蝶の毒 華の鎖 藤田感想
英国人の血を引き、紫の目と白い肌、立派な体格を持つ厳格な執事。
※ネタバレの塊
少しずつ惹かれあっていく二人だが、動きを見せない藤田。
斯波以外とのお見合いを受けてみたりと発破を掛ける百合子だが、藤田はあくまで「家令」としての立場を崩さない。
ついに焦れて藤田を怒鳴りつけ、怒りを煽ることでようやく藤田からの告白があり、気持ちを通じ合わせる。
ところがここで、真島が阿片の売買をしているらしいことが発覚。
藤田は調査へ走るが、大したことはないと思っている百合子はその間にうかつにも真島の部屋に入り、真島に銃で追い詰められてしまう。
急いで戻ってきていた藤田は百合子を庇って銃で撃たれるが、警察の介入で真島は逃走。
その後、何故か借金がなくなり、二人も無事結ばれてエンド「姫様と執事」。
いやぁしかしこいつ……男らしい外見からは想像がつかないほど、女々しいw
まあ、身分が上→下への好意は表現しやすくても、下→上は押しづらいよねw 特に藤田は実直だし、それはわかるんだけどもw
百合子が滅茶苦茶積極的で押せ押せなのが面白かったなあ。
斯波との食事の連れに藤田を連れて行こうとしたり、無理やりデートに誘ってその間は敬語をやめさせようとしたり。戸惑う藤田が可愛かったですw
まあ可愛いのは序盤だけなんだけどな!
後半になってくるとほんと、しゃきっとせんかいとイライラw
「体はそんなに大きなくせに、女のような嫉妬の仕方をして!
情けないったらありゃしないわ!!」
「お前ってなんてみっともないの……もっと真正面からものを言ったらどうなのよ!」
「女々しいわよ、藤田!!」
百合子、よくぞ言ってくれた! って感じでここはほんっとーにスッキリしましたw
ハッピーエンドは予想外にほっこりしましたけどねw
ちゃんと働いて養ってくれてる上、家事も全部やってくれるとかとんだスーパー旦那だよ……。
すばらしいよ藤田……。
が、しかし。
バッドエンドよwww
いやーもう藤田はバッドエンド2連発がほんとキョーレツでw
瑞人の金策が気になり調べてしまった百合子が知ったのは、瑞人は百合子の代わりに秘密倶楽部で金持ち達の慰み者になっていたという真実。
守られるだけに耐えられなくなった百合子は、守ってくれていた瑞人や藤田の手を振りほどいて秘密倶楽部に自ら足を踏み入れるバッドエンド「秘密倶楽部」。
このバッドエンドは衝撃さよりあまりの展開の唐突さについていけなかったw
割とどのルート/エンドも丁寧に描いてたから、百合子の気持ちの急激な変化に驚いたなあ。
あと、最後の藤田は一体どこでなにしてるんだろうw
嗜虐性のある選択肢を選んでいくと、執事である藤田と結ばれるわけがないと思い込み、とある条件をつけて斯波と結婚。その条件とは、藤田を公認の男妾として傍に置くというもの。使用人の嫌悪の目に晒されながらも、斯波の留守に関係を続ける二人を描いたエンド「永遠の下僕」。
これもうほんとさ……いやハッピーエンドでもその兆候は薄っすらあったけどね?
藤田のマゾヒスティックな性質に煽られて百合子もサディスティックな性癖に目覚め、それがまた藤田を刺激して……のループに突入しちゃう感じが、こっちはかなり自然でした。
自然すぎてびっくりするくらいw
ルート中の薄っすら被虐的な藤田は好きだったけど、はじけちゃったこのエンドの藤田はちょっときつかったwww
これを楽しめるのは相当な上級者だけなのではなかろうか……アロマリエ、すごいゲーム作るな……w
しかし、他ルートエンドでの斯波さん、大体百合子の不倫を黙認することになってて可哀想だな……。
次は斯波なので、ようやく幸せにしてあげることが出来そうですw