お昼寝タイムズ@ゲーム

ゲーム感想。RPG、SRPG、ADV、アクション、乙女ゲー、ボブゲが好きです。辛口め注意。

明治活劇 ハイカラ流星組 咲村賢 感想

稀代の嘘つき男・さん。
感想書いたはいいものの、このシナリオ何がどうなってるのかわかんねえなというのが正直なところ……。
まあともかく、以下ネタバレあり感想です!

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本人が言うとおり、最初から最後まで嘘をつき通し
嘘つきキャラなのは別にいいんです。シナリオにきっちり筋が通っていて、綿密に組まれている話ならば。
このゲームに難があるのは、そもそも話がややこしい上に、ガバガバシナリオな上に、さらに嘘をつかれているところであり……。
嘘をつかれているのか、はたまた単なるシナリオのアラなのかがわからなくて、「つまり……どういうことなんだってばよ?」ってなっちゃうんですよね……。
例えばなんですけど、賢さんはもともと元流星組のふたり(銀先生と徳さん)を疑っていた。そこで五世木さんの屋敷を見張っていたところ、徳さんが現れた。でも、賢さんは「銀先生が来た」って嘘つくんですよね。
えっ。なんで!?
ふたりとも疑ってたはずなのに、なんで容疑者同士入れ替えて言う必要あるの!? そこの嘘、意味ある!?
しかも結局火の玉ストレートで徳さんに問いただすっていう。
えっ。いやなんで!?
わかんない、わかんないよ……。いったい何がしたかったの……。いや単にわたしの見落としだったら申し訳ないけどw

 

……みたいな感じで、ぶっちゃけよくわからんというのが正直な感想でしたw
結局のところ、賢は櫻小路家の婿養子と妾の子であった。櫻小路の血は入っていないにせよ、華族として家を維持できる唯一の男子ということですね。
で、父親に虐待されていたため、父親殺しを流星組に依頼した。結局流星組は依頼を達成しなかったんですが、賢は流星組がやったと思っていた。
信子が家を捨てたことにより櫻小路を継がなければなくなった賢は「賢が殺した」と義母に言われたことにより、実の母親が殺したと思い込む。
そして賢は、自分が殺したことにしておくことで実の母親を守ろうとした……で、合ってる……かな?
もはや忘れてしまったわ……。なんかそういう感じのややこしい話です。ごめんややこしすぎて既に結構頭から抜けてる。
なんというか、事実関係を掴むだけで多大な労力を要する脳トレみたいなゲームがしたいわけじゃなかったんですよ。
何が起きてるのかぱっと見わかんないし、だからといって頑張って内容掴んでも矛盾があったりするし、そんな状況下で萌えることが全く出来ない……。
で、そういう複雑な事情のもとで育った賢は誰も信じることが出来ず、主人公にも嘘をつきまくりながら物事を進めていくという(雑なまとめ)。

 

こういう「もはや何が嘘なのか真実なのかわからない男」萌えがある人はいいのかもしれませんが、わたしは腹が立って腹が立ってしゃーなかったですw
まず結婚する気がないのに主人公に迫るのが腹立った。
結婚する気ないのに主人公に好意チラつかせてキスしてって完全に弄んでない???
結婚する気なくても、好きって気持ちが溢れてどうしようもなく……とかならいいけど、「手出しとこ(笑)」みたいな感じなので滅茶苦茶腹が立つんですよねw
現代ならまだしも、明治ですよ? 主人公の人生ぶち壊そうとしてんのか?? 心身共に救ってくれた恩人に対する仕打ちがコレ??? マジでこいつ自分の都合しか考えてねえな……。
しかも「理解して欲しいけど自分の領域を侵されるのは無理」みたいなことも言ってくる。
さらには勝手に迫って抱きしめてきたイベントを「またまた~君もその気だったじゃん(笑)」みたいな感じで勝手に脚色される。いや一方的に抱きしめられただけなんだが!?
それをサラッと主人公が許してるのも全く理解が出来ん……。
楓花ルートでも思ったけど、主人公が攻略対象の都合のいい女すぎてしんどくなってくるwww
まあ都合のいい女だからこそ、賢は心から主人公のことを信じることが出来たんだろう……と、そういう感じのシナリオに持って行きたいんだとは思うんですが、ここで萌えさすの上級者向けすぎる
キスシーン自体もめっちゃ唐突なんだよな……。えっここでする? ってなる。いきなりすぎてびびる。
しかも主人公が一切動揺してないのが謎。
これ楓花ルートのときも思ったけど、なんでこの主人公はキスに対してこんなにクールなの???
なんでキスされたあと普通に喋ってんの???
主人公本当に明治の女か!? 令和の女じゃないのか!?!?!?
スチルは最高に美しいのにシチュエーションとキャラの態度が謎すぎて全く萌えられない悲しいキスシーン……。

 

歓喜エンドは恋仲であった五世木に殺されかけたことで義母が改心(と言うか気力をなくした?)し、五世木の隠し財産のありかをハイカラ流星組に伝えたことで五世木を押さえ込むことに成功。
主人公を神戸から呼び戻し、結婚に向かって進むハッピーエンド。
紲エンドは隠し財産を見つけられなかったことで賢も神戸に行くことになり、主人公と賢がふたり関西でハイカラ流星組の活動を行うことになる、というエンド。なおこっちは結婚する気ないので弄ばれたまんまです。

 

ところでなんですけど、わたしは個人的にこのルートの信子様の動きがすっごく好きでした。
まあ賢を犠牲に逃げ出して愛する我が子と夫との人生を選ぶという自己中心的なやり口ではあるんですが、他の何を犠牲にしても愛するものを守るという潔い態度が滅茶苦茶格好良かったです。
信子様マジで肝が据わってるなあ……と思いました。
優しげなふりして、ほんとに利己的なんですけどね。
幼い頃虐待されていた賢を見て見ぬふりをしていたところとか、その負い目のために賢に融資をしたことも、自分の身は痛まない範囲で罪悪感だけ拭おうとしてるというかw
でも単に強かなだけじゃなくて、その強かさを愛するものを守るために使えるのが素敵だなと思いました!

 

あとこれは完全に余談なんですが、「父親を殺されたと言ってもそんなに実感ないよね(要約)」みたいなことを主人公が言ったとき、楓花が「そうよねぇ、~中略~私だってそうだわ」って言ってて「は???」ってなりました。いやこちとら父親殺しの娘ってことでキミに滅茶苦茶ぼろくそに言われたんだが???
まさか賢ルートで楓花への怒りが再燃するとは思わなかったぜ……。

 

さ~次は坊ちゃんいきます!
坊ちゃんは単純であってくれ頼む……!w