お昼寝タイムズ@ゲーム

ゲーム感想。RPG、SRPG、ADV、アクション、乙女ゲー、ボブゲが好きです。辛口め注意。

剣が君 鷺原左京感想

剣が君

 

剣ルートと君ルートの格差がかつてなく大きくてびっくりした……w

以下、ネタバレの塊です。

 

 

山城国直参旗本の長男坊という恵まれた生まれであった左京ですが、幼い頃に鬼によって家族を皆殺しにされてしまい、家族を殺した鬼に復讐するために生きています。

花嫁行列に参加したのも、鬼の行方を追うため。

道中で中ボス的存在のシグラギは倒しましたが、首魁の斬鉄を討ち果たすまでは左京の戦いは続きます。

 

後半は、追っていたはずの鬼から不意打ちを食らい、大きな傷を負った左京が香夜に匿われるところからスタート。

香夜の部屋で隠れて過ごすのですが……いや、なんで父上気づかないの? ってずっと思ってましたねwww

声を潜めているでもないし、客用の布団引っ張り出してるし、食事もお茶も普通に与えてるし、普通気づくだろっていうw

矢乃彦が遊びに来てわいわい独楽遊びを教えてるのか、賑やか過ぎてヒヤヒヤしましたよ! まあ全く気づかれないんですけどね!!

看病生活は結構長いので、父上どんだけ鈍いんだよってずっと突っ込んでましたw

 

まあそれはそうとして、個別の中盤までくらいの看病生活は、新婚さんかってくらい穏やかで平和です。

隣家の子である矢ノ彦に駒回しやいろは歌を教えたり、ラッキースケベがあったり、自分も男なんだから警戒しろ(床ドン)イベントがあったり……。

個別ルート入ってからしばらくのラブラブさは、今のところダントツですね。

しかし左京さん腹黒属性かと思ってたので、ほんとに子供好きでびっくりしました。表面上優しく振舞っても、裏では「ガキはうるさくてかなわんな」くらいは言うキャラかと思ってましたw

 

平和にイチャイチャしつつも、まあ復讐は終わっていないわけで。当然怪我が治ってきたら、仇討ちの再開です。

御前試合を利用して斬鉄への仇討ちをしようと試みるも、治りきっていなかった怪我と怒りを利用されたせいで惨敗。

 

 

 

>剣ルート

御前試合での惨敗後、妖刀村正に魅入られてしまうルート。

無事仇討ちを果たすも、村正に支配された左京は、血を求めて罪のない人を次々と殺害し、江戸の町を震撼させる辻斬りと成り果てる。

 

 

・荒魂エンド+後日談

あんなに仲良くしていたはずの矢乃彦まで手にかけてしまった左京。

護衛の仲間たちと凶行を止めようとするも、香夜までざっくり斬られてしまう。

しかし香夜を手にかけたことで短時間ながらもなんとか正気を取り戻し、そのまま自害

二人で三途の川を渡り、本来は地獄行きではなかった香夜も左京と共に地獄へ……。

……と、文字通り地獄に落ちたエンディングから一転、いきなりほのぼの幸せな展開の後日談。

あっこれもう絶対夢落ちなやつですやん……って見た瞬間誰しもが思ったんじゃなかろうかw

まあ当然夢落ちなんですけどねw

実際は地獄の業火で焼かれる二人です。

しかし地獄落ちスチルもそうだし、この業火スチルもそうなんだけど、香夜ちゃん常に慈母みたいに微笑んでるのがすごいね……。

 

 

・奇魂エンド+後日談

香夜を手にかけないために、自ら入水自殺する左京。

香夜も後を追って飛び込むが、三途の川で左京は香夜だけ追い返す……。

いやもう何より矢乃彦を手にかけずに済んだ事にほっとしましたw あれはキツすぎた……!

後日談、左京の事が忘れられない香夜。心配した鈴懸がどうしたんだって聞いてくれるんだけど、左京さんに会ったと伝えると、否定も肯定もせず「そっか」と受け入れてくれて、次行くときは自分も連れてってよとさらっと言えるの、この子ほんとに大人だし包容力あるなって思いました……天使か?

結局断ってしまい、ひとりでまた池に向かうのですが、ここは展開もスチルも儚く美しくてほんとよかったです。

蛍の舞う中で徐々に消えていく左京さん……! もうここほんとしんどくてね!!!

贖罪を終えた左京と香夜が遠い来世で結ばれるといいなぁってしみじみ思いました。

 

しかし剣ルートは2つともしんどかったな……w

 

 

>君ルート

御前試合での惨敗後、護衛仲間に助けられて仇討ちを果たすルート。

ここ、仲間達が次々自分の流派を名乗りながら助けに入るシーンがめっちゃかっこよかったです!!!

剣が君屈指の名シーンな気がする。かっこよすぎてここだけ3回くらい見ましたw

 

 

・和魂エンド+後日談

仇討ちを果たした後、無事に鷺原家の再興を果たし、香夜を娶る左京。

これもーすんごくよくってねー!!!

山城国への花嫁行列の護衛を、かつての仲間が勤めるんですよ。

偽の花嫁行列から始まったふたりが、かつての仲間と共に苦難を乗り越えて、今度は本当の花嫁行列で〆るという……。

物語として美しすぎる……。もうこれメインルートかなって思いましたw

今度はみんなゆったり旅路を楽しむんだろうなーとか、左京は早く来ないかなってやきもきしてるんだろうなとか、向こうで賑やかな式を執り行うんだろうなとか、色々楽しい妄想が頭を駆け巡った!

絶対楽しいし、ここのエピソード見たくてたまらなくなりましたw

後日談では参勤交代のため別れて暮らしていて、あーそんな制度あったな……って思いましたw

でも家臣も優しそうだし、息子も可愛いしラブラブだしで、あ~平和最高って感じでしたね……。

この和エンドは最高でしょ! めちゃくちゃ好きです!

 

 

・幸魂エンド+後日談

仇討ちを果たした後、江戸で貧しい子らのための寺子屋を営むことにした左京。

これものすごく気になったんだけど、このルートの収入源はどこなんだ???

すごい金に余裕ありそうなんだけど、寺子屋は無料らしいんですよね。一体どうやって稼いでるんだこの人。

鷺原家も再興してないから資金源が全く見当たらなくて、ヤバいことにでも手を出してるんじゃないだろうかと不安で仕方なかったですww

平和だしいいんだけどねw

 

 

 

いやー、しかしかつてなく剣ルートと君ルートの落差すごくてびっくりしましたねw

剣→君ってやってよかった。君→剣だったらメンタル死んでたと思います……!

でも剣ルートでは奇エンド、君ルートでは和エンドと、それぞれハマれるエンドがあってすんごいよかったです。

 

そういや前半で出てきた腹黒属性は後半出てこなかったけど、一体どこに消えたんだろうな……。

床ドンとか「今いい関係の女の家に住んでるから」みたいな偽悪ぶるシーンはありますが、腹黒とはちょっと違ったので。そこもちょっと楽しみにしてたのにな!(腹黒好き)