お昼寝タイムズ@ゲーム

ゲーム感想。RPG、SRPG、ADV、アクション、乙女ゲー、ボブゲが好きです。辛口め注意。

シャレードマニアクス 茅ヶ裂マモル/双巳リョウイチ 感想

【マモル】【リョウイチ】終わりー!
シャレマニも折り返しましたね。ちゃんとフルコンできそうで安心ですw
感想見るとどのルートもかなり辛口な気がしてますけど、めっちゃ楽しんでますよ! シナリオは普通に面白いと思います。
このゲームは、基本的に他の攻略対象のネタバレはほぼない(分かっちゃうこともあるけどw)ようになってるのがいいと思いますね。どのルートをやっても驚きがある仕掛けになってる。
さて、感想はいつものようにネタバレありなので、ご注意を。

 

 

・茅ヶ裂マモル

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マモルはなんとなく「向こう側」の人なんだろうな~とは思ってましたが、正体は度肝を抜かれました。
なんと、元キャストの母親と異世界人の父親を持つハーフだったんですね……。右手を大事にしていたのは、右手が異世界人と同じくゼリー状で、それだけが唯一両親と自分を結ぶよすがだと思っていたから。
ハーフであったため生きるために異世界配信の力を借りねばならず、スポンサーとして活動していた。開幕、ヒヨリたちを浚ったディレクターらしき影はマモルだったとのこと。
だからこそ、あんなにも自虐的だったんですね。共通ルートでも相手を傷つけられず右足を失っていましたが、個別ルートでも、ヒヨリとのラブシーンを拒否して視力を失っていて。それも、正体を知ったヒヨリが傷つかないようにとのことだった。
右足を失い、視力を失い、DEAD END目前のマモルに対して、ヒヨリは「最後まで自分たちを見守らなければいけない」と、脅すことでマモルを守ろうとします。そんなヒヨリにマモルも生きる意思を取り戻し、2つのドラマを再演して能力を取り戻し。
マモルはスポンサーの通信網を使って情報局に連絡を取り、キャストたちを救って、異世界配信を終わらせようとします。
ところがどっこい、やはり土壇場でうまくいかない。他のキャストは帰すがマモルだけはここで死ねと言われ、マモルはその通りにしようとするが、主人公に止められる。
そこでマモルは異世界の自分を切り捨てることを決意し、その象徴である右手を切り落とそうとします。小型ナイフだったためうまくいかなかったのですが、それが異世界人たちにウケて、無事に帰還。
帰還の際に右手は綺麗に切り取ってもらえた模様で、元の世界では右手は失ったものの全うな人間の姿で情報局で働き始め、ヒヨリとも付き合ってハッピーエンド。

 

異世界人たちを恐れていたわけではなく、自分がそっち側の人間だったからこそ、異世界人たちに嫌悪を示すキャストの態度に傷ついていたってのは全然わからなかったので、あーーーなるほどなーーー! って思いました!
そこのところの感情の描き方、ネタばらしされたときの納得感、すごく気持ちよかったですね。
自暴自棄になってるところのマモルの声もすんごくよくてね……詰まった声で「もういいんです」って言うのを聞くだけで泣けました……。
ヒヨリの一貫した態度もすごくよかった。衝撃の事実を前に、自分の態度がどれだけマモルを傷つけたんだろうと後悔するところがとっても好きでした。
マモルはケイトと同じく、萌えというよりも、純粋に話の流れがよかったな~って感じです!
あっ、あと前髪上げたマモルは最高にかっこよかったです。ドラマでちょっと出てくるのと、最後のスーツ姿のマモルは最高でした!!

 

わたしの脳内が下衆すぎて、いくら見た目は人間でも本体はあのゼリーだし、どうやって人間の母と異世界人の父が交わったんだろう……とか、マモルの異世界人になっちゃってるパーツが顔だったらヒヨリの気持ちはどうなったんだろう……とか、クソみたいなことも考えてしまったのは反省したい……ww

 

・双巳リョウイチ

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まじでリョウイチ……w

 

胡散臭さはやべえな~ってずっと思ってたんですが、予想以上でした……w
リョウイチの正体は、マモルと同じくスポンサー。ただし、マモルと違い、熱烈な狂信者。全てはスポンサーと異世界配信のために動いています。
キョウヤのことを影で脅していたようで、憔悴したキョウヤは結果としてDEAD ENDを迎える。さらにリョウイチはプロデューサーを装い、全員のDEAD ENDを狙います。
ヒヨリはリョウイチの言動からプロデューサーではなく本当はスポンサーであることを突き止め、最後にポイントを賭けたキャスト対決(何故かそれができることをタクミが知っていた)を行ってリョウイチに勝利。
リョウイチのプロデューサー信仰を止めることは出来なかったが、ヒヨリに気持ちを向けさせることには成功し、最後はキョウヤの復活のためにポイントを貯めながら異世界生活の最中……というところでエンド。

 

なんというか、プレイヤーであるわたしとヒヨリとの気持ちの乖離が激しすぎて、ついてけねぇ……w ってなってしまいました……w
キョウヤのことを追い込んで殺した時、まだ事情は全然明らかになってないんですけど、なんでそこまでリョウイチのこと信じてるんだよってもうそれが不気味で。リョウイチの狂気なんかよりヒヨリの内面の方がよっぽど不気味でしたよ。ほんと理解できなかったw
いやまあ確かに優しくはしてくれてたけど節々明らかにヤバい人だったし、何より人殺しといっても過言ではないのに寄り添いたいみたいなのはちょっとなぁ……。
信じるために真実を明らかにしたい→寄り添う じゃないんですよ。信じてるし寄り添いたい→真実を知る なんですよ。逆ジャネーカヨって思ってしまってw
信じたいから調べるという方向性メインで動いてくれればまだヒヨリの気持ちもわかったのになぁ……って感じでした。
大したこともされてないしほんとのことも知らないのに、妄信的とも言える一方的な信頼を見せ付けられてもプレイヤーは困っちゃうよ……w
プロデューサーと言う嘘に騙されなかったこと、最後のバトルはよかったと思うんですけどね。

 

こんなこと言うとアレかもしれないですけど、リョウイチの過去にリアルな悲惨さが足りなかったのもハマりきれなかった原因かな~とも思ったり。なんというか、あのタッパと顔と態度で虐められた(というか無視されてた?)過去を持つとか言われても釈然としなさがあって……。もっと小さい頃は小柄だったとか色々、納得がいく情報を提示して欲しかったんですよ! マモルの過去はそこんとこほんとよく出来てたなって思います。
最初っから最後までお前は2番目だって言われ続けるのもしんどかったしなー! そういう背景のキャラだから仕方ないんだろうけど、そういうの求めてないんだよなぁ~!!! 落としきれずに終わってる感があって、もやもやが残りましたw

 

ただ、指輪とかの小技は効いててよかったと思うし……何よりキョウヤを陥れたりみんなの前で狂言回しをしたりプロデューサーへの妄信を語ってたり、そういう狂気が見えるシーンの演技は最高によかったと思います!!!
いやー、演技うまいですね。そこはほんと見応えありました。あとマジギレしてるミズキさんも最高だった。ミズキをマジギレさせてくれたのがリョウイチの最大の功績かもしれない。