お昼寝タイムズ@ゲーム

ゲーム感想。RPG、SRPG、ADV、アクション、乙女ゲー、ボブゲが好きです。辛口め注意。

CAGE-OPEN- 矢ヶ崎文博 感想

はいきました~~~情緒破壊男!!!
ボブゲの男はだいたい拗らせてる(偏見)もんなんですが、矢ヶ崎の拗らせ方は半端じゃなくて凄かったですね。
紺野くんはとんでもねー男に好かれてしまってるな……。
というわけで、以下ネタバレあり感想です!

 


優しいフォロワーさんが「CAGEはルートで設定が異なることがある」って教えてくださってたんですが、この前情報があって助かりました。
これ知らずにやってたら滅茶苦茶混乱してたと思うw
矢ヶ崎ルートはほんとにややこしくて、知ってやっててもちょっと混乱しました。

 

頭を整理するために大別すると、
①幼馴染みの「フミ君」=矢ヶ崎 「YOU'RE A GHOST」ルート (矢ヶ崎が牧と対峙して怪我する)
ALIBI (恐らくベストエンド) 父親は自殺、母と姉からは憎まれてる
tarsal tunnel syndrome (監禁エンド) 父親は矢ヶ崎が殺害、母と姉は自殺未遂で母が脳死状態
②幼馴染みの「フミ君」=相庭、紺野が忘れていたもう1人の幼馴染みの「七川くん」=矢ヶ崎 「YOU'RE A MASTER」ルート (紺野が牧と対峙して怪我する)
僕は濡れたくないから (見捨てられエンド)
LOVE STORY (炎上エンド) 父親は相庭に殺させた
って感じですかね。後は細かいバッドと、ギャグ枠である眼鏡エンド。

 

最初にやったのはALIBIルートでした。
矢ヶ崎はガンガンに紺野の感情を暴き立ててくるのがとにかく最高だった。
逃げを一切許さないんですよね。
「大人ぶるんは他のボンクラん前でやりや。俺の前でまでそれやりなや。ビッチでガキでええねんぞ。何を恥ずかしがることがあんねんな」
って容赦なく暴いてくるのが気持ちよすぎた……。ビッチでガキでええねんぞがパンチ効いて過ぎる。
こうやって土足で紺野の感情に踏み入って暴き立ててくるくせに自分の感情は全然晒さないんだもんな矢ヶ崎は。
あと服の上から擦られて矢ヶ崎に焦らされ我慢できずにおねだりしてしまう紺野くん、あまりにも可愛い。
矢ヶ崎に苛められてる紺野くん、輝きすぎでは!?
これは苛めちゃうよ、仕方ない……。まあ矢ヶ崎はそもそもの属性がいじめっ子というかSだよなと思いますがw
そしてその後……相庭……相庭に触れる矢ヶ崎に嫉妬する紺野くん……うおおおおおおおおおおお!!! 萌えた!!!!!
くそ~~~矢ヶ崎、クソッ!!!
嫉妬させてきやがって!!! 滅茶苦茶悔しい。でも萌えてしまう……。ここ感情の緩急振れ幅がすごくて、ジェットコースター乗ってるみたいでしたw
嫉妬して、「フミ君」と矢ヶ崎の違いに惑わされて、エモだなあ……と思っていたら、最後のあれですよ。
最後、えぐかったね……お姉さん……相庭……。
相庭と組んでるというのはまあそうだろうなと思ってたんですが、保険金かけて殺そうとしてたってのがえぐかったな。
でも最後はラブラブになって良かった!
矢ヶ崎が「す」「き」って言ってくれるところがエモすぎて泣きました……。
あとこのスチルの紺野くんの表情が可愛すぎて優勝です!

 

次にプレイしたのがtarsal tunnel syndrome
上から下からいろんな物を垂れ流しまくりの紺野くんに「汚え」と言いながらも突っ込んでるので、まあそういうことなんだよな……と思うと色々感慨深かったです。
ラストで紺野が「矢ヶ崎のために矢ヶ崎を殺してあげよう」って思うのが、また……。

 

GHOSTルートは割と矢ヶ崎の愛が秘められてるので、紺野からの矢印が大きく見えるなーと思ってて。
そこで次がMASTERルートですよ。
矢ヶ崎の愛おっっっも。重すぎて普通にビビりました。地底突き抜けて地球の裏側に行きそう。お前そんなに紺野くんのこと好きだったのか……!?
七川=矢ヶ崎の世界は紺野ひとりで、ずっと紺野のことを覚えていて、相庭から思い出を奪い取りまでしたのに、あんだけいろいろ話して過去のことを思い出しても、紺野は「七川くん」のことは最後の最後まで思い出しもしなかったという現実の残酷さ……。ていうか「約束」に参加させてすら貰えていなかったという……。
プライド高そうだし、この「ひとりだけ無視された」っていうのは結構大きいポイントになってそうな気もします。なんていうか……幼い日のこういうのって、キツいじゃないですか。しかも再会したら忘れられてるし……しんどいな……
そして最期は油を被って自ら炎上するその壮絶なまでの愛の深さ……。
ここまでするくらい愛が重いのに好きのひとつも言えやしねえんだな、矢ヶ崎って男はよ……。
矢ヶ崎の性格やらを考えると、個人的には「思い出を奪い取った」MASTERルートの方がしっくりきました。
思い出への執着の薄さも、「自分との思い出じゃなかったから」と見る方が素直に受け入れられますし。
ていうかMASTERルートの矢ヶ崎の愛がほんとに重すぎて最高なので……。
あとこのエンディングのタイトルが「LOVE STORY」なの、ライターさんメンタル破壊の天才過ぎでは???(褒めてます)
重すぎる……情緒がギタギタに破壊されてしまう……
GHOSTとMASTER、設定は違えど紺野に抱く気持ちは同じなのかなと思うので(思いたい)、この圧倒的なまでの思いの深さを踏まえて再度GHOSTルートをやると滅茶苦茶染みるなとも思いました。

 

あとは相庭について行ってしまうと普通にモブレエンドにいったり、牧に撃ち殺されたりもします。
普通にモブレってなんか変ですけど、このゲームだとモブレは割と救いがあるソフトなエンドな気がしてくるので……。
牧に撃ち殺されるやつは矢ヶ崎がめっちゃ焦るのが良かったな。ただ焦ってはいてもそこはやっぱり矢ヶ崎で。
なんとか「紺野を生かす」ためにキバを呼びに行くっていう合理的な判断をしてしまって、結果紺野はひとりで死んでいく……ってのが切なかったですね。

 

しかし相庭も可哀想だよな~。
どのルートでも長年ずっと矢ヶ崎に縛られてきたんだと思うと……。矢ヶ崎に縛られてるのに、その姉と付き合ってるってのも「因果」って感じですよね……。
矢ヶ崎の姉と知って付き合ってたとしても、知らずに付き合ってたとしても、どっちにしろ業が深い……って知って付き合ってるのか、幼馴染みだもんな、そりゃそうか。

 

にしても矢ヶ崎ルートは九条ルートと違って、矢ヶ崎さんの心情が描かれなかったのが寂しかったな。
このルートで矢ヶ崎の心情を描いちゃうとネタバレになっちゃうんだけどw
でもだからこそ真実を知った上で矢ヶ崎のルート中の思いを見たかったという気持ちがでかい……。激重愛(無自覚)見たかったな……。
無自覚というか、紺野へのどでかい愛情をあえて見ないようにしている……って感じでしょうか。
あかん矢ヶ崎について語り出すと止まりませんね。
次はどっちいこうかなぁ。