お昼寝タイムズ@ゲーム

ゲーム感想。RPG、SRPG、ADV、アクション、乙女ゲー、ボブゲが好きです。辛口め注意。

下天の華 織田信行攻略

信行

※このプレイ日記はネタバレと愛ある悪口が多分に含まれています

最初から最期まで潔いまでに小物だった。でもそこが愛おしいのかもしれない。

他ルートでも信長暗殺を試みるものの恐ろしいまでに小物だったので、自ルートではどんな輝きを見せてくれるのだろうとわくわくしていたら、どうあがいても小物だった

優秀すぎる兄を持った劣等感に苛まれて生きてきたところ、父親の死とともに反信長の旗頭として祭り上げられながらも資質のなさに見切りをつけられて裏切られ、追い詰めに追い詰められてしまった悲しい人……。

なのですがね。

もうね、

終始甘ったれだし、

ヒステリックだし、

ひがみ根性丸出しだし、

騙されやすいし、

天下を取りたいわけでもなく、

自分でも自分を見限ってて、

信長を殺すことしか考えてないような、

もう最低最悪に女々しい男。

……なのですがね。

なんか、憎めないんだよなぁ。

そういう「こいつウゼーけど、わたしがいないと駄目なんじゃなかろうか」感がすんごくうまく出てたと思います。

他のキャラクターが自分を律して目的を持ち、前に向かって進んでいく強い男たちなので、もうこの子の後ろ向きっぷりが目立つこと目立つこと。

もうとにかくうざいの。

かわいそうだけど、ほんとうざったいんですよ!

ルート中盤、主人公が忍とわかったとたん、毛を逆立てて交流イベント拒否するのには参りました。

まぁ嫌がりながらも会いに行くと好感度上がるんですけどね。とんだツンデレだよ。

拒否されながらもひたすら信行のために動く主人公の健気さには頭が下がります。

信行のことは別に嫌いじゃないのですが(コイツわたしがいないと駄目だ感があるし)、やっぱり凛々しさ不足がはなはだしいので、信行ルートは主人公の包容力にしか目が行きませんでしたね。

最後は流れ矢(←ここもまたいまいちダサイ)にやられてしまった信行を、武者に変化して運んでいく男前さには惚れざるを得ません。

あ、そういえば、ここらあたり(主人公の男前っぷり)をからかう信行は、まさに「憑き物がおちた」って雰囲気でよかったんですよ!

ED後がもっと長ければ、落ち着いて強かさも手に入れ、いい具合に(悪い意味じゃなく)主人公を振り回してくれる信行が見られただろうに、と思うともったいない。

もしくは、わたしにだめんず属性があればもっと楽しめただろうにと思うと心底もったいない!

そういえば物語にはあんまり関係ないですが、信行の泣くスチルの演出(涙がキラっと光って流れる)は純粋にすごいなぁと思いました。びっくりするくらい綺麗なんですよ。

信行ルートはただでさえイベントもスチルも少ない(しかもまともなスチルが少ない)のですが、そのぶん、演出が凝っててよかったなぁ。何回も見ちゃったよ。