CLOCK ZERO ~終焉の一秒~ 総評
CLOCK ZERO ~終焉の一秒~ Portable(通常版) (2011/10/13) Sony PSP 商品詳細を見る |
2010年、秋。
都内にある私立学校「秋霖学園」(しゅうりんがくえん)の初等部に通う、小学6年生の主人公――九楼撫子(くろうなでしこ)。
幼馴染の理一郎と共に比較的穏やかな学生生活を過ごしていたが、一時期から彼女は毎日のように不思議な夢を見るようになる。
――それは暗く陰鬱な、赤と青に彩られた黒い空が覆う荒廃した世界の夢だった。
そんなある日、撫子と理一郎は新任教師・神賀旭(かがあきら)に呼び出される。
同じく教室に呼び出されたのは、他のクラスで問題児と噂される生徒や下級生を含め、計6名。
そこで先生が告げたのは「問題児である君たちに、課題を与えます」という言葉だった。
即席の仲間達と共に、先生に与えられた「課題」をこなさなければならないことになったメンバー。
四苦八苦しながらも充実した学校生活を送る裏で、徐々に【現実】を侵食していく謎の数々。
そして、それらに翻弄される撫子の前に現れたのは、【夢の世界】で会ったはずの人物だった。
どこか見覚えのある面影の「彼」との出会いによって、運命の歯車は廻りだす――。
悩んだのですが、もやもやする点も確かにあるという意味で満点は避けました。けど大好きな作品です!
<システム>
うたプリ・死神・カエル畑と、割とシステム面で優れたゲームを連続してやっていたので、久々のオトメイトクオリティにちょっとイラつきました笑
まぁ、乙女ゲーとしては及第点かな。良くも悪くもいつものオトメイト。
アムネシアのときも思ったけど、エンディングリストがあるのになんで回想できないんだよー!
名前だけのリストなんて意味ねーよ、ばか!
シーン回想なさすぎなんだよ、ばか!
あと、そろそろオトメイトも「次の選択肢までスキップ」をデフォ装備すべきだと思います(円風に)。
ビジュアル面に関しては、ほぼ文句なし。美しい。いい意味でのオトメイトクオリティ。ただ、スチルだと横顔がたまに崩れていたりします。笑
目パチ口パクがないのはちょっと寂しいけど、まぁ、許してやらんこともない。
音楽も、BGMがブツ切りなのがちょっと気になったけど、物語にあっててよかったかと。
しかしなんでBGMをブツ切りにするのか理解できない……。極が途切れると違和感あるでしょ、普通。自然に繋げるスキルをそろそろ手に入れて欲しいものです。
特筆すべきはボーカル入りの曲!
OP・EDの曲もよかったけど、特に挿入歌「そしてまた、ここから」が最高。
もう、泣けるんだよ……まじで……!!!
いいタイミングで挿入されてくるし。ここらへんの演出はかなりよかったかと思います。
<ストーリー・キャラクター>
割とみんな癖があって、一筋縄ではいきません。笑
まず主人公がかなり癖のある子(強気なお嬢様)。でも、はきはきしてて結構好きなタイプでした。
キャラクターは小学生Verと大人Verがあるのですが、別人だったりおんなじ感じだったり、色々で楽しめました。
わたしはビショップと終夜とトラを愛してます。もう、ちょー愛おしい。
鷹斗とりったんも好きなんだけど、なんだかシナリオにちょっとモヤっとしてしまったので。詳しくはネタバレになるので、キャラ別感想にて。
そういえば、基本ステータスとしてみんなどこかしら病んでます。
ってこれ死神と少女と一緒やなw
ストーリーも、コメディとシリアスのバランスがすごく良かった!
小学生時代はわいわい共通ルート、大人になるとシリアス個別ルート。ちょっと「夏空」に似てるかな。
なんちゃってSFなので粗もあるのですが、それには目を瞑るが吉。
何も考えずに雰囲気を楽しむのが正解です。わたしは結構気になっちゃって、突っ込みまくりながらのプレイというもったいないことをしてしまいました。
ボリュームもあるし、基本的にはかなり面白くてレベルの高いシナリオだと思います!
終夜ルート最高です。
殺伐とした話の割りに、糖度も高めで思ったよりばんばん萌えさせてくる。らぶいシーン多い。
子供Verで我慢してましたといわんばかりに、大人Verのキャラクターたちが大暴れしますw
ビショップのエロかっこよさは異常。
なんとゆーか、ほんと、癖のあるゲームな気がするな。
公式サイト見て、「キタコレ!」と思えた人は、当たりだと思います。わたしもこのパターン。
結構ちゃんと完結してるので、これで終わりなんだろうなぁと思いながらも、FDを望まずにいられないくらいは愛するゲームになってしましました。
クロックゼロ、楽しかった!
・キャラクター別感想
好き:ビショップ>終夜&哲学者>寅之助&反逆者>円>鷹斗&キング>理一郎&放浪者 ビショップは別格