死神と少女 蒼攻略
※このプレイ日記はネタバレの塊です
ついに最後までクリア!
まぁ、まだあとがきはあるんですけど。
兄ルートほどの驚きはないものの、巧みなストーリーだったと思います。
このルートでは主人公は兄の正体に気づくので、兄を消す(=他の依存対象を見つける・兄を否定する)のを避けるために、蒼に惹かれていく自分を否定します。
無理やりめに兄に依存するふりをする主人公に、結末を認めながらも主人公の矛盾した行動も受け入れる兄という構図には、ぶっちゃけ兄ルートよりも萌えたかもしれん。
しかし蒼が想像以上に情熱的に主人公を追いかけてくるのにびっくりしたw
最後あたり、記憶(蒼は実は死神になりたいだけのただの人間だったということ)を取り戻して死神になる(=兄を殺す=主人公の幻想を殺す=主人公を殺す)ことを望むようになるのですが、ここいらあたりの殺意と愛情の交錯具合がたまらんなぁ。
また、一人「まとも」な桐島先輩がいい感じに関わってくれるんだ。
桐島先輩はほんと、いつどこにいてもいい仕事するよなぁ。
彼はまさに、ごのゲームのオアシスですね。あと、ある意味真日生も。笑
結局蒼は主人公を殺せず、兄ルートと同じく、「幻想」が解けて主人公が死に至る展開なのですが。
この段になってようやく嘆き始めた蒼なのですが、最後の最後に奇跡が起きて、主人公は元気になってハッピーに、というエンド。なわけですけれどもね。
何よりここで初めて乙女ゲーっぽいご都合主義的展開が来て嬉しくなりました。
いや、別にご都合主義なわけじゃなくて、絵本「死神と少女」通りの展開なんですけどね。
しかし、兄も蒼も「死神」で、「黒の章」も「蒼の章」も「死神と少女」であった、という結末。
すごく、ものすごく素敵だったなぁ。
兄と蒼だけEDも特別仕様だしね。
公式推奨ルートは日生→桐島→兄→蒼らしいですが、日生と桐島まではいいとして、兄と蒼は好みで前後しても全然構わないのかなと思いました。
むしろ、正史としての「死神と少女」は兄ルートだった気がします。少なくとも、わたしの中ではそう。何より、悲劇的で終わりが美しいしなぁ。
エンドロールでも、兄が最後だし。ポーズ的にも、主人公と兄の関係強調っぽい。とか思ってます。
そういえば、蒼の本名がさらっと出てくるのですが、さらっとしすぎてて吹いたw
なんであんなにさらっと流れていったんだ!
てか、やっぱ臥待さんは秘密持ちだったのね。これはあとがきで明らかになるのかな。
回想に臥待さんのボイスが出てくるたびに、キャスト使い回しの経費削減かと思ってました。嘘です。怪しいよね明らかに。笑
そういや、臥待さんも兄に会ってるんだもんなぁ。兄ルートやったときにちょっと引っかかってたのに、忘れてたよ。
それにしても過去の蒼、可愛いよね!
蒼の過去に対しては、なんか秘密暴露があっさりしすぎていた気もします。なんか、蒼に関してはほんとさらさら流れていってしまったイメージ。
蒼の人間性(こちらも、かなり問題あり)とか、結構食いつけるネタなのにな。せっかくだから、もっと劇的にというか、しつこく出してくれても良かったんじゃないのかな。メインだし。
しかし、感慨深いゲームでした。
ほんと、なんとゆーか、ときめきはなかったけど、面白さで言えばかなり上位に食い込みます。あとがきも楽しみだ!