VitaminX Evolution Plus 総括
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VitaminX Evolution Plus (通常版) (2010/09/09) Sony PSP 商品詳細を見る |
VitminXリターン!あの6人が帰ってきた!!
もう一度、逢いたかったんだろ?
◎VitaminXとは・・・
2007年3月に"恋と勉強に悩む女の子達への"おしゃれ"な恋愛ADV!"をコンセプトに発売された乙女ゲームです。
主人公は、ミッション系のブルジョワ学園に赴任してきた新米女教師。
彼女が受け持つことになった学校の中でも問題児が多く集まったクラス通称「ClassX」。
その中でも超問題児の6人の生徒たちを指導し、卒業・進学へと導くのが目的となります。
生徒だけじゃなく、先生も攻略対象となったこの人気作が、フルボイスとなってPSPで登場!!
昔は「絵が好みじゃない」「年下興味薄」「お馬鹿ないわー」などなどの理由で全然興味が湧かなかったんですが、ツッコミ・スルーのシステムや試験が面白そうすぎてプレイしてみることに。したら。はまった。
<システム>
グラフィックはプラスマイナスでギリギリプラスって感じ。
キャラクター原画の前田さんの絵はシュっとしててかっこいいのに、なんでキャラデザではあんなにモッチリモッサリしとんやろか……。もったいない……。
立ち絵がモッチリ、スチルも酷いのはゲーム中に萎えちゃうくらい。
ほんと、いいスチルは数少ないです。ほぼガッカリクオリティと思って問題なし。ガッカリクオリティと思っててもさらにガッカリするのがあるくらいだから、今までやった乙女ゲの中で最低レベル?
でも口パクはちゃんとあって、何より台詞の最中にも立ち絵がこまめに切り替わるシステムMOTTO・エクスプレッションが素晴らしい!
すんごいコロコロ動いてくれて楽しい。びっくりしました。
これを体験しちゃうと、他の乙女ゲーの絵って全然動かないなーって印象を受けてしまうくらい、感動しました!
音楽は素晴らしい!
OPソングはすんごい格好良くてはまる! よく聞くと歌詞が笑えるのも好きw 囁きも好きw
PlusのOP曲「一撃SNIPER」が好きになりすぎて、PS2版「放課後エデン」DS版「真夜中救世主」もチェックしちゃった。どれもかっこいいー!
ついでにキャラソンもチェックしたくなってきた……。
BGMも素敵でした。特に有名なクラシックのアレンジな各キャラクター用BGMがよかった。
サントラが欲しくなってしまった。
ボイスも充実してました。
シナリオフルボイスなのはもちろん、システム画面で全キャラクターがランダムに話すのとか、1000問あるらしい試験問題もフルボイスだとか、前にやってたのが遙か4なだけに、これ全部が収まっていることが信じられないくらい。
システム面も驚くほど快適。
章の切り替え以外のロード時間はほぼないに等しい(読み込み音もない!)、ショートカットボタンの充実(既読・強制スキップ、バックログ、オートモード、クイックセーブ・ロード、通常セーブ・ロードが一発で出せる!)、スキップのスピード、どれもストレスフリーの親切設計。周回プレイさっくさく。
このゲームのウリであるツッコミorスルーのアクションシステムも面白い!
月末試験も、懐かしくてわたしは楽しめました。案外難しいんだよなぁ。
エクストラモードというオマケも衝撃の豪華さ。たくさん楽しめてニヤニヤできちゃう。
とにかくこれでもかってくらいに丁寧に作り込まれている印象を受けました。スタッフの愛を感じます。ほんと、これだけでも大いなる価値がある。
<ストーリー>
ストーリーは、大枠はいい。お馬鹿な問題児達を更正させるってお話は。ただし突っ込みどころ満載。
全体としては王道でいいんだけど……大きな特徴として、提起された問題が驚くほどに投げっぱなし。
登場人物たちの気持ちの整理がつきさえすれば万事解決って感じのテンションで、はじめは戸惑いました。
が、投げっぱなし感もずっと続くと慣れてくるという。笑
キャラクターがいいし要所要所はいい感じなので、「流せないレベルの違和感はあるけどだけどまあ許せちゃう」という悟りの境地に達しました。笑
何よりキャラクターが魅力的!
とにかく突飛でアクが強いのであれですけど、その分、壁を乗り越えて好きになり始めると止まらない。
B6はみんな大好きになりました! 誰が欠けてもいけない、B6っていう存在が好き。みんな好き。「華ヤカ」のご兄弟に抱いた気持ちと似てます。
T6にも、B6までとはいかないもののぼちぼち萌えました!
総じて主要等登場人物はみんな大好き。
ただ、サブキャラはちょっとなーという人が多いのも確か。シナリオ面での「投げっぱなし」にも通じるところがあるんですけど、意味もなく嫌だったり駄目だったりするキャラクターの多いこと多いこと。しかもやることが恐ろしくえげつない上に、ほとんどが最後まで改心しない。悪いまま。笑
乙女ゲームで初めて吐き気がするほど嫌なキャラクターに出会ったりもしました。
でもこれもストーリーと同じ、「流せないレベルだけど許せる」! なんか慣れると、はいはい、またこういう悪役ね~って流せるようになりました。笑
お馬鹿で年下って好きじゃないので、B6のそこに萌えられないかなと思ってたんですけど、思ってたよりもすんなり受け入れられてびっくりしました。やってるうちにいとおしく思えてくる盲目さ。
お馬鹿発言も、前半多くて後半は段々減ってくるし。
不自然な間違い(「滝廉太郎」を「多岐レンタル料」って、ありえねえ! とか)も多いけど、こういうゲームだと思うと笑って楽しめる。
まぁ、シリアスなシーンで萎える間違いを犯す子も時折いたりしますが(笑)、それ以外は可愛いもんです。
賛否両論の主人公については、前もって知っていたからか、そこまで気になりませんでした。
確かにミーハーで、たまに空気読めてないし図々しくもなるけど、基本的には熱血でいい人なので好きなタイプでした。
全体として多大な萌えと萎えが合体してるゲーム。
でもいい面が全てを覆す。というか好きになるととことんっ! て感じのゲーム。熱狂的なファンが多いのも頷ける。
とにかくB6が好きになったのでわたしもかなり盲目的に好きになりました!
楽しかった! やってよかった!
・キャラクター別感想