やっとレビューを書いたぞ……!
身命(いのち)と等しき、この剣
君(きみ)が為に振るう。
壮大な世界観と美麗なビジュアルで送る
和風伝奇アドベンチャー。
妖怪を滅する力を持つ伝説の刀、
「天下五剣」を授かる「剣取り」こそが
真の侍と称賛される時代。
江戸で暮らす主人公は、偽の姫として
花嫁行列を演じることとなる。
護衛として出会った六人の侍たちと絆を深める旅路。
その先にあるのは、剣への道か、君との道か??
<システム・グラフィック>
システム……☆☆☆☆☆
リジェゲーらしく、スキップは遅めですが、他は概ね◎。次の選択肢までスキップもあるのですが、既読でもぶっ飛んでしまう仕様なので、確定で既読だという箇所にしか使えないのが若干のネック。
あと、各章タイトルでいちいち止まるのも地味にストレスでしたw
セーブロードも快適で、巻き戻しもできるし、ゲーム内操作でセリフが途切れてもゲームプレイに戻るときちんと続きからセリフが再開したり、細かい部分まで丁寧に作られているなと感じました。
あとは豊富なオマケも嬉しい!
キャラ紹介も細かいですし、ゲーム内で集められる「本」で解禁される入れ替わりネタのオマケ文は滅茶苦茶面白かったです!
グラフィック……☆☆☆☆☆
立ち絵、スチルともにハイクオリティ!
しかもどっちも無茶苦茶数が多いんですよね! キャラ立ち絵は表情差分、動き差分だけでなく服の差分も多く、後日談や、サブキャラの一部エピソードにしか出てこない部分のためだけに用意されている服装もあるのには感動しました。
ここまで差分が多いゲームは見たことないレベル。
スチルもとにかく枚数が多くて、しかも綺麗。たまに構図が崩れてるなーというのもありますが、大半美しくて見とれるようなものも多いです。
スチルのついてる部分がちゃんとシナリオの山場なのも◎。
目パチ口パクも綺麗についてます。デフォ名呼びもあり。
音楽……☆☆☆
OP、EDがかっこよくて素敵です! EDは大体のゲームで飛ばすのですが、このゲームのはきちんと毎回聴いてしまいました。
ゲーム中のは可もなく不可もなくだろうか……。特に印象には残りません。
<ストーリー・キャラクター>
ストーリー……☆☆☆☆
共通、個別共に長くてボリュームがあるうえに、かなりレベルの高いシナリオでした。
ただいかんせん長いので、中だるみがないかといわれると……多少はありましたw
特徴的なのは、個別ルートが途中で「剣」と「君」の2ルートに分かれ、「剣」ではシリアスめ、「君」では糖分高めの物語が描かれる事。さらに各ルートでも2つずつEDが用意されていて、色々な展開が楽しめるのがよかったです。
一部展開は(裏で起きている問題上)判子ですが、各キャラ抱えている問題が全く違い、解決方法も異なるため、あまり気になりませんでした。
秘密のあるキャラもいますが、お互いのルートでは触れられないので、好きな順に攻略してもいいんじゃないかなと思います。
九十九丸を最後にオススメされる方が多いですが、それもわかりますね。メインヒーローにふさわしい壮大な物語です!
あえてというなら、わたしも九十九丸最後をオススメします!
キャラクター……☆☆☆☆
主人公の香夜は料理茶屋の娘で、心優しいしっかり者。また、薙刀の心得があるという設定もあります。
特に性格的に濃い子ではないので、誰にでも受け入れられやすいのではないかなと思います。
薙刀設定は、薙刀をふるって子供を助けたりはするので、思ったより活躍はしましたね。ただ、ことあるごとに主張する割には実力はそこまでではない、というのも確か。
ちょっと薙刀アピールが強すぎたかなと思いますww
あと、個性がない分、攻略対象たちが「うおおおおめっちゃ好き!!!」ってなる説得力にやや欠けるかな~とも思いました。背景柄、命を懸けて熱烈な愛を捧げてもらうことになるので、逆にもうちょっとキャラの立った我が強い子の方が良かったのかなと。
設定だけでキャラを立てるというよりは、話でしっかり説得力を付けて、シナリオを読むと愛着が出てくる、ってタイプの攻略対象たちです。
・九十九丸……爽やか優しい
・螢……ツンツンデレ
・黒羽実彰……クールたまに可愛い
・縁……チャラ男
・鷺原左京……優しさ+闇
・鈴懸……ピュア
好きキャラは 実彰>九十九丸>左京>螢=縁=鈴懸 ですね。
ルートとしては九十九丸と実彰が入れ替わるくらいで、あとは同じかな?
実彰さんがナンバーワンです!!!
あとはサブキャラのビジュアルが攻略キャラばりにカッコイイ人が多く、また活躍シーンもあるので、「なんでこいつ攻略できないんだ~!」ってモダモダすることが多かったですw
なんというかこれはもうホンット好みで申し訳ないんですが、何故かどハマりはしなかったんですよね……。
シナリオ的にもキャラ的にも文句の付け所はほぼないんですが、なんでなんだろう。
刺さるという意味では、同じリジェだとVitaminやTYBのほうがよほど刺さった。シナリオの完成度は間違いなくこっちのほうが高いですし、向こうは粗だらけなんですけどねw
ここはもう純粋に相性なのかな~と思います。
あとは、オススメ攻略順を聞いた結果、一番好みだった実彰さんを最初に攻略してしまったのも痛かったかもしれないw
わたしは基本的に好みの人を後回しにするタイプなので……。
心に刺さらなくて、実彰さん以降、九十九丸までが正直しんどかったw
九十九丸はシナリオのおかげでかなり好きになれたとはいえ、系統としては好きなタイプじゃないんですよね。
左京さんも話はよかったんですけど、これまたタイプがあんまり好みじゃなくてw
ただ、客観的に見るとビジュアル面でもシナリオ面でも完成度が高く、総合するとクオリティは高い乙女ゲーです。点数的に低めの感想になってしまったのを申し訳なく思っているくらいw
オススメするという意味では、これほどオススメしやすい乙女ゲーはないですね。やったことなくて気になってる人は、是非やった方がいいと思います!