VitaminR 赤桐瑛太感想
※このプレイ日記はネタバレと愛ある悪口が多分に含まれています
主人公の聖母レベルが限界突破するルート。
この心臓痛い感じ、懐かしい……。
出てけコール胸痛すぎて、精神破壊されそうになりましたw
カルウシムの間違いとか、司に友達って言われて顔赤らめるところとか、微笑ましい一幕はあるものの、序盤は耐える期間、この一言に尽きます。
悪戯悪行三昧に加え、ピアノを足で弾くという、仮にも音楽テーマなのにアウトではなかろうかな行為までしてのけるツワモノ。
ここらへんの破天荒クソガキっぷりはリジェットのお家芸ですねえ。
多分、受け入れられないレベルで嫌悪感抱く人もいるんじゃないかと思いますが、わたしはこういうのは逆にいけたりします。カオルは駄目だったのに笑
唯一の癒しは司です……! 司可愛いよおお。司とクリスの可愛さで頑張れたといっても過言ではない。
恒例の「ジャンとカオルだけじゃなくて俺たちも名前で呼べ」イベントで照れるところあたりから、だんだん可愛くなってきたかな。
ここらへんから徐々に瑛太の事情が分かってきますが、決定的なところまではこの時点ではわからないまま。
ですが、ここらへんから瑛太が懐いてきたのがはっきりわかって、どんどん楽しくなってきます。
瑛太逃げる→主人公追いかける→追いかけ疲れた主人公の隣でピアノ弾く の流れが可燃に懐きはじめの野良猫! しかも絶対主人公が見つけられるところにいるのがほんと可愛い。
ハロウィンのお菓子作りで瑛太を追いかけられなかった日、主人公を探してやってくる瑛太が可愛すぎて死ぬかと思いました。
寂しかったのか……寂しかったんだな、瑛太!!!
主人公に懐いてきたおかげで落ち着いてきた瑛太ですが、クリスマスに一転、また荒れ始めます。
そこでようやく、瑛太の出自が明らかに。
生まれてすぐ親に捨てられて教会で育ち、その教会からアヴニールに売られた。一度は生みの親に、そして育ての親にも……。二度も捨てられていた瑛太。
「1人でいいんだよ、オレは! どうせテメェだって、いなくなるンだろ!」
「みんな、いなくなるし、会えなくなるンだ。だったら、最初っから1人でいいんだよ!」
瑛太とのクリスマスにマジ泣きしてしまった……。
まさか、まさかVitaminシリーズで目が溶けるほど号泣するとは思わなんだ。
しかも最初は殺意すら抱いた瑛太に泣かされるとは……。
そして主人公が完全に聖母。歴代主人公も根性ありましたが、今作主人公の我慢強さと心の広さにはひたすら頭が下がります……。
司もいい友達だしなぁ。学院で最初にできた友達だったのね。司ルートに続き、瑛太・司コンビの絆を再確認できました。
そしてここから瑛太の執着が始まります。
瑛太と主人公が共依存的な関係になっていってしまうくだりがこのルート、上手いよなぁと思いました。
序盤からのずば抜けた聖母っぷりがアダとなってしまったというか。
噛まれまくって傷だらけになり、暴言を吐かれまくり、ちょっとでもいなくなると暴れ、寝るときすら側にいるよう命じられて、それでも瑛太のためになりたいと頑張る主人公が聖母過ぎる……。けどそれが依存を悪化させていく……。
このままでは瑛太が一人で立てなくなると、ついには学院側が引き離しにかかります。
休暇を取らされた主人公は、瑛太を育てていた教会へ。学院から抜け出してついてきていた瑛太に追いつかれたところで、育ての親である牧師さんが危篤との連絡を受ける。
瑛太は本当は売られたわけでも捨てられたわけでもなく、売られたという話は学院側が流した悪意ある嘘だったわけなのですが。
ここでの、牧師さんと瑛太のやり取りにまたしても号泣。
どれほどわたしを泣かせれば気がすむというのかこのルートは……。
まぁ、ここらへん急展開過ぎやろとも思ったんですけどね。
Vitaminの都合つかないところというか、ちょっと融通の利かないとこに、1年12ヶ月、期間の濃さによってシナリオを振り分けられないという縛りがありますね。
今ルートだと、クリスマス前後から急激に話が展開していくのに、1年間で均等にイベントがあるから、後半完全に尺が足りてない。
ちょっともったいなく思いました。
無事共依存を脱し、主人公に懐いてはいるものの落ち着いた瑛太にほっとしつつ、ED。
いちゃいちゃするドリーム・パーフェクトもよかったけど、ノーマルEDが一番ほっとしたかなぁ。
ピアノが好きか、っていう質問に対して、「何、当たり前のこと聞いてんだ、ターコ。好きに決まってんだろ」って笑顔で答える瑛太に、成長を感じました。
このルートは、声優さんのちからも大きかったと思うな。
枠に出てくるセリフは基本一息で喋るというかなり癖のある喋り方なのですが、これがすげーよかった。
特に感情が高ぶった時の悲痛な演技がすごく好き。
ということで、好きなシーンを抜粋↓
「オレは! 2度も! 捨てられた!」
「だから、オレはあん時決めたんだ! オレをモノみたいに売り買いしたアヴのヤツらとクソジジィを見返すって!」
「オレはモノじゃねえ! オレは瑛太様だ! 自由に生きるんだよ! そう決めたんだ!」
ここの台詞聞くだけで涙がドバドバ出てくるw
しかし、瑛太役は大変だっただろうな……。岸尾さん、XZの時はゴロちゃんだし、毎回大変な役をやってるような。
お疲れ様です、ほんと。