華ヤカ哉、我ガ一族 キネマモザイク 三男・茂 弐年目
個別感想に入る前に、まずキネマモザイクについての雑感を。
かつてこんなにも密度の濃いFDがあったでしょうか?
ほんと、感動した。華ヤカはもともと好きなゲームだったんだけど、FD込みでわたしの中で最高レベルの乙女ゲーになりました。
もうね、ほんと……なによりも真摯なFDであることに泣けた。
スタッフさんにはがちでありがとうって言いたい。
楽しみにしてよかった。限定版買って良かった。
弐年目は、本編と同じ感じで4月~10月末までなので、ほんとボリュームたっぷり。
相変わらず依頼があって、こなすとアイテムがもらえる。そして新しくミニゲームの洗濯もあり。
感動したのは、システム面の進化。
本編でうざかったロード地獄や自室での待機時間なんかがなくなって、ほぼ完璧な状態になってました!
相変わらず演出とか音楽とかも神がかってるし、回顧録もあるし、もうシステム面もこれ以上望めないくらい最高。
もともと熱い思い入れがある作品だけに、かなり補正も入ってるかもですが、それにしても素晴らしい作品だと思います。
さて、弐年目の一週目は、本編と同じく茂様にしました。
※このプレイ日記はネタバレの塊です
やっぱりFDでもヘタレで依存しまくりな茂様でした笑
まず五男が渡英しなかった理由としては、イギリスでコレラが流行っちゃって危険だからという、結構リアルな理由でした。もっとどうでもいい理由だと思ってたw
昨年当主が決まらなかったので、今年はどうしても当主を決めたいと、守を引き取って、とある条件を満たさなければ当主は守にする! と言い出したマジカス様。
その条件というのが、1000円(価値的には1000万くらい)で当主を楽しませること。
で、またしても宮ノ杜の当主争いが始まるわけなのですが。
本編に比べ、兄弟間が既にかなり仲良しなので、全然争う気配がないw
これって、やる気のない茂様ルートだからなのかな?
守もご兄弟のなかにかなり自然になじんでます。
勇様はまぁ自分にされたことだからすきっと水に流せそうだけど、家を没落させられた正様とか、祖父を殺された博様とか、はじめこそぴりぴりしているものの、結構すぐに受け入れててびっくりしました。心が広い!笑
守の立ち位置がいじられキャラで可愛いw
秀男は、はるに似たおとぼけ使用人として入ってくるのですが、登場時からすごく……裏がありそうでしたw 怪しすぎるわ!
しかしイケメンなんだよなぁ……。攻略できないとか、辛い。
ルート選択としては、マジカス様の考えで使用人に「誰の専属になりたいか」アンケートをとることになり、そこで誰の名前を書くか? からのスタートでした。
さて、茂様はというと。
弐年目ということで、結構既に茂様から主人公への矢印は出ている状態で始まるのかと思いきや、そんなことはなかったw
ルート序盤は全然専属になる気配もないし、割と普通にご兄弟がわいわいしてるだけのことが多かったです。
本編で四男ルートの失恋の宴が人気だったからか、今回酒ネタが非常に多いw
初っ端から大人組は宴会ばっかしてます。進様の禁酒の誓いはどこへ笑
宴会は相変わらずいい味出しすぎて毎回腹筋崩壊です。
酔った守が可愛すぎてやばいw
中盤に差し掛かるくらいに、あまりにも動かないご兄弟たちに業を煮やしたマジカス様が、当主争いを無理やり推し進めるために、序盤でとった「アンケート」を一枚選び、その使用人が希望として書いたご兄弟に専属として付かせることに。もしそのご兄弟が当主にならなければその使用人は解雇。そして、途中で(結婚等の理由があっても)辞めることも許さない。というルールを追加します。
よくわからんが安心のマジカスっぷりですね。
もちろん茂様ルートなので、茂様の専属になることになった主人公。なのです……が。
専属というと、まぁ付きっきりでお世話をすることになるのですが、それが管理されてるみたいで嫌だとかのたまう茂様。
そこで秀男が……あ、そういえば秀男はマジカス様に雇われて使用人のふりをしていた売れない役者でした。素の性格の柄は悪めですw 売れない役者というのは予想外だったな。
で、その秀男が茂様におめー部屋の鍵すらやらねーってどういうことだよと言ってくれるのにはちょっとじーんときました。
てか、たえちゃんと秀男は普通にほんと友達なんだなーと。たえちゃんが過去話をしてくれるのとかに、地味にじーんときました。
終盤でたえちゃんの父親が危篤になったとき、意地を張って帰ろうとしないたえちゃんに主人公が発破をかけるとこに泣けた……。
と、茂様はといいますと。そして自分探しの旅路へ……。
ちょ、おまえまた旅立つんかいw と爆笑してしまいましたw
今回は主人公も一緒に行くことにはなったんですけどね。成長したな、茂様!笑
旅の結果、とりあえず、無理に専属っぽくせず、自分たちらしい関係でいこうということに落ち着きました。
そしてやりたいことがないんだよ~といまさらながらにグダグダ言う27歳は、主人公の「茂様おしゃれですし、洋服屋さんとかどうですか?」という軽い提案に俄然乗り気に。
え、そんな子供のおままごとみたいなテンションで将来の行く末(ってすでにもういい大人ですけどね)決めちゃうの?笑
しかもそっから「俺の夢はこれしかない!」みたいな感じで燃え立ちまくるのにびっくりしたw
主人公はもちろん茂様のために尽くすわけなんですが、ここで茂様カスだなーと思ったのは、
①「主人公のことは嫌いじゃないけど好きでもない。でも傍はにいてほしいから俺についてきてくれるよね?」という衝撃のダメ男発言と、
②喜助の「いい店見つけてきやしたぜ! 準備はしておきやす!」という明らかに怪しすぎる提案にあっさり乗り、あまつさえ自分で確かめもせずに失敗(案の定マジカス様の策略だった)して心折れそうになる箱入りっぷりですね。
無意識での主人公への依存心の高さと、大した努力もせずに諦めちゃうところは相変わらずだなーと思いました笑
基本的に箱入り坊ちゃんなんだよな、全てが。
諦めんなよ! と叱咤激励しようとする主人公に逆ギレするとこなんかも、ダメだなーと思いました。
主人公が出て行ってから、また「もうどうでもいい」に戻っちゃうとこも相変わらずのダメ男っぷりです。
でもね、茂様がダメ男ってことは本編からわかりきってんですよ。
そして、そんなダメな子ながらに、今回は秀男に襲われそうになったときには主人公を庇ってくれたりとかしちゃって……。そこで自分の気持ちに気が付いちゃったりして……。成長したな……。
基本的には庇うのも傷つくのも主人公の役割みたいなのが華ヤカスタンダードだったので、もうこれだけでわたし満足しました。
最終的には静子さんが茂様には内緒で「やす田」を潰して洋服店をつくることになり。
酷いことはしまくってきたものの、ガンを患ってしまったマジカス様を見て、やっぱりこんなんでも情があるということで、茂様も大人になってね。洋服店は頑張りながらもマジカス様と暮らすことを選び。
最後は茂様の作ったウエディングドレスで結婚式というエンドでした。こっそり見に来ちゃうマジカス様可愛いw
なんだかんだでちょっとは成長したし、これからもたまにはグダグダしながらも主人公とまわりに支えられて茂様は進んでいくんだろーなーと思うと、なんか微笑ましい終わり方でした。
マジカス様といえば、静子さんの思い出話で出てくる若かりし日のマジカス様がイケメンすぎてどうしようかと思った。
攻略したいいいいい。イケメンすぎるううううう。
茂様に渇を入れてくれる紀夫さんもイケメンだし、このゲームは攻略できないイケメンが多すぎるぞ!!!
そういえば、茂様の8月(13~19日あたり?)のイベント&スチルが出てきてないんだよな……。どこをどうすればいいのか全くわからず。
どなたかご存知でしたら教えてください!