街 ~運命の交差点~
SEGA THE BEST 街 ~運命の交差点~ 特別篇 (2007/08/30) Sony PSP 商品詳細を見る |
今を映す街「渋谷」を舞台に、繰り広げられるサウンドノベル第3弾。
8人の個性豊かな主人公が渋谷で巻き起こす事件の数々。
コメディあり、シリアスあり、刑事モノあり…8つのドラマの中で、それぞれの主人公達は知らず知らずのうちに互いに影響を与え、複雑に絡み合って物語が進んで行きます。
あなたが選んだ行動で主人公達の運命が変わってくることも…?
8人の主人公達は無事ハッピーエンドを迎えることができるでしょうか?
428の前身ということでわくわくしながらプレイ。
渋谷の街を舞台に、お互い全く関係のない8人の主人公たちの話を進めていくと、選んだ選択肢によって自分や周囲にいろんな影響を及ぼしていくのを、うまいこと操ってエンディングを目指していくサウンドノベル。
実写の画像を背景に使っているのが独特。
ゲームそのものの雰囲気とか、Tipsのくだらないネタ(褒め言葉)だとかは、やっぱりいいなぁ。
こんなソフトが昔からあったなんて。
<システム>
でも、やっぱり先に428をやっちゃうとちょっと劣る気がしてしまう。
バッドエンドになって選択肢を選び直すとき、一回読んだところでも読み飛ばしができないのがややストレスに。
ほんのちょっとのことなんだけどなあ。
あと、バッドエンドやら「続く」やらに行き着く度にセーブを求められるのも(時間がかかるので)ちょっといらっとした。
でも相変わらずの素晴らしいタイムチャートとか、ヒントの有無も難易度選択で選べたり、基本的にはもんのすいごい親切設計。
428と比べちゃうとアラが見えるけど、比べないで見るとすごくストレスフリーないいソフト。
<キャラクター・ストーリー>
個性的でパンチの強いキャラクターたち!
基本的にキャラクターの気に入ったストーリーは一緒に好きになったので、好きな話は「オタク刑事走る!」と「THE WRONG MAN 牛」「THE WRONG MAN 馬」「で・き・ちゃっ・た」かな!
やっぱコメディ寄りのほうが楽しい。
オタク刑事は推理ありギャグあり、いいとこどりばっかりみたいなお話でよかった。
なんだかんだ、直情的で正義感が強い感じが、428で最も愛するキャラクターだった御法川さんにちょっと似てて、ヤッパリこういうタイプが好きなんだわ、わたし。
牛馬はうまいことリンクするし、いいお話で、短く終わったのが残念だったくらい。
ちなみに、両編で大活躍するサギ山くんを演じているのは若き日の窪塚洋介らしいです。サギ山くんも好きだ。
「シュレディンガーの手」「迷える外国人部隊」はちょっとシリアスすぎたかも。
いや、メリハリがあっていいんだけど、好みの問題としてね。
マジメな話はTipsもマジメやしね。
「やせるおもい」はどうしても、どうしても美子さんが好きになれなくて困った……。今作唯一の女性キャラクターなのになあ。
ジコチューだし、ヤツアタリはしまくるし、好き勝手した挙げ句、自分が悪いのにキレるってのがどうもなあ。
おんなじ自業自得な感じでも、「で・き・ちゃっ・た」の陽平は憎めなくて好きだったよ。
軽薄でお馬鹿なんだけど、最後の最後はちゃんと頑張ろうとするところとかね!
「七曜会」は、途中までミステリっぽい雰囲気ですごくよかったのに、なんだかオチがイマイチでした。
「迷える外国人部隊」は、本編よりも、全編終了後に公開されるオマケの「花火」がもうよかった。
んで、この「花火」を見たあとにまた本編に思いをはせると、なんだか好きになった!
あと、428は全く関係の無かった人々とはいえ、最終的には一つの事件をもとに絡み合っていくんですが、この「街」は牛馬以外は、影響を及ぼすとはいえ全く関係のないストーリーなのがちょっと寂しかったなあ。
428は、ひとつの事件に向かっていく、終盤の盛り上がりがすごかったから。
と、どうしても428と比べてしまうんですが、個別で見るとすごい好きなソフトでした!
428が好きで、街をやったこと無い人はやる価値あり。
どっちもやったこと無い人は街をやって気に入ったら428をやるってのがいいかも。