ラッキードッグ1 +bad egg ルキーノアフター 感想

さて、ルキーノアフター。
めっっっちゃ泣きました。
ありがとう、本当にありがとう……。
さて、以下ネタバレあり感想！

秘密日記なんかを中心として、本編後の派生SSも読んでいたんですが、どれもこれも派生SSのくせに甘いちゃだけじゃなくて重くて深い問題を抱えていて、まあ今回も例に漏れないのだろうと薄々は思っていたのですが、やはり重かった。
でも完璧だった。

とりあえず、ストレイフお前そんなキャラだったのかからスタートですよね。かっこよすぎてびっくりした。この不器用さ、頑固さ、まっすぐさ、スコットランドヤードって感じですよね。これ舞台はアメリカですけどｗ
本編でもいいなーって思ってましたけど、ますます好きになりました！
奥さんも奥さんで身重の体でマフィアのシマに単身乗り込んでくる勇気と根性の持ち主でかっこよくて、もう最高じゃんこの夫婦、元気な子が生まれてくるといいね……って思った途端のあれですよね。
いや、嫌な予感はしたんですよ。
ていうかノーーーーーーーーーーーーーーーーマン！！！！！！！！！！！
お前絶対に許さねえからな！！！！！！！！！！！！！！
奥さん→ストレイフってもおおおおおお！！！！！
いやもっと残酷にヤっちゃってほしかったですね……。もうこいつほんとさぁ……。怒りで目の前が真っ赤になったぞ……。
正直見たくなかった……。でもそれをしてしまうのがラキドなんだよね……わかってる、わかってたんだけどさああ！！！　こんな綺麗に死亡フラグ回収しなくていいじゃんって号泣してしまいました……。いやそういうとこが好きなんだけどさ……(矛盾)。
アリーチェって名付けられて赤ちゃん託されるところとか泣くしかないじゃないですか！！！！！！(ｷﾚ)
こっからもう、ラストの命名式、そして教会での擬似結婚式シーンまでほぼずっと泣きっぱなしでした……ｗ
ラストのスチル、ベール被ったジャンさん美しすぎでしょ……昇天するわ……。
ほんとルキーノといるときのジャンさん乙女で美しい……。かっこよくもあるんだけど乙女化してて、最高に可愛いんですよね！！！　このアフターでも開幕、大切に扱われて、ジャンさんが自分の金髪の美しさを自覚して大事にするようになってるの、ルキーノに「育てられた」感があって最高に萌えました……！　ルキジャンのよさが詰まってるよね……！！！

いい仕事しすぎるイヴァンちゃんも本当に愛おしかった。
ライオン丸くんヘタレまくってるし(いつものやつｗ)、ルキーノアフターなのにイヴァンちゃんの好感度爆上がりするのずるいの一言ですよ。
タイミング最強だし、赤毛のアンここで来る？ って感じだし！
イヴァンルートやったときも思ったけど、ほんと赤毛のアンが読み返したくなりますね……。昔に夢の家読んで泣いたなっての思い出しました。赤毛のアン、めちゃ面白いからオススメですよ！(ダイマ)　個人的には初期の作品が特に好き！
誤解しないで欲しいんですが、弱ってるルキーノもめっちゃ好きなんだけどね？？？
なんだろうな～～～～～ベルナルドもなんだけど、年上組はへたれればへたれるほど、メンタルの弱さ、ダメさをさらけ出せばさらけ出すほど、見てて腹立つんだけど好きにもなるんだよな……ｗ
ルキーノなんて、メンタルは間違いなくCR:5中最弱ですよねｗ　でもそこがいいというか……ｗ
ピッカピカの伊達男が一皮向けばメンタルめっちゃ弱いって萌えませんか？　わたしは萌える……！

まあルキーノアフター、突っ込みどころがなかったわけではないんですけどねｗ
具体的に言うと、ノーマンちゃんマジで何がしたかったん？ というかｗ
別に邪魔してるわけでもないストレイフを、不快ってだけでわざわざ滅茶苦茶危険をおかして妻子及び本人殺す意味あります？
だって仮にも警察の人間ですよ？　どこの国でも警察の「身内殺し」ってものすごくリスクが高いはずなのに。しかも今回殺しても別にメリットはない、バカにされた気が晴れるくらい。まあノーマンがそれだけバカだったということなのかもしれないんですけど……なんだかなーってちょっと思いましたｗ
プレッシャーはビンビン与えてきてるけど結局全然ジャンさんに迫れてねーしな！！！　無能のクズめ！！！　デイバン港の魚の餌になれ！！！！！(言いたい放題)

とまあちょっと突っ込みつつ、でもそんなの押し流すほどの感動というか熱量があるんですよね……。
悪卵本編もそうなんだけど、ツッコミどころはあるのにそれが押し流されるというか。
幹部×ジャンの無印軸カップルは、みんな「関係を明らかに出来ない」「結婚」「子を成せないことの枷(特にカポであるジャン)」問題を抱えていまして。
ルキーノはまだ妻子がいたことがある分他より周囲の圧力的にもマシな気がしますが、この作中でもジャンさんは散々未来がないこと、「カポ」として結婚しなければいけないこと、いつかは必ず対峙しなければいけない問題にずっと怯えていて、それがしんどかったんですよね。
でも、それって解決しようがないと思うじゃないですか？　しかも、解決しなくても、我々プレイヤーサイドも「まあそうだよなぁ、仕方ないよなあ」って、「そういうもの」として受け止められるじゃないですか？
なのに、その解決し難くて、かつ解決しなくても不満が出ないであろう根源的な問題に、こうして光を当てて道をつけてくれたの、ほんとありがとうございます以外の言葉を失ってしまいます……。
あまりに美しくて完璧な終わり方にただただ泣いたし、圧倒的すぎて感謝しかない。
彼らがCR:5である限りまた同じ問題にぶつかり続けるんだろうけど、でもアリーチェがいるから、こういう形の絆が出来たから、きっと乗越えていけるんだろうなと、確信が持てて心の底から安心しました。
けど同時に寂しさもありまして。
びっくりするほど綺麗に話がまとまってしまったので、CR:5とカポジャンの話はこの悪卵アフター、「これで終わり」感がすごいんですよね……。軽いお話ならいくらでもいけそうなんですけど、あくまで大きな話の繋がりとしてはって意味では。
なんというか、愛しさと切なさと入り混じって複雑な気持ちです……ｗ

さて、次はイヴァンアフター！
こちらはどういう結末になるのか……楽しみです！