下天の華 プレイ所感
い、いいじゃん……!
いいじゃんコーエー!
頑張ったじゃんコーエー!!
やるじゃんコーエー!!!
正直、もうこれがコケたらコーエーを応援するのをやめるかもしれないわ……と思っていただけに、嬉しい衝撃が走りました。
面白い!
今までのネオロマと比べると短く感じますが(多分戦闘とかがないせいかな?)、短くて不満! ってより、もっとやりたかった! って気持ちが大きいかも。
主人公はくのいち。明智光秀の命を受けて、光秀の妹姫として安土に潜入するという物語。
潜入期間は1ヶ月で、先ほどもちょっと言ったように短く感じますが、恋愛の過程やイベント経過なんかはかなり丁寧だと思います。
なーにやっとんじゃおめーらはと思ってしまった遙か5でしたが、今回はメインストーリーもよくってね。
まだ家康ルートだけですが、涙が出ましたよ……。
主人公は割とクールな感じかな。
「一生懸命な忍」とかいうキャッチフレーズがついていたので、忍の癖にどじっこ属性だったらどうしようと思っていたのですがそんなこともなく。
きちんと任務をこなしつつ、攻略対象と縁を深めつつ、そのせいで任務と感情との狭間で揺れ動き……。素直で可愛いです。
「変化」というわざを使うのですが、これ、変装するとかじゃなくて、魔法少女ばりのガチ変身。
小鳥、若武者、女房あたりはまぁ理解できるとして、かえる 地蔵 このアタリのネタ感が半端ない。
天主の中で地蔵に変身してみたり、かえる姿で攻略対象を誘惑したりもできます。主人公は剛の者だと思います。
ことあるごとにいろいろ変身して反応の違いを見るのが面白いw
攻略対象の元に通って縁を深めるのも、会話の内容が色々変わる。
「私について」という会話のネタが、序盤と後半(縁を深めてから)だと違ってたりするんですよね。
夜だけできる「誘惑」はそんな大したものじゃない、安心のコーエークオリティです。笑
「疑念」をあげすぎるとバッドになったり、疑念イベントが発生したりするのも細かくていい。メインイベントは変わらないので、オマケ程度のパラメータですが。
特筆したいことといえば、まず背景の美しさ。これは目を見張ります。
背景イラストそのものも美しいのですが、ろうそくの炎がちらついたり、雲が流れたり、鳥が飛んだり、湖面がきらきら光ったり……。家康ルートでの琵琶湖夕暮れは、ため息が出ました。
ふわふわ動くスチルも、遙か5だっけ? で見たときは不自然さにちょっと失笑が漏れましたが、今回はかなり進化している。表示の最初だけふわわーっと動いたり、キラっと光ったり。
スチルイラストも美しいし、見せ方もこだわりがあってほんとよかったです。
割と骨太なイラストを書かれる方のキャラデザなのですが、立ち絵やイラストはそこまでクドくなくて、コーエーらしい。
オトメイトとかと比べるとオシャレ感はないのですが、どっしりかつ整っていてわたしは本当に大好きです。
スチルのみならず、各種演出もすんごく凝ってていい!
場面転換ではふすまが開閉したり、和柄の枠があるのですが、炎が燃え広がるシーンではその枠が燃えたり。
変身シーンの魔女っこ演出にもわらかしてもらいましたw
BGM・効果音も素敵です。
EDではキャラソンが流れるのですが、思いのほかよかった(まだ家康しか聞いてないけど)。
コルダで初めてキャラソンEDを見たときには友達と爆笑していたのに、キャラソンEDがいいと思う日が来るとは……。人間って変わるものですね!笑
ノーマルEDで歌ってる人もよかったなぁ。
ネオロマらしさがちょっと薄れて、一般受けというと言葉が悪いですが、お勧めしやすくなり、でもコーエーのいいところである骨太なところもちゃんと残ってて。
正直、ほんと、感動しました。いい乙女ゲームだよ、これ。
まだ家康しかやってないけど、いい乙女ゲームだよ。
遙か5でコーエーへの期待値が下がったせいだと言われればそういうところもあるかもしれないけど、その反動を差し置いてもいいもんはいいんだ!
家康ルート感想もすぐ上げられたらいいな。とりあえずめっちゃいい感じです!!!