スト☆マニ ~Strobe☆Mania~ 総評
スト☆マニ ~Strobe☆Mania~ (初回生産版:特典シナリオ収録) (2011/11/23) Sony PSP 商品詳細を見る |
あなたは城鐘学園の普通科に通う高校2年生。
ある夜、寮の門限に急ぐあなたの前に三つの影が・・・。
見回りの教師と思い、物陰に隠れるあたな。
しかし、影が過ぎ去った跡には、優秀な生徒の証―「S」の校章が残されていた。
不審に思いつつも、裏口から寮に戻ろうとしたあなたは、ある人物と衝突してしまう。
あなたの足元にある壊れたデジカメを見つめる彼―。
彼こそ廃部寸前に追い込まれた新聞部部長であった。
弱みを握られしまったあなたは、新聞部を救うためにスクープ収集の協力を迫られるが・・・。
翌朝、学園に怪盗シルバーシークが現れた、という噂が流れる。
昨夜に目撃した影が怪盗シルバーシークなのだろうか。
怪盗の正体を明かして、大スクープを手にするため、学園を揺るがす謎にあなたは立ち向かう決意をする。
<システム>
システム周りは、基本的に乙女ゲーとして合格点の親切設計。
ロードもそんなに長くないし、あんまりシャーシャーいわないとこもよかった。
音楽はちょっと安っぽい感じだけど、ボーカル入りBGMとか、形態から流れる音楽の音質がちょっと悪かったりとか、随所にこだわりが見られて好印象でした。
正直、D3のゲームに映像美は求めていないので、ビジュアルも想像以上に良かった!
立ち絵・スチルも概ね綺麗!
ビタミンみたいなパッケージ詐欺だったらどうしようかと思ってたわw
ゲーム性のあるところもよかったかな!
ただ、捜索や写真撮影のシステムそのものは面白かったものの、捜索は2週目以降が、完全に作業。
1週目は楽しかったんだけどね……。
写真はともかく、キーアイテムくらいは2週目からは引継ぎができてもよかったんじゃないかなぁと。
マップパートで攻略したいキャラクターに会いに行くのは楽しかったな。
共通部分とうまいこと絡んで、かなり自然に攻略対象と仲を深めつつ本編を進めていっていたと思います。
会話を選ぶSSSも面白かった。これはすごくよかった!
あと、予想外でうれしかったのが、目パチ口パクがあること!
正直、このゲームの雰囲気から、ないと思ってたわ。やっぱ、あるとうれしいよねぇ。
いや、でもD3は普通に出来る子だもんな。
システム面では、メーカー的に、TAKUYO・コーエーに次ぐくらいの安定感がある気がする。
一番頂けないのは、シナリオ回想がないことかな。
萌え転がるシーンも多いのに、見返せないなんて辛い……!
ビタミンとかは月ごと構成なのでシナリオ回想がなくてもお目当てのイベントが見やすかったけど、今回はそうも行かないからなぁ。
オマケは結構多くて楽しめたけど、シナリオ回想も是非入れてほしかった!
あ、初回生産版限定シナリオは、まぁ、こんなもんかな? て感じでした。
<ストーリー・キャラクター>
一言で言うと、昔ながらの少女マンガっぽいノリ。
話の根幹であるシルバーシークネタは、正体が衝撃的なくらいすぐわかる上、共通ルートはずっとこのネタなので、思ったよりいまひとつでした。
でも、その分恋愛過程と個々人が抱える問題については、かなり丁寧。
当の問題が「ありゃりゃ」と言いたくなるとなるくらい拍子抜けに解決しちゃったりすることがあるのは、D3のお家芸だと思っているのであまり気にならなかったですし笑
共通ルートがものすごく長くて(7章)、個別ルートは実質1章しかないんだけど、あんまり気にならなかったのは、個別イベントの挟み方がうまかったんだろうなと思います。
同じ事件をなぞってても、各キャラクターとの絡みで全然違って見えるから、飽きずに周回できました。
シルバーシークって言うひとつのネタをうまいこと使いまわしたなって感じです。
まぁ、欲を言えば、各個人ずつに違う事件があっても楽しかったのかな? とも思うけど。
キャラクターも、主人公・攻略対象ともにみんな大好き!
特に美味しい要素詰め込みまくりの敬吾と、なにより主人公がもう好きで好きで。
根性があって真面目で、でも現代っ子っぽい甘えのあるところもあり、そこを認める素直さもあり、女の子っぽいところもあり……今までプレイした乙女ゲーの主人公の中で、上位に食い込む好き度でした。
やっぱ、乙女ゲーにおける主人公って、攻略対象と同じくらい重要だよねえ。
今作は特に攻略対象が好きになるものわかるわ、って思えてね。ほんとーに、よかった!
他もみんな好きです!
決して最高! っていうゲームではないけど、どうしてかすごく好きになってしまった。
つくりも丁寧だし、良作って言葉がぴったりな、すごく愛せるゲームでした。
こういう良作がもっといっぱい出てくればいいのに。
・キャラクター別感想
好き:敬吾>律>尽=夏目=桐生=弥生