お昼寝タイムズ@ゲーム

ゲーム感想。RPG、SRPG、ADV、アクション、乙女ゲー、ボブゲが好きです。辛口め注意。

遙かなる時空の中で7 佐々木大和 感想

遙か世界では珍しい典型的現代っ子タイプ。喋り方が今風なのが可愛かったw
ということで大和ルート、以下ネタバレあり感想です!

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大和はキャラは大好きだったんですがシナリオにちょっと突っ込みどころが多く、恵まれなかったなーという印象。
 
小さい頃から怨霊が見えていたせいでゴーストバスター天野家以外の人間(父親含め)とは折り合いが悪かった故の孤独を利用され……って感じの話なのですが、ほぼ徹頭徹尾大和に非がないのに延々と責めを負い続けるのがしんどかったです。
ていうか父親のあまりのクソ親父っぷりに目が点になりましたよ!?
未成年で養育中の実の息子に一言も言わずに子連れと再婚した挙げ句、住宅情報誌ぽんと渡して出てけは酷すぎる!
ここら辺の流れ本当にしんどかった。
七緒が善意で「家に顔出してきたら」って機会を作ってくれた折の出来事なんですよね。
大和と父親と上手くいっていないことを知ってはいても、家族や周囲に愛されて育った七緒には、佐々木家の関係はきっと想像もつかなかったんだろうなあ、とか。
純粋な好意から来てはいるものの、無神経であった七緒の「心遣い」を無碍にしない大和とか。
「ただ、俺とあの人はお前の思うようなもんじゃなかった、それだけ」と言えてしまう大和の優しさと年月の重みを感じさせる諦念が切なくて、胸が詰まりました……。
まあでも親父はクソ過ぎる。
しかもこれモヤるのが、最後ちょっといい話風にまとめられちゃうことなんですよねwww
大和が吹っ切ってくれたのはいいけど、なに親父もスッキリしちゃってんだよwww
親父にも事情があったんやって感じの雰囲気かもしてましたけど、事情もクソもねーだろ! って画面の前でプンスコしてしまいました。
あそこで吹っ切れたことによって、ひたすらクソムーブしてきただけのくせにあのクソ親父も今後の人生スッキリ生きていくのかと思うと腹が立ってしゃーなかったです!
 
大和ルート、闇に魅入られそうになったから刀を取り上げられた……まではしょうがないにせよ、絶体絶命の危機に陥ってやむにやまれず手にした刀が周囲の生気を吸い取る妖刀だった……っていうところは大和には非がないじゃないですか。そうするしかなかったじゃん!? なのに、この妖刀部分まで大和のせいみたいな感じで話が進むのもモヤりましたw
刀を手に取ってしまった大和が「ごめん」って謝るところから始まって。なんかここ大和が反省している+「仕方なかった」と七緒だけが強く言ってくれるせいで、逆にちょっと大和が悪いみたいな雰囲気が満ちてるように感じてしまった。
こう、Aちゃんは実際になんも悪いことしてないのに、Bちゃんが「Aちゃんは悪くないの! だから責めないで!」って言ってしまったせいで、なんか微妙にAちゃんが悪いことしたみたいな雰囲気が流れる……ああいう感じというかw
七緒に一切悪気はないし、そもそもここは恐らくそういう意図のシーンでもないんですが、これ純粋にシナリオの描き方が悪いよなあ……って思ってしまった。
大和が妖刀の呪いを解除して戻ってきたところも、「お前のせいじゃない」って言ってくれる人もいるんですが、「(お前は俺達に害をなしたが)それを乗り越えて帰ってきたじゃないか」みたいなこと言う人もいて、いや~~~大和本人には非がないのにそういう言い方しちゃう!? と思って、そこもすごいモヤモヤしましたw
 
ところで今ルートのラスボスはターラなのですが、まさかカピタンとの痴話喧嘩で終わるとは思ってなくてめっちゃウケました。
ラスボス実は痴話喧嘩してただけパターン、新しすぎるwww
なんやねんって思いましたが、これはこれで平和なのがいいですねwww
今作は色々変化球が多くて楽しめます。
その前に突然大和が俺はこれから佐々木小次郎だって名乗りを上げるところがありまして。佐々木小次郎要素の使い方雑だなって思ってしまったんですが、そのちょっと寒い感じが吹き飛んで良かったです!
マジでただ名字が佐々木なだけだったんだなw

ところで本作とは全然関係ないんですが、佐々木小次郎宮本武蔵の決闘の話、武蔵が遅れてきたっていうのは吉川英治の創作だったんですね。知らなかったw 新しい知見を得ました!