お昼寝タイムズ@ゲーム

ゲーム感想。RPG、SRPG、ADV、アクション、乙女ゲー、ボブゲが好きです。辛口め注意。

暗闇の果てで君を待つ 総評

 

暗闇の果てで君を待つ (通常版) (特典無し) 暗闇の果てで君を待つ (通常版) (特典無し)
(2009/10/22)
Nintendo DS

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学校行事の林間学校でハイキングの最中、体調を崩した主人公はほかの生徒や引率の教師と共にキャンプ地に戻ることに。

しかし、バスは途中で事故に遭い、気がつくと主人公はバスに乗っていたメンバーと一緒に見知らぬ廃校に閉じ込められていた!

そこには、「仮面の死神」と名乗る者から「指令に従って廃校を脱出しなければ死が訪れる」と書かれた手紙があって……!?

 

 

<システム>

インターネットでも良くある「脱出ゲーム」+乙女ゲーって感じ。
脱出パートは、程よくぬるくはありますが、割とよく出来てると思いました。タッチペンフル活用で、DSっぽいし。
ただ、ほぼ全ルート同じというのがちょっと、いただけないかな。
しょうがないとはいえ、台詞がちょっと違うだけでただの作業になってしまうので、最初しか目新しさがない。

 

DSの乙女ゲーってはじめてやったのですが、やっぱり音声と画像はPSPに比べて悪いですね。
画質という点抜きにしても、イラストそのものというか、スチルも立ち絵も結構癖があるかな。
声も声優殺しというか、音質がほんと良くないんだよなぁ。いや、しょーがないんだけど!
けど、OPはおしゃれだったし、BGMもかなり良くできてたと思います。ぞくぞくくる感じがしました!

 

ちょっと昔のゲームだからか、システムそのものもあんまり洗練されてない……のかな?
まぁそれでもクイックセーブ・ロードもあるし、普通に遊べるレベルではあります。

 

<ストーリー・キャラクター>

信じる男性と、生き残れのキャッチコピー通りのストーリー展開。
ちゃんと謎を解いていかないと、ほんと普通に仲間がばんばん死んでいく。
シナリオはおおむね、「信じる男性と、生き残れ」という一文から想像できるもの。
ホラーっぽさは、思ったよりないですね。死体スチルも、そんな劇的なものじゃないし。
が。某ルートに限って言うと、もう斬新過ぎるの一言。

ほんと、がちでびびった。こんな攻略対象がいていいのか、こんな行動を取る主人公がいていいのかとひたすら戦慄しました……これ、表現的にはOKでも、内容的に本当にCERO:Bでいいのか疑問です。

 

キャラクターは他の乙女ゲーに比べ、良くも悪くも人間臭いという印象でした。
主人公が恐るべき冷静さと推理力を見せてぐいぐい引っ張っていってくれるので、どいつもこいつもやや頼りなくは見えますが、仲違いしたり、信じられないけど賛成したり、極限状態っぽい振る舞いをしてくれるので、まぁなんというか……味がある、かな。
いちがいに萌えるとは言い辛いけど、その人間臭さが結構好きでした。
クリアされたならわかると思いますが、某ルートだけ、攻略対象も主人公もすごい
これだけでもかなり、プレイしてよかったなぁとか思っちゃいました。ほんと、強烈でね……!

 

そういや、乙女ゲー的な一般的な萌え要素は、あんまりないです。
てか、ときめいたりしているような余裕はないストーリーなのでw エンディングは甘めですが、そこくらいかな。

 

 

なんとゆーか、全体的に、もう一歩! て感じのゲームでした。
発想はすげーいいし、もうヒトヒネリしてくれればちょう面白いゲームにもなれたのになって思うと、もったいない!
普通に、こういう感じのゲームがもっと出ればいいなと思います。