お昼寝タイムズ@ゲーム

ゲーム感想。RPG、SRPG、ADV、アクション、乙女ゲー、ボブゲが好きです。辛口め注意。

MUSICUS! 尾崎弥子 感想

お久しぶりです!
いや~~~約1年ぶり……(!?)の感想です。懐かしい。感想の書き方もう忘れちゃったよ。
しかし、思えばこのゲームにギャルゲの感想書くのって初めて……?
新しくカテゴリー作らないといけないなと思いました。
さてそんな記念すべきゲームは『MUSICUS!』なんですが、載せられる画像がない……。バナーとか用意してくれてないの~!?

musicus.over-drive.jp家は金持ち、親は少々変わり者とはいえ優しく愛されて育ち、イケメンで成績もよく、運動も出来、人当たりもいいという、一般的な価値観から言えば超スーパーウルトラ勝ち組人生を歩んでいた主人公・対馬は、幼馴染みの妊娠騒動(当人は無実)に関わって高校退学になり、定時制高校に通っている。
そんな馨がとあるきっかけでそこまで売れてはいないが天才と名高いバンドマンの花井是清と出会い、ロックの素晴らしさに目覚める。
しかし、馨をロックに目覚めさせた当の是清はあっさりバンド引退を決めてしまう。
馨はなんとか是清にバンドを再びやらせようとするが、そんな是清が口にしたのは『馨君、きみがおれのかわりにロックをやらないか?』という提案で……。

以下、ネタバレあり感想です!

ボーカルとして是清の妹・三日月と引き合わせられ、馨はギターとして猛特訓を行う。
ところが順調に思えていたある日、突如として是清が自殺してしまう。
取り残されてしまった形の馨が選ぶ道として、『バンド活動から足を洗い、しっかり学校に通って勉強をして元の人生に戻る』のが尾崎ちゃんルート。

幸谷高校定時制クラスの個性的な面々と協力して、「我らここにあり」と昼の文化祭に殴り込みに行くために学園祭でバンドをしようとなります。青春や。
わたし瀬戸口ゲーはSWAN SONGから入ったのでこれいつ鬱展開になるんだろと思いながらやってたんですが、全然そんなことはなく終始爽やかで逆にびっくりしました。

一見離れてしまったかのような是清についても折につけ存在感が滲み出てくるのがよかったし、劣等感の塊である胡桃が、「日なたの生き物」である馨や尾崎ちゃんの説得では出てこず、同じ「ひかげの生き物」である金田の説得で出てくる……って言うのがすごくリアルで好きでした。
「持てる者」である陽キャにどんだけ優しい言葉かけてもらっても、嬉しくないことはないんだけど「持たざる者」と思い込んでる人間には響かないんだよな……。
わかる。めっちゃわかるよ。

 

物語としては普通にバンドしようぜとなり、でもイマイチ士気が上がらず主人公が怒り、あえて悪者になることで一致団結し、最終的にはうまくまとまる……というまあ可もなく不可もない展開。
ドラマチックさはあまりないんですが、みんなの中心佐藤ちゃん、お兄さん役龍さん、めんどくさいしウザイけど憎めない金田、引きこもりの胡桃、ツンデレ鳥山さん、おっとり高橋くんなど定時制の面々がみんな魅力的で、飽きずにプレイできました

でもだからこそ、最後の展開がすごくイヤだった。

正直最初からそうするしかないのでそうなるだろうなって思ってやってたんですけど、ボーカルの佐藤ちゃんが病欠して尾崎ちゃんが代打ボーカルとして舞台に上がるのが……もうほんとにめちゃくちゃ萎えました……。

まあ、尾崎ちゃんを舞台に上げるにはこうするしかないんだけどさ!
そうなるだろうなーてなってたのが実現してしまって、なんか佐藤ちゃんの扱いがあまりにも尾崎ちゃんを目立たせるための舞台装置すぎて受け入れ難かったです……。
是清の死もある意味舞台装置と言えばそうなんだけど、なんだろうな……尾崎ちゃん⇔佐藤ちゃんはあまりにもあからさまだし、佐藤ちゃんはモブで、キャラとしての立場が弱いから余計モヤったのかもしれない。
あがり症だから舞台に上がりたくないって言ってた尾崎ちゃんがぶっつけ本番なのに歌どころかMCまで百パーセント完璧にこなしてるのもキャラ設定の矛盾に見えるし、あまりにもTHEシナリオありき……て感じで、せっかく盛り上がる見せ場はずであるバンドシーンが終始虚しく見えちゃいました。

あんなに練習してたし、そもそも中心になって彼女がいなかったら生まれてなかったものなのに、佐藤ちゃん抜きでめちゃくちゃ盛り上がって舞台大成功、尾崎ageがすごいのもきつかった。
バンドシーンは3曲まとめてBGMとして流れて、どれもいい曲ではあるんですけど、練習シーンとかの時に軽くでも流してくれてればもっと思い入れ出来たのにな~って思ったんだけど、最後の最後でボーカル変わるから出来なかったのかな~もったいないとか、メタ的なことも考えてしまった。

せめてもうちょっと尾崎ボーカルに説得力というか前振りというか、そういう下積みを入れてくれてたら違ったんじゃないかなあ……。
尾崎ルートをプレイしてきたわたしにとって、気持ち的にNIGHT SCHOOLERSのボーカルは佐藤ちゃんなんですよ。最後までそれを消化しきれずに、エンドロールでもVocal.尾崎弥子っての見てもやりながら終わりましたw

尾崎ちゃんを好きになる過程は、あんだけ優しくて可愛くていい子に献身的に接してもらったらそら好きになるわなという感じで、これも可もなく不可もない。
最後のえろシーンもまあエロゲーだし入れとくかって感じの、とってつけた雰囲気でしたw 可愛くてよかったけどねw

ただ曲はよかったし、エンドロールもめっちゃよかったです!
スチルがLINEのトーク画面風に出てくるのが可愛くて素敵!
特にEDテーマでもある校歌、めっちゃいいですよね。
なんだかんだ、最後は爽やかな気持ちで終われました。

あとはみんな向こう側の人間なので、バンドマンになるルートなのかな?
次はめぐるルート目指していくつもりなんだけど、いけるかしらん。