お昼寝タイムズ@ゲーム

ゲームのプレイ日記やら感想やら。RPG、SRPG、ADV、アクション、乙女ゲーが好きです。

幻奏喫茶アンシャンテ イグニス・カリブンクルス 感想

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ゲームのPVやらパケやらからは想像もつかないエグさでびっくりしました……!
いや面白いんだけど。こんな壮大で重い話だと思ってなかったので!
というわけで以下ネタバレありイグニスルート感想。

 

 

故郷のベスティアで「不殺」をモットーとし、それを広めるために誰も殺さずにトップを張っていたイグニスは実は「ヴァナル」という「災厄の種族」の末裔。先祖返りで特に血の濃いイグニスはかつてヴァナルとしての本能に負け、敵も味方もまとめて食い殺してしまっていた、という……。
ドローミが怪しいなと言うのは割と序盤から思ってたんですが(喋れない人懐っこいキャラが唯一警戒する無害そうな存在という定番!)、それにしたってまさかこんな血も肉もあふれるドロドロでエグい話が展開されるとは思ってなくてマジでびっくりしました。
琴音、普通に殴る蹴るの暴行を受けてボッコボコにされるし、乙女ゲームで攻略対象に肉を「喰われる(物理)」主人公って今までいたっけ??? 腕の肉食いちぎられて目の前で肉を飲み込まれるんですよ!? 公式サイトやらパケやらからは全く想像できなかったんですが!?
カヌスルートもなかなかヘビーな話でしたけど、イグニスルートはとにかくエグい。
戦いがあること前提の薄桜鬼やら遙かシリーズやらなんかよりよっぽど主人公の受ける仕打ちが痛みに溢れてましたよ……。
途中まで救いがなさ過ぎてこれどうやったらまともに終われるんだ? って思ってました。
イグニスの過去を知っても「これからやるとは限らないし、まだ優しいあなたしか知らないから」と言って受け入れたのに追い打ちをかけるように本能に負けて目の前で味方を、イルを容赦なく攻撃するのを見せられ、あまつさえ自分の腕を食い千切られる。
大切な相手ならいくらだって触れ合えると思っていたのに実際身に受けた恐怖で手を伸ばすことができない琴音と、なんで惚れた女に捕食本能による食欲しか抱けないのかと嘆くイグニスと。
「愛があれば」でなんでも乗り越えられるわけじゃないんだってのが哀しくてリアルで、ここめちゃくちゃ好きでした……。哀しすぎて、すげえ泣いた。
捕食本能を耐えに耐えたのに、結局、ドローミに殺されそうになった琴音を守るためにヴァナルとしての己を解放してしまうのがまた切なすぎた……。
ドローミいいいいいぃいいい!!!!!(怒)

いやこいつも哀しいヤツなんですけどね……。
一族を無意味に殺された悲しみを、「食欲で殺戮を行う=生きるためという意味があって殺しをするヴァナル」に託すという歪んだ形で消化しようとしてて。
狂ってはいるんだけど、その狂い方にも意味があるんだってのがすごくよかった。
にしても、今回の仕打ち、ドローミだけでは多分できないよね? ホールがそんな都合よく空いてるとは思えないし……。手引きしたのは御門の助手あたりだろーか。あいつ隠しかラスボスじゃないだろうなってこっそり思ってますw

中盤の「愛があれば何でもできるというわけじゃない」ってのから一転して、最後は琴音の愛がヴァナル化してしまったイグニスを引き戻すという、結局力業っぽい感じではありましたが、とにかく救いがあったことに安心しましたw
今までイグニスが助けてきた弱小種族達が揃ってイグニスを助けに来るって展開はめっちゃ熱かったんですが!
その後弱小種族達が見直される……ってのもすっきりしてよかったです。
アンシャンテ、全体的にシナリオの組み立て方がうまい。

ハッピーエンドは元に戻ったイグニスがアンシャンテの手伝いをすることになるというエンド。
本能を抑えるために食欲は抑えるけどその代わりにお前を食う(性的な意味で)って感じになってたのが狼っぽくて微笑ましかったw ツンデレシャイボーイかと思ってたら、結構やりおる……。まあ思えばこいつも数百年生きてるんだし、浮いた話のひとつやふたつはあったんだろうなって思ったりしましたw

バッドエンドは、琴音の呼びかけで鎮まりはするものの元に戻ることはなく、イグニスがそのままベスティアの氷の海に沈んで凍り付けになるエンド。
何十年後でもいいから元に戻ってくれることを願うってのが切なかった……。

にしてもこれ、カヌスに引き続きイグニスも重くて……つまり多分全キャラ重いんだな!? 予想外だけど、こういう話好きなので嬉しい誤算でしたw
次はイルいこうかなーと思います!