お昼寝タイムズ@ゲーム

ゲーム感想。RPG、SRPG、ADV、アクション、乙女ゲー、ボブゲが好きです。辛口め注意。

CAGE-CLOSE- 斎木旬 感想

最初に言っておきます。
わたしのCAGE感想って大体こいつ何言いたいのかわかんねえなって感じなんですけど、斎木ルートの感想はマジで当社比3倍くらい何言ってるかわかんねえなって感じなので、そこんところ……へへ。許してください!
ということで以下ネタバレあり感想です!

 



斎木ルート感想、個別に入る前の話からさせて欲しいんですけど、まずCLOSEのターニングポイントとも言える「警官殺し」まさか完遂させられるとは思ってなくて、もうそれだけでそこそこメンタルへとへとになりました……。
いやだってここは絶対攻略対象が助けてくれるんだとばっかり思ってたから……。
ぶっちゃけて言うとこの部分の文章は死ぬほどクドいんですけど、そのクドさが逆に「はよ終わらせてくれ」ってていう気持ちとシンクロするというか……。
ルート入りする前からこんなしんどくなって大丈夫かこれ? って思ってプレイ始めた斎木ルート。結論から言わせて貰うと全然大丈夫じゃなかったです。

 

これは完全に個人の印象なので間違ってても許して欲しいんですけど、わたしには斎木ってそんなにおかしくないように見えたんですよね。普通の家庭に生まれてたら、こうはならなかったんじゃないかと思う。
CAGE、今までの男たち(九条、矢ヶ崎、吉本、新田、牧、来栖、大衡)は割と根本から狂ってたと思うんですけど、斎木は環境で狂わされた……そうじゃないにしても、少なくとも、紺野はそういうとらえ方をしていたように見えるのが本当にしんどかった。
斎木が子どもって言うのも大きいと思うんですけど。
黒服に突っ込まれたことより11歳の斎木にシコられたことにダメージを受ける紺野くんの倫理観、ホントに推せるんですよね……。
でもその推せる最高の倫理観を最初から最後まで保ち続けてしまったのが紺野くんの、そして斎木ルートの悲しさでもあるという。
例え環境のせいであっても斎木は既に斎木として完成されていて。既に身体が小さいだけの大人なんですけど、身体は11歳の子どもだから、紺野はどうあがいてもそうは受け取れない。
ここら辺のすれ違いが本当に……しんどかった。でもこのすれ違ってしまう純粋さ、なんというか、言ってしまえば紺野のやってることって余計なお世話なんですけど、その余計なお世話を押しつけ続ける愚直さがあればこそ斎木も紺野に目をつけたんだろうなって。
紺野がみっともない顔するのが好きだから、紺野を人殺しにして、家に連れてきて、家族を殺さなかった。ここの萌えがヤバイ
そして紺野も、そういう馬鹿さがあるから斎木に食らいつき続けられて、結果救う……まではいかなくても、ともに歩んでいけるようになったんだし。
すれ違いまくってるんだけど、そもそも、すれ違う存在じゃなければ元々触れ合いもしなかった……。
いやもう何言ってんのか自分でもわかんねえな。こんなん感想じゃない!! キーッ!
しばらく書いては消し、書いては消しを繰り返してなんとかまとめようとしたんですが上手くまとまらなかったので、もうそのまま上げますw

 

さて、本題に戻りますと。
斎木Lルートは、旬と洵が双子の兄弟で、母親が死んでいるルート。
斎木Dルートは、旬と洵は同一人物内の二重人格で、母親は狂ったまま幽閉されているルート。


Lルートのクーデターあたりの展開はちょっとチープすぎて痛々しさすらあったんですが、最終的にはそのチープさ含め紺野くんの良さかなと思えましたw
一見して穏やかでまともに見える洵の方が実は狂っているんじゃないかって感じが最高によかった。狂った環境下でより理性を保ててるのが怖いんですよね……。
そういえばわたし、CAGEの好きなところがありまして。主人公が攻略対象を・あるいは攻略対処を取り巻く環境を変えようと支える立場になって、頑張って、でも結局そこそこの年月を掛けても変えられていない、そのシビアさと。実際変わってはいないんだけど、いつか変わるかも知れない未来へのちいさな希望がないわけでもない……ささやかな光はある……みたいな。その絶妙な案配がホンットに好きなんですよね。牧さんのルートもそうだったなぁ。
なので、すごく好きなエンディングでした!
エロが最高にいいのもいいんだよな。
紺野は斎木が成人するまでオアズケしていた、しかも斎木がそれをちゃんと守っていたという事実に萌えるしかない。しかも「あいつらにやらせるんじゃなかったぜ」!?!?!? うわああああああああ!!!
くそーーー可愛いだろいい加減にしろ!!!

 

DルートはOPEN攻略キャラをばっさばっさと殺してガンガン墜ちていくの、ある種爽快感すらありました……。
また各キャラみんな「らしい」殺され方をしていくのがいいんですよ。
九条さんはいつも通りだし、紺野の人殺しを見た矢ヶ崎がダメージを受けてて、矢ヶ崎はダメージを受けている自分にすらダメージを受けていそうで、しかも最後の幕引きを自分の手でやるってのにアホほど萌えてしまったし……。
他キャラに萌えたと言えば、牧さんの「子どもは叱ってやれ」って言う突然のまともさが五臓六腑に染み渡りました。これはLルートだったっけ?
牧さんは多分100%善意で言ったわけじゃなくて、斎木家との利害関係とかそういう損得勘定やらなんやら色々含めての発言な気もしないではないんですけど、それでもあのタイミングでのあの発言は「救い」以外のなにものでもなく……。
人でなし日本代表選手みたいな牧さんにそういうことされちゃうと、ますます好きになっちゃうじゃないですか?
そんでもってDルートについては……。愛と憎しみの乱れ打ちって感じでしたね……。
斎木はただの……っていうと語弊がありますが、辛い過去でぶっ壊されてしまった可哀想な子どもだったという。そして可哀想な子どもが力を持ってしまったことで、紺野も引きずり落としてしまった。引きずり落としたんだけど、紺野はその強さと優しさのせいで墜ちきれずに、結局ふたり……3人で、地獄で踊り続けることになるという……。
紺野は、斎木は憎んで欲しいだろうから愛してやるって言ってたんですけど、結局のところ愛と憎しみは表裏一体で、手を握って一緒に生きていくというのが紺野の選んだ道なわけで。
このラストのスチルのさ、手を握ってるのね、斎木の手が小さいんですよ。子どもだから当たり前なんだけど。それ見て、ああ、斎木は子どもなんだ……って……。お前今まで何見てきたの? って言われそうだけど、本当にここで改めてそう思ったんですよね。
狂っちゃった斎木、大人にならなきゃいけなかった斎木、痛ましいほどの紺野の優しさ、狂えなかった紺野の強さ……。陳腐な感想になりますけど、ただただ辛かったです……。

 

ところで斎木の一番好きな台詞は「お前の情事は18禁の価値ねえよ」です。
18禁の価値ってなんやねん。パワーワード過ぎる。こんな台詞言っちゃう11歳、好きにならざるを得なくないですか???

書きたいこと他にもいっぱいあった気がするんだけどまとまらなかったのでこの辺で締めます……。ついに最後は石松ですね……。楽しみだけど終わりたくぬぇ~!!!