お昼寝タイムズ@ゲーム

ゲーム感想。RPG、SRPG、ADV、アクション、乙女ゲー、ボブゲが好きです。辛口め注意。

BUSTAFELLOWS (バスタフェロウズ) ヘルベチカ 感想

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ヘルベチカ、見た目とキャラ性から予想される話と全然違う話が展開されて度肝を抜かれました。
いやー、バスタフェすげえ。めっちゃ新時代の乙女ゲーだなって思いました。
以下、ネタバレあり感想!

 

 


ヘルベチカルート、ヤバくないですか???
まず顔も体も整形でつくられたものっていうのに度肝を抜かれた。全身整形を施されてる攻略対象、わたしは初めて見たんですけど、これまでにもいたんだろうか?(もしご存じの方がいらしたらちょっと教えて欲しいです)
しかもそれがルックスをウリにしてるタラシ系キャラってのが、なお凄い。
さらに、ここまでインパクトあるネタだったら整形そのものが秘匿されてそれこそが秘密・シナリオの核になってもいいはずなのにそうならずに、整形の事実それ自体は特に気負わずにさらっと告白されて、周囲もするっとそれを受け入れるってのも凄いし、整形で美しい姿にしてもらったことをヘルベチカが後ろめたく思うんじゃなくて、前向きに捉えてるっていうのも凄い……。
あとヘルベチカのこの性格は顔によって形作られたものではないってのもよかったなあ。元々こういう性格だっていうw
マグダのキャラグラの造形もすごいですよね。髪に隠れたところがまさかあそこまでとは思ってなくて……。乙女ゲー、しかも全年齢のものでここまでシビアに崩れた顔面が描かれているのも初めて見て、純粋にびっくりしてしまった……。
この設定、このシナリオ、ほんと新時代の乙女ゲーって感じで終始ゾクゾクしてしまった……。
いやなんか設定の特異さだけを語るみたいになって申し訳ない。シナリオもめっちゃ面白かったんですよ!
またテウタがよくってさあ……。
自分の感想見てるとテウタについて語りすぎじゃねって思うかもしれないけど、いやほんとこんなに好きになれる乙女ゲーの主人公なかなかいなくて……しみじみしてしまう。
ヤク漬けにされて帰ってきたヘルベチカ、ゲロまみれのかっこ悪い姿見られたくないだろって言うシュウに対して、「家族みたいなものなのにかっこ悪いだのなんだの言うなんて自分勝手すぎる、私達には心配する権利がある」ってゴリゴリに押して突撃するの、本当に好きだった!
どのルートでもそうなんだけど、身内は無理矢理にでも心配する権利がある! って主張するテウタ哲学がすんごく好きなんです。一歩間違えばお節介焼きすぎて鬱陶しいキャラにもなり得ると思うのに、なんでなんだろう。
これはヘルベチカの過去に対してだけじゃないけど、各が抱えてる秘密への関わり方も素敵なんですよね。知らなくても気にならないし、今目の前にいるヘルベチカが自分にとってのヘルベチカだけど、知ることは怖くないし、新しいヘルベチカを知れたら嬉しい。はあこんなん惚れてまうやろ……。
ヘルベチカをヤク漬けにしたマグダ、モズとシュウは助けたくないし、リンボはまあどっちの気持ちも分かる……みたいな感じで。バスタフェファミリーの意見がバラバラなのもよかった。
で、バラバラなのに、テウタのわかるようでわからない意見でまとまるのもよかったw
まあヘルベチカのヤクめっちゃ早く抜けるなとは思いましたけどwww
あんだけチャンポンでヤク漬けにされてゲロゲロになってたまさか当日にあそこまで復活するとは……しかも翌朝ごはんをもりもり食べてるとは……w ヘルベチカの回復力高すぎやろ!w
もうちょっと寝込んでてもいいんじゃないかw
まあその後顔火傷して入院するし、ヤク抜きシーンは過去のDVD視聴ってかたちであるから、似たようなシーンになるだろうしあえてはしょったんだろうなとは思いますがw

 

あとねえ、また吉野さんの縁起がすごいんですよ……。
普段のヘルベチカ、ヤク漬けにされて震えてるとき、過去編、過去にヤクを抜いてるとき。特にヤク関連のときの演技が凄すぎて聞き入ってしまった。
演技と言えばテウタもよかった。いやこのルートほんとテウタについて語りすぎて申し訳ない。でも好きすぎて。
危機的状況に陥ったときパニクりはしても愚かな行動を取りはしなかったテウタが、マグダに対して危険を顧みずにブチギレるところね……!

 

BADは、ヘルベチカが過去であるニコラに戻ってしまうというエンド。これ、ヘルベチカが去ったことによりみんなの歩く道がそれぞれ別たれ始めている……ってのが妙なリアリティがあって切なかったな……。リンボが「捨てたんじゃない、選んだんだ」って言い方をするのがすごく染みました。

 

そしてSideB!!!
ずるくねぇ~~~か!?!?!?
ハァ~いやもう 初っぱなから!!! ヘルベチカお前~~~!!!
思ってた百倍ベタ惚れで、依存したらどうしようって思ってるヘルベチカ、萌え死ぬ……。テウタの留守にテウタの部屋に入ってテウタのベッドでテウタのマフラーを抱えて眠るヘルベチカなんなの??? こんなん完全に殺しに来てるじゃん……。
アダムに嫉妬するのも可愛いし、EXTRAでモズにすら嫉妬してるのも……ハァ……(感謝のため息)。
アダムへの嫉妬を伝えてしまったが為に、テウタがアダムと二人っきりにならなくなっちゃったっての、可哀想で申し訳ないと思いながらも、奥の方ではほの暗い喜びを覚えてそうなのがまた最高だった……。
またテウタもテウタでヘルベチカの女関係に嫉妬……というか、いや厳密には嫉妬じゃないのかも知れないけど、そういう感じの気持ちを持て余してて、でも別にヘルベチカの愛情を疑っているわけでもないし、「人に対する距離感はそれぞれ違うから」って安易に責めたりしないのが本当に萌えた。
もうこんなんこの二人の関係が好きじゃん……。
ヘルベチカルートめっちゃよかったですありがとう……。

 

全然関係ないけど、サウリ先生悪役かと思ってたら最後まで普通にいい人でびっくりしましたw いつ豹変するのかわくわくしながら待ってた(最低)。いやまあサウリ先生に裏切られたらめっちゃしんどいもんな、ヘルベチカ……。
疑っててすまねえ!

 

次は~~~ついにリンボ!!!