お昼寝タイムズ@ゲーム

ゲーム感想。RPG、SRPG、ADV、アクション、乙女ゲー、ボブゲが好きです。辛口め注意。

サンドリヨンパリカ 廻螺[エラ]=アマルリック 感想

物語の核心に迫る攻略制限組その1のエラくんです。
スチルの落差が激しかったのがちょっと残念だった……美しいスチルはほんと全キャラ随一ってくらい綺麗なのに、微妙な角度のやつがあったりもして……!
ということで、以下ネタバレあり感想!

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このルートでは、突然Mのお世話係の求人があり、ハイリがそれに応募することになります。
ほうほう、なるほどね(察し)。
履歴書しか送っていないのに何故かハイリは採用され、無事お世話係に。
解呪については、お世話係の最中に隙を見て針を進めることに成功。
Mの母親・メイの厳しい視線に晒されつつもハイリは少しずつMの人柄に触れ、Mのことを支えたいという気持ちを強くしていきます。
同時に、エラは実はMの親族……というかMの弟だということが明らかになったので、Mのことを相談したり少しずつ交流したりで仲を深めていく。
エラやMはかなり制限のある生活をしてきたため、幼馴染であるリンドウナトラ以外に友人もおらず、外に出たこともない。また周囲には利害関係しか求めない人間も多かったため、「自由」に強い憧れを抱いています。
そんな中現れた、人としての暖かさを持って接してくれるハイリ。
2人は強くハイリを求めるようになり、執着を強めていくのです。

 

「外に出たことがない」というエラを、ナトラの協力を得て外に出してあげるハイリ。
新しい友人として外の3人組ユーレン、シエン、クロネも紹介。そこで「Ash」の正体がエラだということも明らかになります。リンドウじゃなくてエラだったかー。よく考えたら本好きってことはエラって即気づいてもよかったなw
3人との出会いや花畑の風景に触れてエラはとても喜ぶのですが、帰宅後、即バレて時計塔に閉じ込められてしまう

 

エラを助けるためにリンドウとナトラに助けを求めると、国璽さえ取り戻せば助けられる、と言われる。ここ、正直???ですよね?
国璽??? それいる? 閉じ込められてるのと関係あるの? 権力の象徴なのはわかるけど、国璽がなくてエラ困ることある? 政治的な行動はとれなくなるけど、エラはそもそも政治的な行為は操られてやってただけで興味ないはずだし、それどっちかと言うと困るのエラより周りじゃないの? しかも国璽を取り戻したらイケる! って何がどうイケるんだよ!!! 説明不足なのか設定がガバいのかわかりませんが、もうここ頭の中に疑問符が乱舞してましたw
突っ込みまくりながらも国璽探しがスタートしたのですが見つからず、リンドウ・ナトラの力を借りてハイリが時計塔の中に忍び込むことになります。
ハイリに会ってエラは元気を取り戻し、リンドウがメイをひきつけている間に時計塔の中を探索。ところが、灯台下暗しだ! ということでして。なんと国璽はMの私室にあったのです。
無事国璽を取り戻すも、メイに企みがバレてしまう。メイは怒ってM=エラであることを暴露。まあ……知ってましたが!
Mの一族はアストロラビで、呪いがかかってからずっと時計の針を戻すことで透京を守っていた
何故かメイの世代から力を持った者が生まれなくなっていたのですが、何故か男であるエラに「時計の針を固定する」力が発現したため、女のふりをしてMになっていた。
外の世界に出たりハイリと仲良くしたエラはM失格だと責めるメイに対し、エラは自分がMであることを含め全ての情報を開示し、研究者達の助けを借りて解呪の方法を探すと宣言。メイもさらっと認めます。
ここ割とツッコミが追いつかなかったですねw
メイをひきつけるだけで国璽探せるなら危険を冒してハイリを入れる前に探せよとか、サボテンに突っ込んでて国璽が必要なとき使えるのかよとか、やっぱりそもそもなんで国璽を取り戻したかったのかとか、政治的には飾りなのならメイがMやってエラはアストロラビとしての力だけ貸せばよかったんじゃないか(女装とかする必要あるか?)とか、メイさんが即おっけ~!ってなるのもチョロすぎてびっくりするし、なんかもう……わけがわからない……!!!

 

まあ、突っ込みはさておき。
全ての情報を開示したことで、呪いの研究が進み始める。また、秘密を全て伝えてくれたエラに対して、ハイリも自分がアストロラビであるということや、時計の針を進めていたことを伝えます。
カシカとエラと、どちらが正しいのかはわからないが、ひとまずは研究を進める手伝いをする。
叡智の書架にあった白紙の本をアストロラビの力を発現しながら読むと、2人のアストロラビの力で時計を巻き戻せば呪いが解けるということが判明。
ハイリはカシカではなくエラを信じることとし、力を合わせて時計を巻き戻すことで無事解呪に成功、純愛ENDへ。
Mとして多忙な日々を過ごすエラですが、落ち着いたら広い外の世界に冒険に出ることを約束して、エンディング。

 

自身もアストロラビであることを伝えないでいると、白紙の本はエラが読みます。中に書かれていたのは解呪方法ではなく、アストラの竜頭を抜くことで呪いが固定されるというもの。解けはしないが、今より悪化することはなくなる……。
ハイリは体が弱って実行できなかったエラの代わりに土壇場で自分がアストロラビであることを明かし、止めるエラを振り切ってアストラの竜頭を引き抜く。すると呪いが壊れてしまい、哀哭ENDへ。
なんとこの方法を実行できるのは、男のアストロラビだけだったのです。ぎりぎりだったためそれを伝える事ができず、ハイリの暴走で最悪の状況になってしまった。
また、時計の針を留めていたエラは力の逆流で失明してしまいます。
滅びゆく世界の中で2人は時計塔に閉じこもり、エラがハイリの罪悪感を刺激しつつ闇落ちさせていく……。

 

エラが閉じ込められたあたりの流れは疑問符乱舞でしたが、Mとして生きる事を強いられていたエラが、優しく世界の広さを見せてくれたハイリに心を許していく過程はすごくよかったと思います!
あと泣き顔スチルの美しさがすごかった。パリカの絵師さん、正面顔はほんと美しいですね……!
そういえばどこかで見たと思って調べたらやっぱりそうだったんですが、「エラ」って、「シンデレラの本名」という説があるんですよ(灰かぶり[シンダー]のエラで、シンデレラ)。
エラは多分、「もうひとりのシンデレラ」と言うことなんでしょうね。
このルートのハイリはシンデレラであると同時に、もうひとりのシンデレラであるエラを連れ出す王子様でもあったのかなと思いました。

 

しかし、これもう時計の針を進める=呪いが広がるで確定っぽいですね。カシカはなんでこんなことをしようと思ったのか……。
さて、次はいよいよリンドウです!