢報いて死に、京一郎も後を追って、死後の国で死霊を屠り続けるエンド。
館林隊に襲われて死んだ千家の左腕をミサキに融合してもらい、陰陽の気併せ持ち千家京一郎になるエンド。
双子に殺された京一郎を反魂し、死霊となって千家のペットになるエンド。
覇道エンドと千家京一郎エンドの2つにエンドロールが付いていて、豪華だなと思いました。
話がキツいから、好きなエンディング選んでねって感じなんでしょうかw
個人的には途中で何度も助けに来てくれるミサキさんに無茶苦茶燃えました。ここまで執着見せたのこのルートがはじめてだよね? お前だけは助けてやる、ってのが見えてすんごくトキメいた。
千家京一郎になったエンドでも、対立したようには見えてるけど京一郎を元に戻すために策を練ってるんじゃないかなあと妄想したりして勝手に萌えてましたw
というかエンドはどれもよかったな!
覇道エンドの地獄に向かってひた走ってる感も好きだったし、死後の国エンドは二人とも一番幸せそうだし、死霊エンドは京一郎がやっと開放された感じでほっとしたしw

 

この二人ってほんと死なないと幸せになれないんだよね。
それが物悲しくも美しいなあと思いました。好きじゃなかったとか言ってる割に感想めっちゃ熱が入ってるの笑っちゃいますねw
あ、オマケで付いてる小噺はどれもホントよかったです、最高でした!
特に誕生日ネタの生まれてきて何もいいことなんかなかったって虚無感出してくる千家さんね。
穏やかな二人を見てるのはほんと萌える、最高……。

 

やっぱ千家さんキャラは好きなんだ~!!!
話は全然萌えられなかったししんどかった(悪い意味で)けど……!!!
なんかすごい複雑な思いを抱いたルートでしたw

 

さて最後はミサキさん! 楽しみすぎるー!!!