お昼寝タイムズ@ゲーム

ゲーム感想。RPG、SRPG、ADV、アクション、乙女ゲー、ボブゲが好きです。辛口め注意。

ビルシャナ戦姫 ~源平飛花夢想~ 平教経 感想

教経全然期待してなかったんですが(失礼)マジでよかった~~~!!!
萌えというより燃えでしたが……とんだダークホースでした!
以下、ネタバレあり感想です!

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お互いがお互いの陣営に行くことになって、市井や敵にも生活が、家族が、そして人生があることを知り、ただ純粋に相手を討ち滅ぼすだけを目指すことは出来なくなる。
何にも囚われず、ただの「自分」として生きていきたい。
それでも主人公は源氏、教経は平家という立場に縛られていて、逃れられない。
結局は自分の陣営に戻らざるをえなくなり、戦場で相まみえることとなる……というその流れがひっっっじょ~~~に美しかった!!!
敵対ポジションの醍醐味って感じでした……。
教経も主人公もすっごく成長するんですよね。
サブキャラの絡んできかたもすごく好きだった。
どれだけ主人公のことをかわいがって信頼していて、教経が悪い人間ではないとわかってはいても、平泉を守りたい秀衡様は教経を受け入れることが出来ずに処刑しようとするところとか。
平家サイドから戻ってきた主人公が平家を討ち滅ぼすことが出来なくなっているのを見て、佐藤兄弟が「俺たちは平家を倒すために戦ってきたんじゃないんですか?」って戸惑うところとか。
戦のままならなさ……それに打ちのめされる若者……みたいなのが一番自然に描かれていたんじゃないかなあと思います。
最後に教経が選んだ結論が「平家を背負って象徴となった自分が死ぬ」っていうのがまた……。一度平家を捨てた教経がこの答えを選んだって言うのが染みるんですよね……。
冷たいと思ってた父親も、「息子が平家としての務めを果たそうとしているのに自分が逃げるわけにはいかない」って言うのもかっこよかった。
いや~とにかく燃えました!!!

 

ただ最後の最後だけは、「やはりお前を殺すことは出来ない!」って宣言して打ち合わせのち相討ちに見せかけるんじゃなくて、主人公が無言で相討ちっぽく仕掛けて……ってやった方がよかったなーって思いました。
そうなるんだろうなとはわかってたんですが、真剣に打ち合ってるときに「やはりお前を殺すことは出来ない!」ってデカデカと言われるとちょっと萎えるwww 周りに聞こえたらどーすんだよって不安に思ったしwww
ビルシャナキャラ、みんなめっちゃ大事な秘密を公衆の面前で声張り上げながら喋りがちなのが気になるわw 隠す気ねーだろ!?w
そこはこう、無言で呼吸を合わせるみたいなのでよかったじゃん! 以心伝心感もアピールできるし! って思ってしまいましたw
まあでも不満と言えば本当にそのくらいですね。

 

教経は「男でも女でもお前はお前だ」って言ってくれるのもよかった!
そんな感じの燃え重視のシナリオなので、ほんとに最後あたりまで恋愛する感じはないのですが、エンディングでガ~っといきなり甘くなるんですよね。
好敵手としてのあり方はもうちゃんとわかったから、これからは夫婦としてのあり方をゆっくり模索していこうなっていうのが可愛くて。

 

にしても知盛と重衡の兄弟が滅茶苦茶マトモでびびりましたwww
弁慶ルートを先にやってたので、あまりのまともさに衝撃。やることなすことまともだし、教経のことを地味に気に掛けててサポートしたり、めっちゃいい仕事してた……w
そんな手間でもないことで、好奇心もあるっちゃあるんだろうけど、それでもやっぱり教経のことなんだかんだ弟分として可愛がってたんだなぁ……と思うとジンときました。
主人公が平家サイドに来たときは着飾って遊んでたりするのも可愛かったし、最後に会いに来たところでちょっと茶化して去って行くのもよかったw
これ、弁慶を先にやるか教経を先にやるかで、平兄弟の印象大きく変わりそうですね。
振れ幅がでかすぎるw

 

そういや教経ルートは主人公の秘密にはほぼ触れられないので、ほんと初回向けでしたね。
義経っぽさはないですが話も王道で、燃えが強めのいいルート!
スーパーサイ○人化もしないし、安心です。
いやまじでスーパー○イヤ人化いらんな。弁慶ルートはこれ主体じゃなければもっとよかっただろうに……。

 

さ~次はいよいよ頼朝です!
今まで見たところだと感情が虚無なんですが、無事恋愛できるのだろうか……w