神なる君と 総評
![]() | 神なる君と (通常版) (2011/10/20) Sony PSP 商品詳細を見る |
「――約束の時が来た。君との約束を。
そして……千年の約束を今、ここに果たそう」
どこにでもある田舎町の小さな神社。
静かな境内で、そんな声が聞こえた。
一迅の風が吹き、
意識を失ってしまった彼女が再び目を覚ますと、
彼女は"神様"と呼ばれる存在になっていた。
神社に祀られる神様となった彼女。
優しく。
温かく。
そして切ない、神の少女の恋物語。
――いざ、開かれん。
<システム>
なんかもうこの言葉使いすぎな気もしますが……普通にオトメイトです。
目パチ口パクデフォ名呼びはなく、セーブもロードもバックログも普通の、アレです。
……そういや、どうしてオトメイトはセーブがいつも1ブロック要求なんだろう?
まとめてくれないと、メモカの容量も圧迫するし、見づらくなるしなので、そろそろ改善してほしいですね。
てか、オトメイトはまじでちゃんと進化するべき。ってか、進化する努力をするべき!
毎回成長が見られないってどういうことなの!
鬼のようにゲーム出してんだから、ひとつずつでもいいから改善していくとか、できねーのかよ。
製作チームが違うからってのは、言い訳になりませんよ。ユーザー側にしてみれば関係ないからね。
って、オトメイトの愚痴になってしまったw
まぁ、不便はしないです。普通です、普通。
むしろ演出は凝ってたところもあるし、オマケはかなりクオリティ高い&たくさんあるし、いい方かな?
言ノ葉大全とか、御神楽山探索とかめっちゃ楽しかったです!
久々にレベル高いオマケ見たなーという感じ!
ビジュアルも綺麗だったなぁ。
背景が何より美しいで。秋らしい色使いや、優しい光加減や、闇に浮かぶきらめきなんかはとっても大好きでした。
立ち絵も綺麗で、スチルも……横顔で「うーん」となるところもあったものの、おおむね美しかったです!
あと、BGM! よかったー!
特に切なげなシーンで流れるBGMは秀逸。これ聴くだけで、涙腺が潤む気がします。
<ストーリー・キャラクター>
秋の夜長にぴったりの、優しくて暖かいお話。
とにかく登場人物がみんな優しい。暖かい。
夏空と本当に似ています。雰囲気も、地味さ(いい意味でのね!)も、展開も(おんなじ様な話って意味じゃなくね!)。
前半のわいわいしてるところははっちゃけてて楽しいし、後半は涙が止まらないこともあったり。
話としても、よくまとまってたと思います。
超序盤に、一瞬攻略キャラクターが見せる切なげなワンシーン。
それを忘れさせちゃうような、はっちゃけコメディ。
サブキャラメインの話での、少しのしんみり。
攻略対象と仲を深めていって、その核心に迫る。
一連の流れがすごくいいかたちでした。
できることとできないこと、願いとは、神様とは、運命とは。
それぞれがそれぞれの方法で運命を向き合うのがよかった。みんな違うし、誰が正しいと言うことでもなく、みんな素敵でした。
まぁ、八雲兄さんと鳴海はずば抜けて愛おしいんですが……。
最近、アムネシアといい、幼馴染属性あるのかもしれんと思いはじめました。
夏空も各種実験で色んなことを選べるようになっていて飽きさせないつくりでしたが、今回はそれと同じ絵馬システムに加えて、共通ルートもメインストーリーがきちんと4パターンあったことには真剣に感動しました。
しかも、それがサブキャラをきちんと掘り下げてくれるストーリーだという。
これ、ほんとすごいよ。
このゲーム、再三夏空と比べてますが、ほんと、夏空好きな人はこのゲームも好きだと思うし、逆にこのゲーム好きな人は夏空好きだと思うわ。
こういう地味な良作(ほめてます)がもっと増えてくれるといいなぁ。
・キャラクター別感想
→榊鳴海
→竹清八雲
→水庭苓
好き:八雲≧鳴海>弓鶴=ミコト>>苓