お昼寝タイムズ@ゲーム

ゲーム感想。RPG、SRPG、ADV、アクション、乙女ゲー、ボブゲが好きです。辛口め注意。

明治活劇 ハイカラ流星組 守田楓花 感想

男であるが女形を演じるため女として育てられ、本人も自分のことを女だと思っている楓花
なんていうか……なんやこいつってなりました。このイラつき、ツッコミが追いつかない感じ、めちゃくちゃ懐かしい……。味わい深すぎる……。
この感想からは読み取れないかと思いますが、わたしは結構楽しかったですw
ただ書いてる内容は滅茶苦茶辛口なので、読む際は注意してください。
以下、ネタバレあり感想!

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途中までは結構よかったんですよね。
楓花は女装してるわけじゃなくて女だと思って生きてるので恋愛のときめきはあんまりなかったんですが、普通に可愛かった。
ただ、自分が男だと知ってからの楓花の情緒不安定さが凄かった……。
こいつやべえとまず思ったのが、楓花への思いが友情の域を出ないと言う主人公に対して「もう友達じゃないし、会わない」と言い捨てた直後、突然身投げをするところ。
み、身投げ……!?
唯一の友達だからといって依存し、一生一緒にいてねと一方的に激重感情をぶつけまくった挙げ句、自分の思い通りの反応をしてくれなかったからといって絶交宣言、それがまず身勝手すぎて衝撃受けたんですけど、さらにそこから目の前で身投げという超絶ウルトラミラクル自己中コンボを重ねてくるとは思ってなくて目玉が飛び出しました。
しかも助けた主人公が下になって大けがをするという結末……。
これだけでも主人公可哀想なのに、その後身投げのおかげで(←白目)男という自分を受け入れられた楓花が謎を握っているはずの祖母を問い詰めると、祖母が「父親は自殺ではなく先代流星組が成敗によって毒殺した」ことを告白。
そのことを知った楓花は先代流星組長の娘である主人公を拒絶、「僕の父親を殺した連中の集まりとはもう関わりたくない」と言い捨てる。
傷心の主人公はさらにラスボスである五世木に脅される、怪我が完治して久し振りに出勤したら職場で仕事がなくなっていたため自主退職を余儀なくされるという地獄のコンボを食らい、精神がズタズタになって全てがどうでもよくなってしまうという……。
いや主人公可哀想すぎんか?????
楓花、あんだけ「我等友情永遠不滅也」みたいなアピールがんがんにカマしといたと思ったら掌返すように絶交、のち身投げを助けられてまたべったりに戻ったと思ったらこれ?
大好きな家族の話ならともかく、赤ん坊の頃に死んだ記憶すらない父親のことで??? しかも仮に事実だったとしても父親のことだから主人公には一切関係ないことなのに???
米屋の店主も酷すぎるでしょw なんで病み上がりで復帰したての従業員ほったらかしにするの??? どんだけ有能でも自分がやってた仕事を他の人間が代わってやっててほったらかしにされたらなんもできないでしょ。「若旦那が放っておけと言った」って、いや代替わりしてないんだから経営者はお前だろ責任転嫁すんなよっていう。
今回の職場は前と比べるとましだなぁ~と思ってたけどやっぱり安定のクソ職場だったわ……。
あまりにも主人公が可哀想すぎて泣けてくる……。
そしてこのズタボロになったタイミングで楓花が戻ってきていけしゃあしゃあと長屋に顔を出すのなんなんwwww
「僕が言うのも何だけど……前と雰囲気が違うから……僕のせい、だよね」って……そうだよ(真顔)としか言えない……。
しかもその後のハイカラ流星組の集まりで「なんとか言ってくれないかな。事情がわからなきゃ謝れないし、相談にも乗れないよ」って……プレイヤーであるわたしからすると、マジでどのツラさげて言ってんだこいつ舐めてんのかという思いしかないが???
お前が「人殺しの娘は顔も見たくない」みたいなこと言って地獄のどん底に突き落とした張本人やないかい!!!
そしてプレイヤーであるわたしが怒り心頭に発してるのに対して、主人公は「成長した新しい楓花ちゃんをこれからは楓花って呼ぶね☆ミ」みたいな感じでめっちゃアッサリ許してるのに笑いました。
全然理解出来ない……。こんなに理解出来ないと思ったの初めてってくらい理解出来ない……。
主人公、菩薩か?????

 

探られているからと言って脅してきた五世木さんを突然成敗するとか言い出すのもよくわかんなかったな。
脅してきたりして怪しいは怪しいんだけど、ていうか正しく悪いことしようとしてるラスボスではあるんだけど、成敗しようと決めた時点では手下を使って主人公たちを探ったのと、主人公を軽く脅したのと、あと主人公の父親殺しの犯人であるという疑いしかないんだよね。そんなんで成敗しちゃうの?w っていう。
で、成敗シーンでようやく悪いことをして日本の政治を牛耳ろうとしている(要約)のと、主人公の父親殺しの主犯であることが判明する。
いやまあこれ犯人だからいいんだけどさ……もし冤罪だったらすごい大変なことになってないか……?
そして日本の政治を牛耳ろうとしている(要約)のを突き止めたのが常良さんなのも笑いました。イカラ流星組より有能やんか!!!
成敗そのものも特に証拠を用意するでもなく突然乗り込んでいって「お前は悪者だ!」って言うのと、先代流星組の鉢巻きを置いてくるだけなのも謎だったな……。
証拠もなく不審な侵入者に悪者だって言われるの、ダメージあるのか……? しかも侵入してその場の全員に姿見せてる以上、先代流星組の鉢巻き置いてきても、ラスボスが先代流星組と繋がりがあったんだとはならんだろ。あの不審者らが置いていったんだろうなとしかならなくないか!?w
コーヒーに薬仕込むのも、仮にも国の重鎮が集まる場であんな危機管理能力ゼロの従業員がいるわけないだろ!?
高木ゲーの定番と言えば華ヤカの宮ノ杜劇場をはじめとする茶番劇場があるんですが、あの茶番劇場は登場人物全員が身内だからなんとかなってたし面白かったわけで、こういうシチュエーションでやられるとただのクソ展開でしかないんだよな……w
まあこんなガバガバ展開でも全部うまくいって五世木さんも政界引退するんですけどねハハハ。

 

あと楓花ちゃんがどこのマッドサイエンティストなんだよってくらい薬物を使いこなしてるのも笑ってしまった。
お香の調合が得意なので自白剤的な効果のあるお香用意できますみたいなこと言ってきたときも「ご都合主義ィ~!」ってびっくりしたけど、「お香を進化させて自白剤作っちゃいました」までくるともうびっくり通り越して笑うしかないw
そうはならんやろっていう。いやお香の時点で十分そうはならんやろなんだけどw
まあ坊ちゃんがヴァイオリンの弦で戦うのも結構アレなんだけど……w

 

歓喜エンド(ベストエンド)は楓花が長屋に越してきて、役者は続けるし学校には合格して行くようになるし最終的に主人公と結婚して終わりでした。
これ学校に行かせる必要あった……??? 学校に行ったことない歌舞伎の稽古しかしてない人間が付け焼き刃で合格して学校行けちゃうのか……w
ちゃんと勉強したい(要約)みたいなこと言ってたけど、それまでの流れからして男である自分に慣れるためとしか思えなくて、かなりもやっとしましたw
紲(きずな)エンド(グッドエンド)はハイカラ流星組として五世木さんを追い詰めているところで終わり。あっ、そういえば突っ込みどころ多すぎて言及を忘れてましたが、楓花と優花は五世木さんの子どもだそうです。身請けした芸者が自分の子どもを孕んでいたので、楓花の父親(先代の守田楓花)に子どもごと押しつけたんだそう。
多分結構な秘密なんだけど、突っ込みどころが多すぎてこの情報マジでどうでもよかった。楓花もこれ全然気にしてないしw
ちなみに先代守田楓花を殺した真犯人は先代流星組ではなく妾である白鳥マツという人物だったんですが、これも楓花全然気にしてなくて笑いました。主人公の父親が殺してると思ったときは犯人の娘であるだけの主人公に対してあんなに過剰反応してたのに、真犯人に対してはなんでそんなドライやねん

 

突っ込みどころは他にもいっぱいあったんですが、きりがないのでこの辺でw
楓花ルート、共通~個別序盤は高木ゲーにしてはアクが薄いなーと思って油断してたところでの特大パンチって感じでしたね!w
突っ込みどころ多すぎて逆に面白かった。これぞ高木ゲーですわ。マジで味わい深い
次は賢さんいこうかな?