お昼寝タイムズ@ゲーム

ゲーム感想。RPG、SRPG、ADV、アクション、乙女ゲー、ボブゲが好きです。辛口め注意。

神なる君と ミコト攻略

ミコト

※このプレイ日記はネタバレの塊です

再三言ってる気がしますが、声優さんってすごいなと思いました。

真っ暗で、ミコトさんの声が聞こえるだけのシーンで泣けたよ……。

どうして主人公を神にしたのか、しなければならなかったのかがわかる真相ルート。

大妖と榊家の逸話が、ここでも出てきます。

ミコトは、大妖と娘を助けられなかった。

御神木の根元に封じられている大妖の死骸からは、怒りや憎しみが滲み出てきてしまう。それを抑えられるのは千年だけで、ミコトは千年が過ぎたら自分の身に呪いを受けて死ぬことを大妖に約束していた。

その「千年後」が、本編の10年前、ミコトと主人公が初めて出会った時でした。

儀式のときに傍にいた主人公は、ミコトと一緒に大妖の呪いを身に受ける。そのおかげでミコトは助かったが、主人公は10年後に呪いのせいで死んでしまう。

そうさせないために、ミコトは主人公を神にした。

主人公が神として徳を積むことで、呪いの力を神の力でミコトに返させることがミコトの目的でした。

そのことを知った主人公は、死にたくない思いとミコトを犠牲にしたくない思いの狭間で揺れますが、最後にはミコトを犠牲にせず、呪いを引き受けることを決意。呪いと、運命と戦い、二人で生きることを選びます。

が、努力虚しく、三ヵ月後に主人公は呪いのせいで消えてしまう。

1年後の星祭りでミコトは11年前に戻り、呪いを引き受けて主人公を助けようとしますが、そこでも幼い主人公があらわれてしまう。

ミコトは運命に抗うことを決意し、呪いを受け入れ、眠りに尽きます。

ミコトの優しさに泣けた……。

叶えられなかった願いの一つ一つをどうやって受け止めてきたんだろうと思うと、本当に切なくなりました。

序盤で神様の秘訣を語ったときの「重い願いを叶えようとしないこと」というミコトさんの一言が、何度も何度も思い返されてね。

「私は臆病で、無力で、多くの罪を抱えている。

 それでも……もし、それでも、私にこんなことを言うことが許されるなら……

 私はこの土地を愛しているよ」

ミコトさんのこの言葉に、万感の思いが込められているような気がして、ほんと泣けました。

主人公を救いに過去に行こうとしたミコトに、八雲兄さんが、

「運命って、なんだよ……そんな便利な言葉、使うなよ。

「運命って言葉に、自分の弱さを全部、押し付けてるだけじゃないか!

「そんな、よくわからない言葉で、あいつの気持ちを無駄にするなよ!」

と言うのにも泣けたし、その後、ミコトが、「何度も抗おうとした」と声を荒げるところにも泣けた。

ミコトさんが声を荒げたり、涙をこらえたりしてると、それだけでも涙腺が崩壊するんですよ、ほんとに。

このゲームは音楽も声もみんなすごくぴったりで素敵ですが、ミコトはその中でもずば抜けてたと思います。

ミコトさんの声はほんと涙腺クラッシャーでした!

そしてこの後、さらに八雲兄さんが「頼むよ……」って切なそうに言うのにもさらに泣けてしまった……。

ここでのミコトと兄さんのやりとり、このゲームで屈指の名シーンだと思います。

運命と戦うことを選んだ八雲兄さん、運命と戦って敗れてきたミコトの、それぞれの想いが痛くてねえ。

恋愛とかそういうのおいといて、ミコトさんが人間や主人公を大事に大事に思ってる気持ちが伝わってきて本当にほっこりしました。

そしてまた、最後まで運命に抗おうとするこのルートの主人公もよかった。

一度目の星祭りでいったんエンドロールが流れるものの、最後の最後にまた新しいエンドロールが流れる演出にもびっくりしたな。

エンディングが凝っているゲーム、大好きです!

「神なる君と」というゲームの締めにふさわしいルートだったと思います。

余談ですが、頼仁の人間モード出てくるとは思ってなかったw

後姿だけでイケメン臭がしたんですが……!

FDが出ることが絶望的なこんな地味ゲーでなんといういらない演出を……!