オクトパストラベラー 総評/感想
オクトパストラベラー、全クリしたので総評書きます!
クリア後コンテンツの感想もまた書きたいな~。
主人公は、「8人」の旅人たち。
物語の舞台となるのはオルステラ大陸。
きみはその1人としてこの世界を自由に旅することができる。
生まれた場所も 旅の目的も そして特技も異なる8人――
はたして君は どのような旅を体験するだろうか?
旅立とう。きみだけの物語へ――
<システム・グラフィック>
ざっくり言うと、「FF6ライクなDot時代のゲームを現代の贅沢な技術力で作ったらどうなるか?」を実現したゲームだと思います。
シナリオや演出、キャラクター間の関係はDotゲーのいい意味でのさらっと感があり、システムやUIなどは現代のゲームならではの快適さがあり。
HD-2Dと名づけられた現代的で緻密なDotのグラフィックもとても美しく、でも懐かしさがあり。
はっきり言って、双方のいいとこどりです!
静止画では伝わりにくいですが、光の表現や砂や雪がキラキラ輝いているところなど、本当に美しいんですよ。是非プレイして実際に見てみてほしいです!
ゲームの進め方はオープンワールドちっくだと思います。
8人いる主人公ですが、誰を仲間にする・しないも自由。
どこの町・ダンジョンでも好きに行ける(登場キャラのストーリーに関わるダンジョンだけは出入りできませんが)。
一応ゲームシステムとしては主人公に選んだキャラクターのシナリオさえ終えればエンドロールが流れるので、孤高の一人旅プレイをしてもいいし、8人全員集めて順番にシナリオを進めてもいい。
主人公に選ぶ=そのキャラのシナリオを終えるまではPTメンバーから外せなくなるくらいの縛りしかないので、1週で8人全員分のシナリオをそっくり楽しめます。
主人公達にはそれぞれ、情報を仕入れたり、ものを買い取ったり、NPCを連れて歩いたり、倒したりと独自のフィールドスキルがあり、新しい町に行ったらまずフィールドスキルを使って町民漁りをするのが何よりも楽しかったです!
新しい町にいったらとりあえず一通りアイテムを盗み取り、情報を仕入れ、ぶっ倒す。とんだ強盗ご一行だぜ!
サブクエストもこれらのフィールドスキルを駆使してこなすんですよね。それも解決方法がいくつもあったりして、本当に楽しかった!
メインのシナリオは行く先がはっきりわかりますが、サブクエストはあんまりヒントがないんですよね。その分、あーこいつがこないだのあのサブクエのキーキャラかっ! てわかった時の喜びもひとしおなんですけどね!
まあ、あまりにも全国各地にサブクエのキーが散らばりすぎてて、一部攻略サイト見ちゃいましたが……w
戦闘システムは、難しくはないですが戦略的で奥が深い。
敵にはシールド値と弱点が存在して、弱点を突くことでシールド値を削る事ができる。シールドを全部削ると相手はブレイク状態になり、行動がすっ飛ばされて、ダメージも2倍入るようになる。
プレイヤー側はBPというゲージがあり(基本的に各キャラ1ターンに1溜まる)、これを消費する事で攻撃や回復を強化する事ができる(これをブーストと言う)。
敵をブレイクしてダメージを与えていくというのが基本戦術なのですが、敵がヤバそうな攻撃を仕掛けてくるタイミングにブレイクを合わせて防御重視にしたり、バフデバフやBPのたまり具合などこちらの準備が整うまであえてブレイクを温存して一気に削ったりと、様々な戦い方が出来ます。
最高のタイミングでブレイクしてBPブッパでブースト攻撃仕掛けるのがとにかく気持ちよくてね……!
各キャラそれぞれ自分のジョブがあるのですが、それとは別に戦闘用にサブジョブをプラスする事も出来て、誰にどれをつけるか完全に自由なので、これもまた悩むポイント!
単純ですが奥が深く、戦闘もめっちゃ面白いと思います。
ほか、UIやシステム面も今風のゲームらしくとても便利です。
マップ間の移動に乗り物はありませんがファストトラベルが自由に出来ますし、ランダムエンカウントですが、エンカウント半減スキルの取得も容易なので、移動に関するストレスもありません。
あと地味に感動したのが、サブクエのあらすじを確認すると、マップで自動的にクエスト開始/報告キャラのいる町を選択した状態になるんですよ。これがほんっと便利でw こういう細かいところまで気を使っているのがすごく好印象でした!
唯一難点を挙げるなら、仲間の入れ替えが酒場でしか出来ないので、ちょっと面倒だったりするところですかね。
フィールドスキルの関係で、割と頻繁にキャラ入れ替えをしたくなるのでw
あとほんっっっとに素晴らしいのがBGMです。神か? って言いたくなります。
OCTOPATH TRAVELER Original Soundtrack
- アーティスト: 西木康智
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2018/07/13
- メディア: CD
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視聴してもらえればわかりますが、まずメインテーマが素晴らしいし、各キャラテーマも素晴らしいし、フィールドBGMも素晴らしいし、戦闘BGMも素晴らしいんです。語彙力なくてすいません。
ちなみに一番感動したのはボス戦なんですけど。
各キャライベント後にボス戦に突入するんですが、そこでイベント時の各キャライントロ~ボス戦BGMと、シームレスに繋がるんですよ! もうこれがほんっと感動で!!
サントラでもそれぞれ単独では聴けるんですがさすがにボス戦音楽まで8パターン用意されてたりはしないので、これはゲーム内でしか味わえない感動体験です!
グラフィックと同様、懐かしい雰囲気があるはっきりしたメロディラインを今風にリッチな音源で出してるのが最高。
このゲームの作曲家さんはこれからも新作注目していこうって強く思いました!
<シナリオ・キャラクター>
各キャラ、ざっくり言うと
Ophilia/オフィーリア:神官
→各地を巡って「聖なる種火」を配る「式年奉火の儀式」を行う旅。
Cyrus/サイラス:学者
→失われた稀覯書を探す旅。
Tressa/トレサ:商人
→自分の大切なもの、やりたいことを探す旅。
Olberic/オルベリク:剣士
→剣を振るう意味を再度発見するための旅。
Primrose/プリムロゼ:踊子
→かつて殺された父親の復讐をする旅。
Alfyn/アーフェン:薬師
→各地を巡って薬師として成長していく旅。
Therion/テリオン:盗賊
→とある事情で失われた貴族の宝物を盗み集める旅。
H'aanit/ハンイット:狩人
→「赤目」と呼ばれる魔物にやられた師匠を助けるための旅。
といった感じの内容です。
シナリオは昔ながらのどちらかといえばあっさりめの内容。テキストもいい意味で古臭い、ちょっとキザっぽくてニヤッとしちゃうような言い回しが多いですw
各キャラクター単独のシナリオで、それぞれが関わることはありません。
ただ、特定のキャラクターを特定のタイミングでパーティに入れているとパーティチャットと呼ばれる小イベントっぽいやり取りが発生し、一緒に旅をしているんだなぁ~と実感できます。
あとは脳内補完ですね。
これ、脳内補完できるか否かでシナリオに対する評価がガラッと変わってくると思います。
メインシナリオにはキャラ同士全く関わらないので、脳内補完をしないと関係性がドライすぎてつまらないという評価になるんじゃないでしょうか。
シナリオ的には明らかに単独で突っ込んでるのにいきなりPTバトルになったりもしますしねw
キャラ同士が繋がらなくて面白くないって評価も聞きます。まあそれもわからないではないですが、シナリオに絡む普通のPTメンバーにしたら、シナリオもややこしくなるし、システムも今のような自由度は実現できなくなって、ほんとごくごく普通のRPGと変わらなくなっちゃうと思うんですよ。
オクトラのよさはこの自由度であり、各キャラ単独だからこそ実現できたシンプルでストレートなシナリオだと思ってるので、このゲームはこれが唯一絶対の正解なんだとわたしは思ってます。パーティチャットくらいでいいんです。あとは脳内補完するんです。そのくらいの距離感で、自由度を保ってるのがオクトラのいいところなんだから!(熱弁)
キャラクターは正直みんな愛おしいですね……。メインシナリオもいいんですが、パーティチャットでの面白かったりホロっときたりするやり取りもすごくよくて、みんな愛着が沸きます!
どっちもすごいシンプルなんですけど。不思議ですね。
シンプルながら、「ああ、ここってきっとこういうことだったんだな」って想像できる材料が色々散りばめられてたり。シンプルな分、ストレートな表現だったり。そういうのがめっちゃ刺さるんですよ……。
今って凝ったキャラクターに凝ったシナリオの重厚なゲームが多いじゃないですか?
そんな中で、オクトパストラベラーの真っ直ぐなシナリオとキャラクターがすごく響いたんですよね。
ちなみに。
詳しくはネタバレになるから言えませんが、8人キャラ全員クリアした後も世界を巡ってみて欲しいです。
全クリすると、OPのタイトル画面のロゴに王冠がつくんですけど。
是非ここまでやって欲しいです。
感動すると思うので!