ウィッシュルーム 天使の記憶 (2007/01/25) Nintendo DS 商品詳細を見る |
消えた友人を捜す旅を続ける元刑事のセールスマン、カイル・ハイド。
願いが叶う部屋があるという噂のある、「ホテル・ダスク」に、社長のエドの指示で向かったカイルは、そこで一癖ある人々と出会い……。
小説感覚のミステリーアドベンチャー。
鉛筆スケッチのような味のあるイラストに落ち着いた音楽、渋い登場人物たちと、恐ろしく雰囲気のあるゲーム。
会話は日本語だし、謎もそんなに難しくないけど、小物までちゃんと英語で、割と大人向けかな?
<システム>
操作性が恐ろしく悪い。不便の極み。これが大幅マイナスポイント……。
移動はモッサリしてて遅いし、部屋から部屋への移動はおっくうだし、ペンとボタンを両方使わないと不便な仕組み。
あと、会話スピードが遅くてイライラするのよね。調節機能欲しかったなあ。
謎は全部、割と簡単。数自体も少ないし。最後のチャプターだけ謎ラッシュだけど、そこまで難しくもないし。
ただ、たまにストーリー的に迷子になる。どこに行って何をするのかわからなくなるw
それと間をおくとストーリーそのものを忘れてしまうので、特に中盤~後半は一気にやるべし。
気になるからやらざるをえんと思いますけどね!
あと、割と唐突にゲームオーバーになる。会話に失敗すると一発という可能性も。一番はじめにローザに疑われて追い出されたときはびっくりしたw
でも、「やっちゃったわー」って顔するカイルと、立ち去るときの寂しげな背中は見る価値あり。とても可愛い。
というか、たぶんみんな一回は絶対ゲームオーバーになるかと。
<ストーリー>
よかった!
ベタっちゃベタかつご都合主義やけど(なんでそんな金田一少年の事件簿のごとく関係者が集まるのかとか、ぶっきらぼうでプライバシーに土足で上がり込みまくる主人公相手になんでそんなに簡単に悩み相談タイムが始まるのかとか)、ラストはじーんときたよ。
一人ずつ悩みを解決していく形になって、解決した人から順に物語としてはチェックアウトしていくのがもったいないといえばもったいないけど。
ジェフのこととか忘れかけてたよ。最後。でもジェフ好き。生意気で可愛い。笑
あとアイリスは最後どうしたんだろーか。唯一挨拶に現れなかったんですが。見逃したかしら。
<キャラクター>
ハードボイルドなカイルはじめ、渋い。とにかく渋い。年齢層高いし。おっさん好きには強くおすすめ。
わたしもおっさん好きなので、とてもとても楽しめました。
ルイスが予想外にカイルのいい女房役で、最後の「チームだろ」ってとこは一緒に笑っちゃったよ。いいコンビだったなあ。
まず、ホテル・ダスクの従業員たちの人間模様が、「頑固親父ダニング・肝っ玉母さんローザ・やんちゃ息子ルイス」てな雰囲気ですごくいいよね。
何個か謎は残るし、ジェニーのことなど未解決で終わるものの、ほんとーに小説みたいで面白かった!
ただ、謎は簡単だし操作性は悪い。あと一本道。
続編「ラストウィンドウ」も発売されてるらしい。……安くなったら買おう。笑